悪党のお父様、私と結婚してください【46話】ネタバレと感想!




この記事では『悪党のお父様、私と結婚してください♡』46話ネタバレ感想をお伝えしていきます。

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ネタバレはしてほしくない!という方はご覧にならないでくださいね。

自分の国に帰るということ

「ある程度は本気だ」

エウレディアンの言葉に、エレニカは心を痛めます。

「目の前にいなかったら心配することも減るだろうからな」

エレニカは目を伏せて、手をもじもじと動かしました。

エウレディアンは元気のないエレニカの様子をじっと見ましたが、言葉は何も口にしませんでした。

そんな空気を変えるように、エレニカはエウレディアンがいつエルラド嬢の正体が暗黒の魔法士であることに気付いたのかと問いかけました。

「…最近だ」

エウレディアンは続けて「姫はいつから?」と言いますが、前世の記憶があることが言えないために、エレニカは誤魔化しつつ「自分は魔法に敏感だから、なんとなく」というふうに答えました。

「じゃあエルラド嬢と結婚する可能性はこれでゼロ…ですよね?」

エウレディアンはその質問に、固く口を閉ざしたまま答えませんでした。

しかし、死刑になってもおかしくない暗黒の魔法の使い手であるエルラド嬢と皇帝エウレディアンの結婚は、現実的に考えてあり得ません。

つまり、二人の間に悪党が生まれることも阻止できたわけで、エレニカの目的はこれで達成したということになります。

けれど、自分の国に帰ることが決まりかけている今の状況を、エレニカは素直に喜ぶことが出来ませんでした。

しゅん、と項垂れるエレニカの様子をずっと見つめ続けるエウレディアン。

その視線に耐えきれなくなったエレニカは「心配ばかりかけて、ごめんなさい」と謝りました。

鼓動が聞こえる

それから、助けてくれたことに対してのお礼を口にするエレニカ。

大丈夫と言ったけれど、本当は怖かったこと。

終わらない辛く悲しい夢をみていたこと。

俯いて話し続けるエレニカの言葉を遮るように、エウレディアンは手を伸ばして、エレニカを抱きしめました。

「そんなに怖かったのか」

「私が姫を守ってあげられると思っていたのだが、そうではなかった」

エレニカは高鳴る鼓動を聞きながら、「私は大丈夫」と言おうとします。

しかし、エウレディアンは「私が大丈夫ではない」とエレニカの髪を撫でて、名残惜しそうに身を離しました。

「とりあえず少し休みなさい」

閉まる扉に、エレニカは自分の頬が赤くなることを止めることが出来ませんでした。

過保護すぎるのも困りもの

あの日以来、エウレディアンのことを避けるようになってしまったエレニカは、ベッドの上に寝転がってボーッとしていました。

「まったく世界一の怠け者だな」

内なる声がそう言います。

「そうですね」

エレニカもそれを否定することなく答えました。

「テラスで風にでも当たりなさい」

まだ身の危険の心配があるため、気軽に外に出られないエレニカでも、さすがにそれくらいはした方が良いかも、と身を起こします。

そっと扉を開けると、たくさんのメイドの姿が目に入りました。

全員がエレニカの動きを意識しています。

その光景に怖気づいたエレニカは「お…おはようございます!」とだけ言って、扉を閉めて自室に戻りました。

「か…過保護モード全開だ…」

エレニカは閉じた扉の向こう側で、膝をついて嘆くしかなかったのです。




『悪党のお父様、私と結婚してください♡』46話の感想・考察

エレニカとエウレディアンの思いがすれ違っている様子に切なくなってしまった回でした。

お互いがそばに居たいと感じているけれど、お互いのためを思って身を引こうとしている感じですかね…?

追い打ちをかけるように格好良いエウレディアンの行動に、エレニカが距離をおいてしまったのは、これ以上彼のことを好きになりたくないからでしょうか?

そしてまだまだエルラド嬢の影もちらつきます。

今後の展開にも目が離せませんね!

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