この記事では『悪党のお父様、私と結婚してください♡』の51話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
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『悪党のお父様、私と結婚してください♡』51話のネタバレ
原作の流れは変えられない
その言葉を聞いたエレニカは、足の震えが止まりませんでした。
つまり、エレニカがいくら頑張ったところで原作通りの展開を阻止することができないのと同じことです。
“エウレディアン・ベルゴットは拒めないはず”
魔塔を掌握しているソルレアの提案を、皇帝であるエウレディアンが断れるわけがないのです。
エレニカはその事実を思い知らされると、そのまま自室まで駆け戻りました。
暗い顔のエレニカを見たメイドたちは心配をしますが、エレニカは構わず自分の部屋にこもりました。
声が呟きます。
「この私ですらどうすることもできないことがある…」
エレニカは悲しみながらもその言葉に同意しました。
上手くいったと喜んでいただけにこの事実を知るのはツライですね。
しかし、エウレディアンがどう答えたのかはまだ謎のままです。
この世界は、原作によって設定された絶対者が支配しているのです。
エレニカのような脇役では、その流れを変えるなんて無理なことだったのです。
多少流れが変わったところで、行きつく結論は同じこと。
ソルレアと直接対決でもしない限り結婚を阻止できそうにありませんが、エレニカの力でソルレアに勝てるはずもありません。
しかし、エレニカの中であの二人の話を聞いた時点で結論は決まっていました。
“これ以上迷惑かけるわけにはいかないから”
暗闇の悪夢
夜。
ベッドの中でエレニカは寝返りを打ってうすく目を開けました。
あの事件以来、夜に安心してぐっすりと寝られる日はありませんでした。
「外の空気にでも当たってこようかな」
カーディガンを羽織り、バルコニーへのドアを開きます。
真っ暗な皇帝の庭を見下ろすと、あの時の悪夢が脳裏に浮かびます。
あの時のことは、まだまだ消えない傷として残っているようです。
それだけソルレアの力が恐ろしいということでしょうね…。
その恐ろしい幻影を打ち消すように頭を振るエレニカ。
体調が悪いから精神に影響しているんだ、と嘆きます。
「邪悪なお化けは消えてしまえ…!」
呪文のようにエレニカはその言葉を繰り返しました。
真夜中のバルコニー
「姫?」
エレニカの声に気付いた何者かが声をかけます。
思ってもみなかった声掛けにエレニカは大げさに驚きました。
動悸が止まらないエレニカが声の方を振り向くと、そこには同じように別のバルコニーに出て、月の明かりの下でワインを嗜むエウレディアンがいました。
透き通るように白い肌にきらめく銀髪。深紅の瞳が闇に映えています。
「まさか本当にお化け…?」
「お化けだと?」
エウレディアンは薄く微笑みながら「真夜中に寝ないでなにをしている?」と問いかけました。
バルコニーの柵越しに二人は会話します。
「眠れなかった」
二人はそれぞれが同じ理由で外に出ていました。
「姫はなぜ眠れないのだ?」
エレニカはにこにこと笑顔で「精神的に病んじゃって…」と答えます。
エレニカのもとへ
「今日は大丈夫だと言わないんだな」
エウレディアンはその言葉を聞くと手にしていたワイングラスを置いて、エレニカに3歩後ろに下がるように指示をしました。
「え?」
エレニカは不思議に思いながらもその通りにします。
その途端、エウレディアンはバルコニーの柵を飛び越えて、エレニカの元へと舞い降りました。
「今日はなぜ大丈夫じゃないか、聞かせてくれないか?」
エウレディアンがエレニカに癒されたいと願ったからの行動だと思うのですが、どうでしょう…?
かなり格好良いときめきシーンでしたね!
『悪党のお父様、私と結婚してください♡』51話の感想・考察
扉の向こうで、言葉を聞いてしまったエレニカはショックで落ち込んでしまいます。
いままで頑張ってきたのに、結局ソルレアの思ったとおりに事が運ぶなんて悔しいしツライですよね。
しかし、エウレディアンがその提案に同意しているかどうかはまだわかりません。
エレニカの思ったとおり、魔塔の権力者の提案をないがしろに出来るとは思えませんけどね…。
そんな二人はお互いに眠ることが出来ずに、お互いのバルコニーに姿をあらわします。
思い悩んでいるのはきっとそのこと。
二人は本当にこういうときに素直じゃないですね。
エレニカは素直に自分の気持ちを話すことができるでしょうか。
何かこじれたりしなければよいですが…。
次回はいよいよエウレディアンの決断が聞けるのでしょうか。
ドキドキしますね!
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