この記事では『悪女の定義』の117話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
⇦ 前話 | 今回 | 次話 ⇨ |
116話 | 117話 | 118話 |
パーティーの開催
アイリーンの容体が快方に向かう中、皇宮には緊張し空気が流れ、シャルティアナさえ息が詰まるような中、いつもとは違う軽い足取りで外へと向かいました。
そう今日は皇宮の外で開かれるパーティーに出席するためです。
「祝賀パーティーを開きたいのですが」
そう、あの狩猟祭のときにパーティーを開催するといったシャルティアナが貴婦人たちの注目を集めたあのパーティー。
今日は彼女の兄のアルテミルが留学を終え、帝都に戻ってくることを祝う祝賀会なのです。
場所決めから準備までシャルティアナはアイリーンの件や仕事で忙しく、すべてレオナ夫人とラブエルやばあやに任せてしまいましたが、
それでもシャルティアナに挨拶しようとする貴族たちは途切れません。
こればかりは仕方がないかと訪問客とシャルティアナが話しているとき、
「シャティ」
帝都から戻ってきたアルテミルがシャルティアナに声を掛けました。
久しぶりの兄と再会のハグを交わすシャルティアナですが、たまには妹以外の女性とも仲良くしてくださいねと兄に笑いかけます。
兄の初恋
幼い頃は顔を合わせる度に喧嘩をしていたというのにと笑う両親にシャルティアナとの会話を聞かれていたらしいアルテミルは咳払いをします。
「誤解をそのままにしておくのはよくありませんね」
以前あるパーティーで靴が壊れて困っている妙齢のレディーがいて、そのレディーを助けた縁でその後何度かデートをした。
そう話すアルテミルにシャルティアナはそんな話聞いたことなかったと目を見開きますがなんとその話はシャルティアナが3歳の時。
つまりアルテミルは4歳のときです。
今頃もうそのレディーはすでに結婚をして子供を産んでいることでしょう。
そんな冷たい妹からの言葉に初恋を汚すなと一度泣きながら逃げたアルテミルですが、またシャルティアナに声を掛けました。
久しぶりの家族や友人たちとの楽しい時間ですが、主役のアルテミルが楽しんでいなくては意味がありません。
「踊りたいのか?」
全然踊っていないじゃないと兄をからかうと差し出された手。
結局一緒に踊ることになり、アルテミルとのダンスは楽しめたのですが、令嬢たちの視線が突き刺さります。
どうやらアルテミルの結婚が遠のいているのはシャルティアナのせいもあるようです。
皇太子の嫉妬
そうしてアルテミルとのダンスを楽しんでいると皇太子が声をかけてきました。
「公女が参加するすべてのパーティーのパートナーは私が、務めることになるという事実を頭に入れておくように」
留学を終え、カイロン小公爵となった兄を祝いながらも牽制するようにシャルティアナの腰を抱いてそう言う皇太子。
ですが、アルテミルも負けてはいません。
「どんな地位になろうと僕の妹には変わりません。そして、今はまだ皇太子殿下と何の関係もないのでは?」
2人の間でバチバチとほとばしる火花に気が付いたシャルティアナは皇太子の背中を押して、その場を離れます。
皇太子の来訪を喜ぶレオナ夫人に挨拶を終えたシャルティアナは皇太子と共に会場の外を歩きます。
「そなたが開催する初めてのパーティーではないか」
どうして?と聞くと当たり前のようにそう答えた皇太子。
ですが、無理を言って抜けてきたようでこれ以上遅くなるとトゥロバーセン卿が機嫌を悪くしてしまうと言います。
「そなたも一緒に戻ろう」
パーティーの主催者にも関わらず、腰を抱いてくる皇太子ですが、その瞳は真剣です。
突然パーティーに来たり、アルテミルに喧嘩を売ってみたりと今日の皇太子はどこかおかしい。
本当にどうしちゃったのと戸惑うシャルティアナ。この後、どうなるのでしょうか?
『悪女の定義』116話の感想・考察
残念ながらアイリーンの本性が明らかになることはありませんでしたが、
皇太子のシャルティアナへの好意が浮き彫りになる116話でしたね!
突然パーティーに現れた皇太子はシャルティアナが初めて開催するパーティーだから顔を出したのもあるのでしょうが、
そのパーティーが身内とはいえ、他の男性のためのものだったのがちょっと悔しいっていうのもあると思います。
不器用な表現をしている皇太子ですが、その思いはちゃんとシャルティアナに伝わるのでしょうか?
2人の恋模様もアイリーンの調査も気になりますね!117話も楽しみです!
⇦ 前話 | 今回 | 次話 ⇨ |
116話 | 117話 | 118話 |