姉が男主人公を拾ってきた【20話】のネタバレと感想！

『姉が男主人公を拾ってきた』20話のネタバレ

お前は誰だ？

ノクスの姿を見たグレイは顔を輝かせて「団長！」と呼びかけます。

しかし、ノクスは無言で歩み寄り、グレイの胸倉を掴み上げるとそのまま投げ飛ばしました。

ノクスは嫉妬の炎を燃やしつつエイミーの顔を見上げます。

「…ほかの男を拾ってきたのか？」

エイミーは冷や汗を流しつつ視線を逸らし、「姉さんが拾ってきたんです」と説明しました。

グレイはノクスに押さえつけられたまま涙を流し「団長が育ててくれたグレイです！」と叫んでいます。

「お前のような男を育てた覚えはない」

ノクスが素っ気なく返すと、グレイは泣きわめきながらノクスに呼び掛け続けました。

エイミーはそんな二人のやり取りを見ると「ひとまず、その手を離して話しませんか？」と提案しました。

ノクスはため息をつくと渋々ながらグレイを押さえつけていた手を離します。

その後、間髪入れずにグレイの首筋に一撃を食らわせて気絶させたのです。

その行動をエイミーが咎めると「話し合おうと言っただろう。邪魔だ」と冷たく答えました。

「どういう状況なのか説明してもらおう」

俺はお前の傍にいたい

「…あの人はお客さんで、グレイさんと言います」

エイミーは説明をします。

「記憶を失う前のノクスを知っているそうです」

嬉しそうに笑顔を浮かべたエイミーは「自分はどういう人だったのか、気になりませんか？」と問いかけました。

「全く」

ノクスは腕を組んで頑なな態度をとり続けます。

「…記憶を取り戻したら追い出すつもりだろう」

エイミーは否定をしましたが、ノクスは「お前は俺が記憶を取り戻したらここを去ると確信している」と指摘しました。

「俺はどこへも行きたくない。お前のそばにいさせてくれ」

ノクスはエイミーに身を寄せると切ない顔を浮かべます。

「これも許可が必要か？」

「…許可したら何か変わるんですか？」

エイミーは顔を赤くして答えました。

「何も変わらない」

ノクスはエイミーに顔を近づけて微笑みました。

「…ただ俺がもう少し幸せになるだろう」

ノクスが引き取られるまで

エイミーは恥ずかしがってノクスと距離を取ると、「とりあえずグレイさんと話してみてください」と促しました。

ノクスは、エイミーがグレイのことを親しげに呼ぶ行為が気に入らないためにまたも不貞腐れます。

しかし、翌朝グレイがすぐに出ていったために、大人ノクスとそれ以上の会話をすることは叶いませんでした。

エイミーは引き留めましたが、グレイは「ほかの団員たちにも団長の生存を知らせないと」と急ぎます。

グレイはエイミーとディアナも一緒に大公領に来ないかと誘いますが、ディアナが断りました。

「迎えにくるまでの時間をノクスと過ごせるように」とディアナはグレイに念を押してその背中を見送りました。

その姿を見つめる者たち

森の先で持つ仲間の元に急ぐグレイの背中をみつめる複数の目がありました。

「あの表情を見るとこの森の中で大公を見つけたようです」

男たちはグレイの表情を見て事態を悟ると、今後の作戦を確認しはじめました。

「予定通り、大公もろとも全員射殺する」