この記事では『悪党のお父様、私と結婚してください♡』の48話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
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『悪党のお父様、私と結婚してください♡』48話のネタバレ
息の詰まる執務室
「お茶を用意させるからそこに座って待っていなさい」
エウレディアンの示したソファに近づいたエレニカは、想像していた執務室の様子と比べて「もっと居心地の良い場所だと思ったんですけど」と呟きます。
それを聞いたエウレディアンはピタリと動きを止め「そうか?」と聞き返しました。
エウレディアンの自嘲気味な笑みをみたエレニカは「働きすぎは身体に良くないですよ?」と気遣います。
長く会う事がなかったからか、エレニカがエウレディアンへの気持ちを自覚したからなのか、探るような距離感のふたり。
どことなく、お互いに素直になれない空気を感じます。
「陛下とわたしが半分ずつ混ざったら、丁度良いかも知れませんね」
エレニカは最近の自分が怠け者であると言い、忙しい身のエウレディアンと自分を比べます。
その時、ドアがノックされました。
執事によってティーセットが運ばれてきます。
陛下の淹れたお茶
「そこに置いて下がっていなさい」
エウレディアンは執事に告げると、自らの手でお茶を用意します。
「わたしがしてもいいのに…」
陛下という身分のエウレディアンが、自分からお茶を用意するというのは、なかなかレアな体験です!
エウレディアンからの不器用ながらも精一杯のもてなしということでしょうか?
その様子を見たエレニカは自分がやると遠回しに言いますが、エウレディアンは「気にしないで座っていなさい」と言い、エレニカにティーカップを渡しました。
運動不足なんです
ティーカップにそっと口をつけて、飲み下したエウレディアン。
その流れで首元のタイを緩めるのをみたエレニカは、苦手なはずのタイをエウレディアンがきちんと締めていたということは、何か重要な会議があったに違いないと考えます。
何か重要な会議…。
エレニカの今後についてでしょうか?
一体どうなっていくのか、まだまだ謎が残ります。
「ところで怠け者になったと言っていたがどういう意味だ?」
エウレディアンの問いに、「活動量が急激に減って、移動範囲が幼虫以下だって言われたんです」と愚痴をこぼすエレニカ。
「一体だれに言われた?」
エレニカの周りには現在、メイドしかいません。
その言い草を咎めたエウレディアンが表情をしかめます。
「あ…えっともう一人の自分…かな?」
ラウルスという内なる声が聞こえることは自分だけの秘密だったことを思いだしたエレニカは、笑って誤魔化しました。
「それくらい動いてないってことですよ!」
エレニカは自分に運動が必要な事実を改めて続け、「別に不満があるわけではないです!」と締めくくります。
それを聞いたエウレディアンは「そう言われると罪悪感を感じてしまうな」と感想を述べて”丁重にもてなす”と言ったにも関わらず、約束をやぶっている自分のことを咎めます。
名前で呼んでほしい
暗くなってしまったエウレディアンの表情をみて、エレニカは話を変えようと「わたしのことを名前で呼んでくれませんか?」と笑顔で提案します。
「それは断る」
エレニカの様子に微笑んだエウレディアンは、それでも断りの言葉を口にしました。
「なんでですか!」
過去、咄嗟の瞬間に名前を呼んでもらったことを指摘して、エレニカは「本当に断るんですか?」と不貞腐れます。
エウレディアンはそれでも断り、ベルゴットの地では「名前を呼ぶ」という行為に、エレニカが思っている以上の意味があることを告げて「なぜ私だけに呼ばせようとするのか」と問いかけます。
エレニカは、その理由を考えつつ「陛下のことが好きだから…?」と頬を赤くして答えますが、エウレディアンはその話がエレニカの本心ではないと指摘して、まるで冗談であるように受け止めます。
エレニカは安易な気持ちで提案しましたが、エウレディアンにとっては、「名前を呼ぶ」という行為は簡単なことではないようです。
情が湧いてしまったり、親しみを感じる行為だからでしょうか。
エレニカをこれ以上に「特別」として見てしまう危険を考えているのだとしたら、エウレディアンの本心は…?
「私は時々…いや頻繁に、姫が何を考えているのか気になることがあるのだが」
エレニカは「それはこっちの台詞です」と呟きますが、エウレディアンは構わず、
「姫はこれ以上、私に手を出してはいけない」と続けます。
ベルゴットがエレニカにとって良くない土地である以上、エウレディアンはこれ以上エレニカを引き留めておくつもりはないのです。
例え、本心がどうであろうとも。
”エウレディアンは最後まで、自分の名を呼んでくれないだろう”
エレニカはそう悟りました。
『悪党のお父様、私と結婚してください♡』48話の感想・考察
ひさしぶりのエウレディアンとのお茶会は、けして楽しいものにはなりませんでしたね…。
すれ違う想いにヤキモキしてしまいます。
とくにエウレディアンはベルゴット皇帝という立場もあるからか、エレニカへの気持ちをひた隠しにしているように感じます。
ルボブニとベルゴット。
外交上の問題を解決したいのなら、エウレディアンとエレニカが結婚に至るほうが案外スムーズに話がまとまると思うのですが、エレニカの本心をエウレディアンが読み違えている以上、難しい話みたいです。
エレニカも肝心なところで素直になれないですし…。
次回はどうなっていくのでしょう?
エレニカがこのまま大人しく引き下がるとも思えないのですが…?
続きが楽しみですね!
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