この記事では『悪党のお父様、私と結婚してください♡』の53話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
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『悪党のお父様、私と結婚してください♡』53話のネタバレ
安心できる貴方
エウレディアンに抱き着いたエレニカは声を上げて泣き出すと、その後安心からか眠気に襲われます。
エレニカを抱え上げたエウレディアンは、そのままエレニカの部屋のベッドへと連れて行きました。
「陛下…部屋に戻らないくていいんですか?」
うとうととしながらもエレニカは声をかけます。
そんなエレニカを優しい表情で見つめるエウレディアンは「戻らないと」と言いつつもエレニカが起きているうちはベッドの傍にいてくれたのです。
エウレディアンとしても、エレニカの今後を考えるなり、先のことを決意するなりの時間だったように思います。
この二人はどうなっていくのでしょうか。
エウレディアンの心配
翌朝。
エレニカはディエリゴに付き添われて皇城から神殿までを馬車で移動することになりました。
「わたしには皇城が華やかすぎた」
そう言って笑うエレニカを、ディエリゴは心配そうな表情で見つめます。
「さあ行きましょう」
馬車に揺られるエレニカが慣れ親しんだベルック宮殿のほうに目を向けると、美しかった庭が掘り返されて立ち入りも制限されています。
驚くエレニカに、ディエリゴが説明します。
「陛下の命令に従って庭園を浄化しました」
ディエリゴはエウレディアンの厳しいチェックによって、洗浄作業がとても大変だったとエレニカに教えます。
そのまま広場にたどり着いたエレニカはまた驚かされることになります。
広場には人っ子一人いなかったのです。
「何かあったんですか?」
問うエレニカに、ディエリゴが「数週間前、陛下が広場を封鎖するように命じられました」と答えます。
“数週間前”という言葉に、エレニカは思い当たる節があり「こんなことまでする必要はないんじゃ…」とエウレディアンの行動に驚きます。
「姫様のことがかなり案じられたようです」
ディエリゴはそう言って微笑みます。
エレニカが知らないところでもかなり大掛かりにエレニカ対策が施されていたようです。
広場一体の封鎖だなんてすごいですよね。
エレニカは頬を赤く染めて「ほんと変な人…」と照れてしまいます。
「そうかもしれませんね」
ディエリゴはその言葉を肯定してエレニカに応えました。
クラリス・アイベン伯爵夫人
神殿に辿りついたエレニカ。
内なる声が「やっとこれでよく見える」とエレニカに話かけます。
神殿は、エレニカを脅かす魔力や魔法使いが最も力及ばない場所です。
そうはいっても、声の降臨が早まるわけではありませんでした。
エレニカは自分が変わらずひ弱であることを嘆きます。
「姫様?」
そこに声をかけてきた夫人が現れました。
エレニカのほうではあまり把握していなかったものの、その夫人はクラリスと言いアイベン伯爵の妻です。
エレニカがそのことに気付くと、嬉しそうな笑顔を浮かべるクラリス。
「いつかまたお会いしたいと思っていた」
クラリスが「ラウルス様のおかげ」と口にしたことで、内なる声は「それは違うけど…」と文句を言います。
駆け付けたディエリゴの姿を見たクラリスは「なぜ姫様が神殿で過ごされるのです?」と疑問を口にします。
「ちょっと事情があって」
エレニカの言葉に、クラリスは「まさか、エルラド嬢が姫様に何か悪さを?」と呟きました。
クラリスは何か知っていそうですね!
それともソルレアの悪行が有名なだけでしょうか?
『悪党のお父様、私と結婚してください♡』53話の感想・考察
エレニカとエウレディアンはしばしの別れということになりそうです。
エウレディアンは結局ソルレアとどんな契約をしたのか、エレニカはルボブニに帰ることになるのかいまだはっきりとはわかっていませんね。
しかし、ソルレアの手が及ばないようにか神殿には移動することになったようです。
そして今回出会うことになったクラリス夫人は何かしら情報をもっていそうです。
人の良さそうな夫人ですから、ソルレア側でもなさそうですし、次回なにかしらエレニカの手助けとなるような情報なんかをくれそうですね。
今後エレニカがどうなっていくのか楽しみにしつつ、次回を待ちましょう!
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