この記事では『悪役が施す美徳』の47話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
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イザナvsララ?
噴水の前までララを呼び出したイザナは彼が休暇を取ったとき、ずっとそばにいさせたせいかと少し後悔したと告げます。
ですが、今日のララの姿を見ているとなにか他の理由があったのではと勘ぐってしまいます。
それは俺のせいか?と自分を指しますが、ララの反応はありません。
「ジンジャー・トルテ」
その名前にララがピクリと反応しました。
そんなララに彼女を異性だと思っているのか?と聞くとララははいと答えます。そして
「私はジンジャー様を異性として好いています」
眼鏡をはずして真っ直ぐな目で見てくるララはさらにイザナに陛下もまたジンジャー様に恋心を抱いているのですか?と問いました。
たしかに言われてみれば誰よりもかわいく、愛おしく、一緒にいると楽しい。
初めての感覚に戸惑いながらまだ恋だと定義できないイザナ。
そんなイザナにララは挑発するようにこれからジンジャーにアプローチを掛けると言います。
「嫌だ」
そんなの全然よろしくない!とララに食って掛かるイザナ。
「そういうのを恋心と呼ぶのです。陛下」
ララの心の声が聞こえて、イザナは顔を赤くします。
唯一の人
5年前の晩冬。閉じ込められた日からずっと頼りにしてきた人が老衰からこの世を去りました。
それからイザナの周りには伝染病がうつると信じている人ばかりでろくに近付いてきませんでした。
そんなイザナの元にやってきたララ。宮殿に雇われてすぐにイザナの付き人に志願したと言いますが、最初はイザナも彼を信じられませんでした。
ですが、年が近く、人柄のいいララに心を開くようになり、兄弟がいればこんな感じだっただろうかと考えるようになりました。
そんな兄代わりのララがハメル・ブレイかもしれないという疑念にイザナが戸惑っているとララはくすりと笑います。
「陛下、私は陛下も好きです」
「なので、お二方とも失わないようにこの想いを胸に秘めておこうと思っております」
気持ち悪いとイザナは身を震わせ見せますが、ララのことが嫌いなわけではありません。
「俺もそなたが好きだ。塔にいた頃から献身的に俺に尽くしてくれているからな」
それを聞いて今のは愛の告白ですか?と目を輝かせるララにイザナは最初で最後に男にする愛の告白だと笑います。
イザナが人を信じるという意味を誰よりもララはよく知っているはずです。
どうか裏切らないでくれ。
そんな祈りを込めて、イザナはララを信じると決めました。
レラジエの提案
それから数日後、レラジエがイザナの元を訪ねてきました。
その訪問理由はイザナが悩まされている呪いのこと。
望まなくても目が合えば心の中を読めてしまう呪い。それをかけたのはレラジエの祖父であるゲシュトだと言うのです。
その言葉になぜそれを知っていると問い詰めるとレラジエは「幽閉された王子と公爵令嬢」という本を読んだと言います。
その本はジンジャーが持っており、いまはイザナの手元にあります。
まだあったとは思わなかったイザナはレラジエの話に耳を傾けることにしました。
偶然あの本を読んだレラジエはなぜ祖父が早くに父に爵位を譲り、他の領地に旅立ってしまったのかが気になり、祖父の遺品を探しました。
その中で見つけたのはある肖像画。
そこに描かれていたのはヘンドリック、亡くなった先代皇帝の弟だと言います。
若くして自ら命を絶ったヘンドリックは祖父の教え子の中でも最も成績がよく、魔法の才能に溢れた人物だったそうです。
そんなヘンドリックが亡くなってわずか半年後に祖父は宮殿を離れました。
たしかにイザナも叔父であるヘンドリックの葬式に参列した覚えがあります。
ですが、一体ヘンドリックの死とイザナの呪いにどんな関係があるというのでしょうか?
『悪役が施す美徳』47話の感想・考察
イザナがようやくジンジャーへの想いを自覚した47話となりましたね!
ララがジンジャーを好きだと言ったのはイザナを焦らせるためなのか、それとも本気なのか気になるところですが、なにはともあれよかったですよね!
心配なのはララの存在です。
イザナにとって心の支えの1人であるララ。正体を明かしたときに受けるショックは相当なものですよね。
きっとジンジャーが支えてくれるとは思いますが、それでも心配です。
そして気になるのは呪いを解く方法がわかったというレラジエの提案です!
本当にあの本を読んでなにかわかったというのでしょうか?
呪いが解ければ最高ですけど、これでイザナの想いがレラジエに向いたらと思うと心配でなりません。
48話からも目が離せませんね!
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