この記事では『逆ハーレムゲームの中に落ちたようです』の32話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
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深夜の訪問
深夜に部屋へとやってきたエクロットはおもむろにベッドの上に乗りあがると皇女に顔を近づけます。
「姫様に触れることをお許しいただけますか?」
もうこのままベッドに沈められるのか、焦る皇女はエクロットに聞きました。
「キスするつもり?」
そう聞いた途端エクロットは皇女に口付け、そのまま彼女をベッドに押し倒しました。
触れ合う唇の音に、思わず皇女はエクロットのはだけた分厚い胸元を押し、無理矢理距離を取らせます。
「何かあなたに誤解させるようなことをしてしまったかしら?」
「え?」
「私とその、するつもり?」
そう聞くとエクロットは何のためらいもなく、こくりと頷きました。
「もしかして、私のことを愛してるの?」
殺す目的で戦場まで行かせた皇女をエクロットが愛しているはずがないと思いながらそう聞くと思っていたのとは違う返事がきました。
「姫様の命であれば」
つまり、この行為はエクロットがしたくてしているわけではないというのです。
ですが、エクロットは誠心誠意皇女に仕えることは臣妾として当然の義務だと告げます。
「そうじゃなくて、そういうことなら必要ないわ」
まだ納得のいっていないらしいエクロットのはだけたシャツの胸元のボタンを皇女は一つずつ閉めて行きます。
「あなたのことが信じられないからじゃないの」
昼間の件で拒んでいるわけじゃないと言って、皇女はこれからエクロットをもっと価値があることに使うつもりだと言います。
その言葉に驚くエクロット。
そんなエクロットが望まないのならこんなことをするつもりはない、ただ話をしたかっただけと皇女は告げました。
不思議な感情
皇女の以前の行動を考えれば、夜に呼び出すことなど「アレ」ととらえられてもおかしくないのにと皇女は慌てます。
ですが、冷静なエクロットが上着を着ているのを見るとなんだか不思議な感情が沸き上がってきます。
決まりが悪いのに、なんとも形容しがたいような、不思議な感情。
「話をするには時間が遅すぎますね」
不思議な感情に皇女が戸惑っている間にエクロットはまた来ると言って頭を下げます。
「エクロット、待って」
今にも部屋を出ようとするエクロットの手を皇女が掴み、止めました。
「あの、気を付けて、帰ってね」
「さっきの良かったわ」
それだけ言ってエクロットを見送った皇女はぱたんとドアが閉まるとその場に座り込みました。
なんてことを言ってしまったんだろうと今更になって後悔し、顔が真っ赤に染まります。
ただなぜか、あのまま行かせてはいけないような気がしての行動でした。
『これだから好色漢は聖君にはなれないというのね』
あれだけ綺麗な顔を見ていれば、手を出したくなってもおかしくないと思いながらも皇女は立ち上がり、頭を切り替えます。
ロビアがあれだけ神経質に反応していた相手。
ただの嫉妬でこんな行動を取ったとは思えません。
あの女、
「卿!何をしているんですか!」
木陰で昼寝をしていたシガーの元に自分を呼ぶひどい怒鳴り声が聞こえます。
もう交代準備の時間だと呼びに来た衛兵は夢を見るほど眠っていたシガーに呆れたような視線を向けます。
「行きゃいいんだろ」
のっそりと立ち上がったシガー。どうやらその緩慢としただるそうな態度が癪に障ったのか衛兵はさらに声を荒げます。
「いくら左遷されたことが気に入らないとは言え、こんな勤務態度では困ります!」
その言葉にシガーは衛兵を睨みつけます。
ですが、それに衛兵は少しひるみながらも今後また業務をおろそかにしていた時はすぐに報告すると啖呵を切ります。
「悪かったな」
同じ平民として衛兵たちから尊敬のまなざしを集めているシガーに失望したという言葉にそれだけ言い残すとシガーはその場を立ち去りました。
『あの頭のおかしな女をどうしてやろうか』
気になるのは背後に見える皇女の姿です。
『逆ハーレムゲームの中に落ちたようです』32話の感想・考察
皇女を取り巻く美男子たちが揃った?32話となりましたね!
ロビア、ナドリカ、エクロット、シガー
みんなタイプの違うイケメンで、前の皇女の好色さが明らかになるような人選ですね!
ですが、中身が入れ替わり、前よりもまともになった皇女がこの4人をどう使っていくのかが気になります。
ナドリカは一応恋人として、ロビアは家庭教師として、なんとなく落ち着いてきました。
さてエクロットとシガーはどんな役割を得るのでしょうか?33話も楽しみですね!
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