この記事では『悪役のエンディングは死のみ』の31話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
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『悪役のエンディングは死のみ』31話のネタバレ
集まらない情報
エミリーが情報屋からの報告書を持ってきました。
第2皇子の誕生日パーティーで白いハンカチを持ってた貴族の男性。
それだけの情報では集まる情報も少なくエカルテの手元に届いた報告書はほんの数枚です。
他のところにも依頼しますと焦るエミリーの言葉をエカルテは断ります。そもそも人探しのためにあの情報を渡したわけではありません。
「少ないわね」
なので、先ほどエカルテがほんの数枚の報告書に思ったのは情報量ではなく、店の数が少ないということ。
4ヵ所に頼んだのに、3通しかその返事はありません。
そうあのウサギの仮面をつけた人のところのものがないのです。
すぐに返事が来ると予想していましたが、このままではルートを進められません。
本当のメイド
ここ数日頑張ったわね。情報屋の代金の支払いに余った宝石はあげるわと言うとエミリーは目を見開きます。
「え?いいえ、そんな!残りはまとめてすぐお持ちします!」
焦ったように言うエミリーに換金しづらいのを嫌がっているのかと金貨を用意するように伝えますが、それもエミリーは断ります。
「私は、そんなものは要りません!」
意固地に断るエミリーにもしかしたらあの針を持っていることを不安がっているのかとそれも処分すると伝えますが、それは捨てるなと言います。
「欲しいものがあるならはっきり言いなさい」
褒美はいらない。自分がエカルテを傷つけていた証拠は残しておけ。
自分に不利な要求ばかりするエミリーはエカルテにそう言われて、意を決して口を開きました。
「本当の意味でお嬢様のメイドになりたいです」
「あなたをどう信じろというの?」
すでにエミリーはエカルテの専任メイドです。それ以上の権限を与える能力はエカルテにはありません。
それにきちんと仕事をしたことは褒めてもいいですが、そもそもエミリーは当初エカルテを傷つけていたのです。
これ以上信じることは出来ないと言わんばかりに見つめてくるエカルテにエミリーは床に膝をつきました。
「どうかお許しください!」
エミリーはこれまでのことをすべて認めました。
ずっと周囲に流されて愚かなことをしてきたこと、そしてエカルテを傷つけてしまったこと。
それを認めた上で今は信用されていないこととその信用を得るためにチャンスをもらえれば必ず役に立つと頭を下げます。
「本気で言ってるの?」
エミリーのあまりの剣幕にエカルテは驚いた顔のまま、そう聞きます。
「針は保管していただいてかまいません。疑わしいときはどうぞ公爵様にお見せください」
あまりにも真っ直ぐなエミリーの瞳にこの行動さえエピソードのなにかなのかとエカルテは考えを巡らせます。
今までの従順さはあの針を持っているからだと思っていたのに、名ばかりの公女の味方になりたいとは嘘を言っているように感じてしまいますが、その瞳は嘘を吐いているようには見えません。
「それじゃあ、宝石は元の場所に戻しておいて」
「ありがとうございます。これからも精一杯頑張ります!」
宝石を戻すために立ち去ったエミリーを見ながらエカルテはとにかく忠実な人をそばに置いておくことは良いことだろうと納得することにしました。
そして、この行動によって名声ポイントが10上がり、トータル15ポイントとなりました。
これからの展開
さて、そんなことより面倒なことになりました。
ヴィンターが先に動いてくれないと困ります。
偶然ぶつかっただけの人をこちらから訪ねていくのはおかしすぎるからです。
さて、どうしたものか。
またイヴォンのときのように探し回るしかないのかとエカルテが考え込んでいると窓がガタガタと揺れます。
そして勢いよく窓が開いたかと思うとびゅうっと突風が吹きこんできてエカルテを襲います。
「今のは、」
その風が収まった頃、恐る恐るエカルテが目を開くとなんとそこには小さな白いうさぎがちょこんっと座っていました。
「キュウ?」
愛らしい小さなうさぎ。一体何を示すのでしょうか?
『悪役のエンディングは死のみ』31話の感想・考察
エカルテにようやく味方が出来た31話となりました!
これまでの行いをすべて受け入れ、チャンスをもらえれば信頼を獲得するために何でもやるというエミリーの姿は心打たれるものがありました。
真っ直ぐにエカルテを見つめるエミリー。彼女はもう誰かに操られていたあの頃とは違うようでした。
ようやく味方を手に入れたエカルテ、これからもっといい方に話が進んでいけばいいと思うのですが、気になるのはヴィンターですよね。
なかなか集まらない情報に、突然現れた小さなウサギ。
一体なにが起きるのでしょうか?32話からも目が離せません!
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