この記事では『悪女は砂時計をひっくり返す』の46話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
『悪女は砂時計をひっくり返す』46話のネタバレ
慣れない感覚
食事を摂りながら何が起きたんだと頭を抱える父とミエール、そして母。
ビンセント侯爵は確か皇帝派ではなかったはずですが、値上げをするべきだと進言しても聞く耳を持たないそうです。
一体貴族派になにがあったというのか。
それはカジノの不正が記載された帳簿には名指しも出来ないような人物の名前が載っており、それが皇太子の手に渡ったこと。
これまでは貴族派の意見に流されるだけだったはずの皇太子が、今では貴族派を操るようになったらしい。
まさか自分の行動がなにか影響しているのかとアリアは考えを巡らせますが、アリアの知り合いで影響力はアースくらいです。
まさか、アースが皇帝の息子なの?
口に出さないまでもそれなら話の辻褄が合って、身分を明かそうとしないことも納得がいきます。
「アリアはこの状況をどう思う?」
そんなアリアに父は意見を求めますが、どうせなにを言ってもミエールの手柄にされてしまうのです。
なにも思いつきません。そう返せば当たり前のようにミエールがこの話題はお姉さまには早かったみたいですねと嘲笑ってくる。
「難しい話題を無理に理解しようとして、頭を痛めてしまったのではないですか?」
顔色が悪いアリアにミエールはそう追い打ちを掛けます。
こんな状況、何度だって出くわしているのに一向に慣れないこの光景。
アリアは1人静かにその場を後にしました。
招待
シンプル過ぎますと言うアニーにアリアは私はアクセサリーなんてなくても視線が集まるのよと笑って見せると、たしかにアリアは派手な恰好なんてしなくても十分なほど美しいのは事実です。
そんなアリアにアニーはにっこりと笑って、それでは行きましょう!と声を上げます。
部屋を出る直前、ベリーに強い口調で掃除を命じたアニーにアリアは不思議そうな顔をしましたが、そのままアリアは部屋を出ました。
そうしてやってきたある建物の前、そこにはすでにクリーン男爵夫人の姿がありました。
今到着したばかりですと笑うクリーン男爵夫人とともに中に入るとそこにいたボブーン男爵はお二人はお知り合いですか?と不思議そうな顔をします。
「ボブーン、男爵!」
ですが、そんなボブーンの腕にアニーが抱き着いて気を逸らしているうちにアリアはクリーン男爵夫人とともに奥へと進んでいきます。
アリア、ではなく投資家Aさんのここに来た理由を聞くことが出来ませんでしたが、かぼちゃのタルトを作ってきたというアニーに思わず微笑んでしまいます。
執務室で待っているというアニーの顔を見ながら、アリアに一目惚れしてしまったときのことをボブーンは思い出します。
将来、アリアがどんな人と結婚するのか、きっとその相手はアリアのように聡明で、素敵な人なんだろうな。
そんなことを考えているとピノヌアがやってきました。
ピノヌア・リノと名乗る男は噂で聞いていたよりもずっと逞しく、イメージとは違います。
「噂だけで人を判断してはいけませんよね」
アリアの件でそれを身に染みて実感しているボブーンはピノヌアを会議室へと案内しました。
ピノヌア・リノ
会議室に入ってきた人物を見て、アリアは目を見開きました。
だって、ついさきほどピノヌア子息と紹介されたその男はどう見てもアースその人なのですから
お互いになぜここにいるのかと驚きながらもそれを顔に出すことなく、挨拶をします。
最近会えていなかったのは事業が忙しかったからなのだろうけど、
とにかく説明をと自己紹介を終えたアースことピノヌアを睨みつけるとぷいっと顔を逸らされてしまいます。
少し会わないうちに少し痩せて大人っぽくなったアース。
そんなことよりこんな形で正体を知ることになるとは思わなかったとアリアは見えないところで拳を握ります。
「初めて参加される方がいらっしゃいます」
そう促されてアリアもまた自己紹介をします。
「ロースチェント・アリアと申します」
その名前に一瞬会場はざわつきますが、ボブーンはアリアが自分の正体を明かすんじゃないかと気が気ではありませんでしたが、
ただ投資を受けたわけではないが、会議に参加させていただきますというだけで席に座ったアリアにほっと胸を撫でおろしました。
そんなボブーンに隣に座っていたピノヌアは首を傾げますが、会場はアリアが家門を守ることが妻の役目だという言葉に反論をしたという話で盛り上がっています。
夫のサポートも大事だけど自分の事業を続けたいという女性たちとそんな女性たちのサポートがあったからこそ事業が成長できたという男性たち。
「投資者と同じ発言をされていたんですよ!」
その言葉にボブーンは思わず咳き込んでしまいますが、
アリアはそんなことよりもアースが様子のおかしいボブーンのほうを向いてばかりいることの方が気になるようで、
イラつきを隠せませんが、ここで騒ぎを起こすわけにいきません。
「さっそく会議を始めましょう」
会議のスタートを告げたアリアはまずアースことピノヌアを指名しました。
以前彼の計画書を見たことがあります。
抜けが多かったので詳しく話を聞きたいのはもちろんのこと。
他にも聞きたいことがあるのよねとほくそ笑みますが、そんな考えはお見通しなのかピノヌアはゆっくりと立ち上がると事業の説明を始めます。
「僕が考えている事業は、「学校」を設立することです」
唐突な話に思わずアリアも目を見開いてしまいました。
『悪女は砂時計をひっくり返す』46話の感想・考察
ようやくアースの正体がわかった46話となりました!
それよりもまず頭に来ちゃうのはミエールの態度ですよね。これまで何度もアリアの手柄を自分のものにしてきながらもあんなことを言えるなんて、読みながらこっちがイライラしてしまいました。
アリアにはぜひ早めにミエールをぎゃふんと言わせて欲しいものですよね!
なにはともあれ、アースの正体がわかったのですからここからまた物語は動き始めそうです。
一体アースは学校を建ててなにをしようというのか?
アースの計画が気になりますよね!47話も楽しみです!