この記事では『公爵夫人の50のお茶レシピ』の61話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
『公爵夫人の50のお茶レシピ』61話のネタバレ
少女
少女を取り押さえるアルフォンス。その姿に慌てながらクロエは言います。
「ちょ、ちょっと。。子どものようですしあまり手荒にするのはよくありませんわ。その子を放してあげて下さい」
あまり納得はしてない様子のアルフォンスですがクロエの言葉にしぶしぶ少女から手を放します。
涙をにじませながら起き上がり、クロエに訴えるように話す少女。「奥様、あ、あたしは!」
いきなりでびっくりした様子のクロエに近寄ります。
「お金を盗もうとしただけなんです。決して奥様を傷づけるつもりはありませんでした」
少女の言葉に信じられないと怒りをあらわにするアルフォンスとジェイコブ。「スリを働くつもりだったと!?」
ただのスリか、と判断したアルフォンスはジェイコブに治安維持隊に引き渡すよう告げます。
少女はその言葉にひざまつきます。 「申し訳ありませんでした旦那様!」
「ばあちゃんが病気なのに父ちゃんはお酒ばかりで仕事もしないんです。ばあちゃんの薬を買うためだったんです」
涙ながらに少女は請います。
少女の様子に胸が痛むクロエ。信じることなどできないとジェイコブは言います。
とっさに否定する少女に悪態をつくジェイコブ。二人はヒートアップし言い合います。
アルフォンスもジェイコブもクロエを想うが故とはいえ子どもに手荒すぎるような気もしますが。。
どっちが子供なのよ。。と呆れた様子でクロエは2人をなだめ、少女に問いかけます。
「あなた名前は?」 少女はサンディーと名乗りました。
クロエは笑顔でサンディーにおばあさんについて訊ねます。「おばあさんはどこが具合悪いのかしら?」
「お医者さんの話では壊血病だそうです。壊血病は船乗りにかかる病気なのにどうしてかかってしまったのか分からないんです」
病名を聞きクロエは聞いたことある病気だと記憶をたどります。
”歯ぐきから血が出て歯が抜け貧血になって最終的に死に至る” ”前の世界ではビタミンCさえ取っていれば予防が可能だというのが常識だったけれどこの世界は違うのね”
壊血病
クロエは少女に家まで案内するようにいい、家まで行くことにしました。
サンディーの家は近く、ただ家と呼べるものとは程遠いものでした。
中に入るとそこにはベットに横たわるおばあちゃんと酔っ払ったようすで机に突っ伏しいびきをかいている父親の姿がありました。
前話のジンのお酒が多いというクロエの指摘がここでよく生きてますね。
これが当たり前の光景のようです。
サンディーは壊血病にはお酒がいいと聞いて飲ませたりいろいろ良いといわれることはやったけれど全然よくならないと絶望したように話します。
アルフォンスはクロエに「どうしますか?」と問い、「できれば助けてあげたい」とクロエは言います。
不治の病だと知っているアルフォンスは、自分の取引している商人、帝国海軍など多くの船乗りが壊血病で命を落としていることを告げました。
壊血病の原因
アルフォンスの話に原因がビタミンCであるという事実を誰も知らないと確信します。知っているのは前世の記憶があるクロエだけです。
おばあさんは普段何を食べているのかサンディーに問いかけました。
するとサンディーは歯が抜けてオートミールしか食べないというのです。
クロエは船乗りでもないおばあさんが壊血病にかかってしまった原因に気づきました。
”船乗りが壊血病になるのは何か月もの間ビタミンCを含む新鮮な野菜を食べられないことだった。野菜を食べてないんじゃ当然だわ”
さらにクロエは聞きます。「果物はたべさせたことある?」
戸惑った様子でサンディーは答えました。「え?果物ですか。。?果物はとっても高いし。。」
戸惑った様子に高価で壊血病に効果があるの知らないから食べさせたことなどあるはずないとクロエは思いました。
”ほかにビタミンCが取れるものはないか”と考えていると風が吹き日が差し込みます。
”そうだあれなら。。!” 何やら思いついた様子のクロエです。
続きは次回に!!楽しみですね。
『公爵夫人の50のお茶レシピ』61話の感想・考察
あんなに怒った様子のアルフォンスをここ最近よく見かけますね。クロエに対してだんだん執着しているのがわかります。ジェイコブも怒りをあらわにし1話ごとにクロエが大事にされていっているのがわかりますね。
さて少女のおばあさんが壊血病で今の世界では不治の病とされていることがわかりました。現代では予防可能な病気なのになんだか不思議な感覚ですよね。今の治らない病気などもそのうち治る、予防が当たり前になるのでしょうか。医学はすごいですね。
不治の病壊血病。その治療法を知っているのはクロエただ一人。果物以外で何やら思いついた様子でしたね。やはり今回もお茶が関係してくるのでしょうか。
次回も楽しみですね。