この記事では『悪役が施す美徳』の46話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
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嫉妬?
「俺、傷付いた」
満月の見えるテラスに出たイザナはあからさまに肩を落として見せる。
「好きな男は俺だけじゃ足りないのか?」
ふてくされるイザナにジンジャーはそんなことないです。誤解ですと騒いで、本当のことを話す覚悟をします。
「実は、陛下を探していたらララに偶然会ったんです」
その時にいろいろあってあんなことに、そう話しながらもなんでこんな言い訳しているんだろうとジンジャーは頭を抱えます。
別にララとはかばい合うような特別な関係ではありません。
「どうしてレラジエと一緒にいたんですか?」
先ほど見たレラジエとイザナの姿。どうしてと聞くとイザナはジンジャーが盗んだはずのネックレスを着けていたからレラジエに声を掛けたのです。
実はイザナが眠ってしまい、ちゃんと説明が出来ていなかったのです。
「それが、実は盗むときに偽物とすり替えておいたんです」
つまりレラジエが身に着けているのは偽物。
その言葉にイザナは目を見開きました。
生姜令嬢の陰に見えるもの
つまりあの「HB」と書かれたネックレスを用意したのはジンジャー。なら、作ったのは?
そう考えて頭の中に浮かぶのはララの顔。
「やっぱり俺の傷は深いみたいだ」
ぽすんっとジンジャーの肩に頭を預けたイザナは痛む胸を抱えて、目を閉じます。
ララといるジンジャーを見て焦りを感じて、もどかしく感じていたイザナ。それはジンジャーも同じ。
そういえばあの時、ララはジンジャーを止めました。
もしかしてレラジエと一緒にいるイザナを見せないために?
でも、それにしてはすごく悲しそうな顔をしていました。
「俺はララを信じている」
秘密を打ち明けるほどにララを信じているイザナ。
ですが、そんなララはなぜか本性を隠しているような気さえする。
イザナの言葉にジンジャーはなにか知っているのかと目を見開きます。
「数日前に報告があった」
ゲシュトにはもう一人弟子がいた。師匠の最期を見届け、他の弟子たちと葬儀を執り行い、5年ほど前から行方がわからなくなっている。
ちょうどララがイザナの前に現れたのが5年前。
もしもララが姿を消したゲシュトの弟子、ハメル・ブレイなら?
まだ確信は得ていないようですが、もしレラジエやジンジャーの心を読んでいたらと思うと背筋が凍る思いです。
本当のことはララから聞きたい。だから、黙っていてくれ。そんなイザナの願いを聞きながらもジンジャーは望まない答えを聞く覚悟を持っていることを確認します。
「今日はどんな悪知恵を働かせるつもりなんだろうかって、お前の考えを読むのは勇気が必要だ」
茶化しながらも暖かな笑みを向けたイザナに少し顔を赤くしたジンジャーはもうなにもしませんっとそっぽを向きます。
ですが、イザナはそんなジンジャーの肩を掴み、俺のことだけを考えていてほしいと伝えました。
嫌われたくない
結局ジンジャーはイザナに本当のことを伝えられませんでした。
事情があるはずだからいくら相手がイザナとはいえ、なにも言えません。
ですが、いつかジンジャーがララの正体がハメルであることを知っていたとイザナが知ったときのことを考えると背筋に冷たいものが走ります。
怒られるだけなら別にいい。でも、嫌われたら
そう思うと胸が締め付けられる思いです。
ジンジャーが家に帰る馬車の中で悩んでいる頃、イザナは玄関の前にいるララに出会います。
「ララ、話がある」
「はい、陛下」
『悪役が施す美徳』46話の感想・考察
イザナとジンジャーの距離が近付いた46話となりました。
ジンジャーの肩に頭を預けるイザナ、ふてくされたジンジャーに笑顔を見せるイザナ。
これはジンジャーだけではなく、見ているこっちまでうっとりしてしまうほど甘い雰囲気でした。2人のこれからが気になりますね。
とはいえ、物語の動きも現れましたね。
ついにイザナの手がララの正体に掛かります。
一体どんな話を2人はするのでしょうか?そして、真実を知ったイザナの対応は?
気になることが多すぎますね!47話が待ちきれません!
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