この記事では『空母いぶきグレートゲーム』35話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
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『空母いぶきGREAT GAME』35話のネタバレ
闇夜の日本海
40発のミサイルを迎撃されたロシア艦隊の次の手は、「まや」と「くまの」に対してECM(電波妨害)を展開します。
敵の位置を把握するレーダの機能は大幅にダウン。
CICの大画面はホワイトアウトに陥ります。
ロシアに対してECMをやりかえす「まや」。
これで両軍とも電子の視界を奪われた格好になりました。
ここからは目視による監視員、ウオッチが勝負になると判断した海老名艦長は、甲板での目視を命令。
闇夜の向こうにはロシア艦隊が接近。
しかも4対2という不利な展開で、「まや」と「くまの」は対峙します。
ECMとは“Electronic Counter Measures”の略で、電子装置を妨害する手段。
まさに「目には目を」という戦いです。
責任の所在
第5護衛隊群の旗艦:空母「いぶき」では、この情報をモニターで観戦。
しかし敵のECMにより、先行する2艦とは連絡が取れず。
最大の武器ともいえる情報共有が取れなくなったのです。
こここら先は、ロシア艦とのスペックと乗員の技量勝負。
前線ではロシアウラジオ艦隊の1、2番艦の主砲が「くまの」の方角に向いています。
「くまの」の運動性に自信を持つ大竹艦長は、マニュアルで射撃では「くまの」に命中できないと確信。
ウラジオ艦隊の先頭艦を抑えようと動きます。
なるほど!
「くまの」はウラジオ1番艦の頭を押さえて
ロシアを「丁」の文字の横棒にさせないよう防ぐつもりですね。
砲撃許可を求める海老名艦長。
しかし蕪木艦長は迷うなと命令。
砲撃の全責任は、作戦立案者の自分にあると断言して、「くまの」を守れと指示を下すのでした。
これはリアルな戦闘である
ウラジオ1番艦に主砲を放つ「まや」。
その2発目が敵の主砲付近に着弾して爆発が起き上がります。
海老名艦長の腕前に感心する大竹艦長。
今度は敵2番艦が「くまの」に接近をしてきます。
その2番艦主砲を攻撃目標として砲戦に入る「くまの」。
初弾は敵艦前方30m手前に着水してハズレ。
2発目は見事に命中。
しかしながら、その着弾地点は敵の主砲にではありませんでした。
ブリッジである艦橋に直撃してしまったのです。
敵に相当な人的損耗が出ていることは容易に想像できますが、相手も「くまの」を沈めようと撃ってきました。
これは戦闘だと気持ちを切り替える大竹艦長。
感傷に浸る間もなく、今度は敵の3番艦が後方に接近してくるのでした。
望まぬ戦闘に、望まぬ着弾位置。
予想外の敵の被害に大竹艦長も少々狼狽えている感じです。
『空母いぶきGREAT GAME』35話の感想・考察
これまでのロシアとの戦いは、無人戦闘機にドローンなど、いわゆる人の顔が見えない攻撃が多々ありました。
今回はレーダーで目が奪われた状況下で、オートでない人の手による砲撃戦が描かれました。
技能勝負となれば主砲を命中させた第5護衛隊群の勝ちということですが、ことは単純にはいきません。
まさかのブリッジ命中と想定外の事態。
訓練された隊員ですら、漆黒の闇の中を動くターゲットに対してピンポイントで当てることは、相当に困難なようです。
さすがに神妙な面持ちとなった大竹艦長。
少々ヤンチャな面がありますが、それを姉御役の海老名艦長がフォローする、
そんなコンビのような活躍ぶりでした。
そして蕪木艦長。
全責任は自分にあると、島耕作ばりの上司ぶり。
部下にとっては頼もしい限りでしょう。
戦局としては2艦の攻撃を奪った第5護衛隊群ですが、ロシアはカムチャッカから出港分も含めて全8艦を出撃させています。
従って数的優位は変わらないことから、まだまだロシアの攻撃は続きそうです。
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