この記事では『テムパル~アイテムの力~』の49話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
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『テムパル~アイテムの力~』49話のネタバレ
怪我の功名?
グリードの持つ盾に怯えて襲い掛かってこないウルフたちの姿にメンバーは驚きを隠せません。
その名も【神聖の盾】、この前のヤパ矢と同じくグリードが作り上げたその盾はヤタン信者に対して強さを発揮する特性を持ちます。
ヤパ矢を作った鍛冶職人とグリードのことを呼ぶマスターの声にどのメンバーも驚きます。その中でも一番驚いているのは同じ盾を使うタンクの男。
いままで見た中でも3本の指に入るその盾はあまりにも眩しく見えてしまいますが、なんとグリードはそれを失敗作と呼ぶのです。
「盾がお前の手にあるということはムスタは奪取に失敗したのだな」
マラクサスの言葉にグリードは憤慨します。
先日本物の神聖の盾を奪ったのはどうやらマラクサスの部下のようです。
怒るグリードの後ろでメンバーたちはその正体に首を傾げます。
騎士レベルのヘビーアーマーを身に着け、素早さが必要な短剣を扱い、何よりも先ほどの派手な剣舞。ただの鍛冶職人ではありません。
その姿にマスターはグリードを「隠し職業、転職者」だと判断しているようです。
しかし、そんな話をしている時間もありません。戦闘を再開するためにマスターは後ろに控えていたレガスを呼びます。
恐ろしいですね。そんなものがあれば奪いたくなる気持ちもわかる気がします。
偶然知った窃盗犯の正体に怒るグリードですが、本物を取り戻すことは出来るのでしょうか?
金儲けのチャンス
直接ぶつかることで攻略法に気付いたというレガス。完全に攻略するには一つ準備が必要だとグリードに声を掛けます。
純粋な戦闘力ならフォンも一目置くほどの実力者、レガスが声を掛けたのは盾を翳して敵を退けているグリード。
「俺たちに少し手を貸してもらえませんか?」
そんなレガスの言葉にグリードの目は怪しく光ります。
自分に助けを求めているほど苦戦していることに気付いたグリード。もちろん彼が気付いたのは金儲けのチャンスです。
「わかりました。その代わり条件があります」
そうしてグリードが出した条件はマラクサスがドロップするアイテムすべてを折半すると言うこと。つまり17人のギルドと1人のグリードで半々に割るというのです。
驚くメンバーたちはもちろん食いつきますが、グリードを助けたのはレガスですし、ギルドは一組織です。マスターがOKを出せば、文句を言われる筋合いはありません。
その条件をギルドは飲むことにしました。どっちにしろ盾がないとレイドはクリアできないのですから
「それでは私たちのパーティーに入れ」
来た招待に参加しながらあっさりと受け入れられた条件に7:3にすればよかったと欲深いことを考えながら承諾ボタンを押します。
何とこのギルド、所属メンバー17人全員が200レベル台。とくにトップクラスの3人は総合ランク20位圏内前後の実力者です。
「おい、見たか。95レベルだって」
思ったよりも高いギルド内のレベルに驚くグリードと意外にもレベルの低いグリードのレベルに驚くギルドメンバーたち。
こそこそと話す彼らに若干居心地の悪い思いをしますが、そんなグリードの肩をレガスが叩きます。
「盾さえしっかり掴んでいてくれれば大丈夫です」
笑顔で言うレガスにやっぱりいいやつだなと言おうとした瞬間、視界が大きく動きました。
びゅううううっととんでもない音で飛んでいくグリード。なんとレガスが盾を持ったグリードをそのままぶん投げたのです。
犬たちを追い払うために投げられたグリードの持つ盾にマラクサスは鴨が葱を背負って来ると言わんばかりに手を伸ばしますが、それをレガスが許すわけがありません。
もちろんすぐにマラクサスはシールドを展開しますが、レガスの腕はそれを軽々打ち破ります。
猛攻を受けながらマラクサスはレガスのある動きに気付きます。
攻撃の度に軌道を変えながらシールドを避けて、筋肉が張り裂けそうなほどのスピードで拳を繰り出すレガスの動きです。
どうにか反撃の隙を、そう伺っているマラクサスの体をレガスの渾身の一撃が撃ち抜き、マラクサスの体は壁に突き刺さります。
いまこそ追い込むとき、一斉にマラクサスに向けギルドメンバーが走り出しますが、怪しい光がマラクサスを包み込みます。
折半でも多いくらいなのに、7:3って。ほぼ全部じゃないですか!
投げられて当然なような。
欲張った代償のような気もしてしまいます。
レイドの終焉
「よくも、よくも、ヤタン神の僕であるこの私を」
怪しい光が大きくなるとともにマラクサスの体が浮いたかと思うとドドドっと無作為な攻撃が襲いますが、ギルドメンバーには当たりません。
終わったか?
一瞬、落ち着いたマラクサスですが、まだかなりの魔力が残っているようです。せっかく負わせたレガスの傷ももう回復してしまっています。
「だが、お前たちではこの壁を破ることはでき、」
にやりと笑ったマラクサスの言葉を遮ったのはマスターが放った一筋の矢。
顔半分を失わせるほどのその攻撃がシールドをかいくぐった理由。それは強力な攻撃を防ごうとシールドを展開させるときにシールドを「集中」させる必要があり、
不意の攻撃には対応できないのです。
全ての攻撃を防ぐために全方位にシールドを展開させれば、最強の矢を防ぐことはできない。
それに気付いたレガスは得意気に笑い、後ろにいるグリードにもう終わると親指を立てます。
ですが、そううまくはいきません。
「天罰」
両腕を高々と上げたマラクサスの頭上に赤黒く禍々しい怨念の塊のようなものが浮かびます。
塊から降り注ぐ雨は触れたメンバーたちに深刻なダメージを与え、次々にメンバーは死亡していきます。
このままではいけない。マナ100%を込めた最後の一撃をマスターは放ちます。
「フェニックス・アロー!」
赤く輝く矢は降り注ぐ怨念の雨の中をくぐり抜け、マラクサスに的中しますが、なんとその体の半分を失ってもなお、その傷は修復されていくではありませんか。
マナも切れ、メンバーも次々に倒れ、満身創痍。
そこへ犬たちを退けていたグリードがやってきます。
最強のギルドという割に強くないじゃんと吐き捨てながらグリードはあることに気が付きます。
それはパーティーバフ。ギルドに加入したことで付与された様々なバフ効果です。
圧倒的な再生力を前にもうダメかと諦めかけたそのとき、マラクサスの胸に一筋の剣が突き刺さります。
「ファグマの剣舞・殺」
グリードが振りかざした剣舞の前にマラクサスは光のチリと消えました。
ですが、どうやって最強のギルドメンバーでさえ倒すことのできなかったマラクサスを倒したのでしょうか?
いくらパーティーバフやファグマの剣舞が強力とはいえ、気になりますよね。
『テムパル~アイテムの力~』49話の感想・考察
今回もまたまた胸熱な展開となりました!
強敵マラクサスを前に一時は優勢を見せるギルドメンバーでしたが、瀕死のマラクサスの一撃で一気に形成逆転。多くの仲間を失い、切り札まで切ってしまい、もうダメかというところで現れた主人公、グリード!
たった一話でスピード感のある内容でした。読みながら思わず次の展開を追う度に息をすることを忘れてしまいそうでした。
気になるのはどうやってグリードがマラクサスを倒したのか、そして神聖の盾の本物はどこにあるのか、ですよね。
次回でそれは明らかになるのでしょうか?50話からも目が離せません!
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