この記事では『旦那の美貌を隠す訳』の34話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
『旦那の美貌を隠す訳』34話のネタバレ
悪魔も恐れる上位文明
「二重スパイにご興味は?」
バイセン伯爵に対して、こう切り出したレティーシャ。
その言葉に驚いたバイセン伯爵には構わず、レティーシャは続けます。
「べレアルに負けず劣らず、お金を稼ぐ方法がある」
すぐさま話に食いついたバイセン伯爵へと、レティーシャは自分の強みをアピールしました。
一つにはドラゴンを所有していること、二つめに悪魔でさえも一目置く上位文明の知識があること。
“上位文明”という言葉に、バイセン伯爵は疑問を口にしました。
この世界では、上位文明はかなり高貴なものなので無理もありません。
しかしレティーシャは、「まさか私が冗談を言っているとでも?」と怪し気に微笑み返します。
そのレティーシャの雰囲気に押されたバイセン伯爵は「そ、そういう意味では」と言葉を濁しますが、
ハルステッドが熱心にデビルハントに取り組む真意について、レティーシャに問いかけ直しました。
手を組みましょう
レティーシャはバイセン伯爵の疑問に声をあげて笑うと、扇を広げて自分の顔を仰ぎます。
「デビルハントは人間のためでしょうか?」
バイセン伯爵の反応を楽しむように視線を向けるレティーシャ。
「正解は…私のため!悪魔には何をしても許されるから!」
バイセン伯爵はそれを聞いて唖然とします。
しかしレティ―シャの言葉は止まりません。
「人間を攻撃したら、大変なことになるけど、悪魔相手なら別。悪魔の金を奪ったら、きっと賞賛の嵐でしょう」
バイセン伯爵は、目の前のレティーシャに恐怖を覚えました。
”…この女は悪魔だ。”
「私と手を組みましょう。報酬は保証します」
差し出されたレティーシャの手に、バイセン伯爵は迷うことなく応えました。
次元の間っていわゆる…?
晴れ渡る空の下、ハルステッド城の自室にこもったレティーシャは頭を抱えていました。
バイセン伯爵にあれほどの大口を叩いておいて、べレアルを打ち負かす方法をまだ思いついていなかったのです。
レティーシャはべレアルの望みや自分の持つ兵力を考えて知恵を絞ります。
悪魔の望むもの、弱みが「金」であることを重要視しつつ、もう一度本を開くレティーシャ。
しかし、そう簡単に答えが見つかるわけもなく、レティーシャは本を放り出すと机に突っ伏します。
少しぼんやりしたのちに、気になるワードのことを思い出したレティーシャは、もう一度本を手に取り「次元の間」について調べました。
前世の世界と繋がっているものの、時たま前世の品物が現れるのみのその扉。
その場所では欲しいものの名前を叫べば「注文」が可能。
そのワードにレティーシャは反応します。
これはいわゆる、”当日配送システムなのでは?”
閃いたレティーシャは、ドラゴンに飛び乗ってバルロッサの次元の間へと急ぎました。
開けゴマ!
扉を念入りに調べたレティーシャは、見覚えのある合言葉を発見します。
レティーシャがその言葉を口に出すと、扉が崩れ落ちて、不思議な光が漏れだしました。
その様子に、レティーシャは本にあった通りだったと驚き、それならばと息を吸い込みます。
そして、城中に響き渡る大声で「アイスコーヒー‼」と叫びました。
シン、と静かになった扉に「本当なわけなかった」と落ち込むレティーシャ。
しかしその瞬間、扉から飛び出してレティーシャの手に収まったものは、アイスコーヒーだったのです。
それも、この世界にはないプラスチックの容器に入った持ち歩きタイプ。
レティーシャは感動して涙を溢れさせました。
『旦那が美貌を隠す訳』34話の感想・考察
物語が進むごとにたくましくなっていくレティーシャに目が離せませんね。
バイセン伯爵への強気な姿勢、方法が思いつかず思い悩む姿、ずっと飲みたかったアイスコーヒー片手に涙する姿、とレティーシャのギャップが可愛らしい回でした。
前世での知識をうまく使いこなして戦いに挑んでいくレティーシャは、次元の間で何を注文するのでしょうか?
バイセン伯爵との協力内容は?
べレアルとの戦いにはどう挑んでいくのでしょうか?
続きがとっても気になります!