この記事では『姉が男主人公を拾ってきた』の24話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
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『姉が男主人公を拾ってきた』24話のネタバレ
手の甲の魔法陣
響いていた爆発音が終わり、エイミーは顔を上げました。
「もうすぐ朝なのに、ノクスはいつ戻ってくるのかしら」
エイミーは待っている不安に堪え切れず、「やっぱり家に行こう!」と決意しました。
家までを走りぬく中、上がった息を整えようと足を止めた時に倒れている兵士の姿に気付いたエイミー。
兵士の持っている剣には灰色のオオカミの装飾が施されており、明け方の騎士団の人間であることに気付きます。
大公リノク側の騎士団も手ひどくやられているようです。
戦いはどのようになっているのでしょうか?
「あの…聞こえますか?」
エイミーは兵士に声をかけると、ノクスの姿を見なかったかと問いかけます。
「だ…団長は奴らの相手を…」
エイミーはそれを聞くとひとまず安心し、兵士の止血をしようとすると、その時に手の甲の魔法陣が自然と発動しました。
「何のタイミングで発動するわけ?」
エイミーはいまだにわからないその魔法に戸惑いますが、止血が無事に済んだことも確かです。
それぞれの傷
「人を呼んできます」
エイミーは兵士に声をかけると、家のほうへと急ぎました。
家の周囲が血に濡れているのを見たエイミーは、気合いを入れるために自らの頬を叩きました。
周囲を見回したエイミーは、家の前で倒れているディアナを見つけます。
「姉さん、目を開けて!」
エイミーが急いで止血をしようと膝をつくと、そのタイミングで「エイミーさん?」と声がかけられます。
「グレイさん…ノクス!?」
エイミーが声にふり返ると、グレイが抱えるようにしてノクスを運んでいるところでした。
「ノクスは大丈夫なんですか?」
グレイはノクスが皇室の騎士団の7割以上を一人で倒したことを説明します。
とくに、ディアナを助ける時のノクスは自分の身を危険にさらしながらも血気迫る形相だったとのことでした。
ノクスはエイミーとの約束を果たすために懸命に戦ったのですね…。
自分自身よりもディアナの身を守ったという行動にうるっときます。
そんなノクスの容体も思わしくなく、「大公領の魔法使いに治療を受けなければ」とグレイは顔を暗くしました。
瞬間移動できる水晶を使って大公領に急ぎたいものの、ノクスの今の状態ではその魔法にも耐えられそうにありません。
エイミーはそれを聞いて「手を貸してください」とグレイに協力を仰ぎました。
あなたの場所へ
「…エイミー」
ノクスは呟いて目を覚ますと、ケガに構う事なく微笑み身を起こして言いました。
「…約束は守ったぞ」
エイミーはそれを聞いて瞳を潤ませました。
「ノクス…いいえ大公様。あなたの場所にお戻りください」
エイミーはノクスの今後を思い大公という立場に戻るように促しますが、ノクスはその言葉がエイミーの本心ではないと指摘します。
「ウソだと言え」
ノクスはエイミーの後頭部に手を添えると、顔を近づけます。
そしてゆっくりと唇を近づけると、そのまま口づけを交わしました。
エイミーが「リノク」と本当の名を呼ぼうとすると、ノクスは「リノクではない、ノクスだ」と指摘します。
「…俺を行かせるな」
ノクスは縋るようにエイミーを抱きしめます。
「お前がいないとダメなんだ」
その時エイミーの魔法が発動し、ノクスの姿を子供の姿に戻し、ケガも全て治してしまいました。
子供のノクスは疲れからかぐっすりと眠り込んでいます。
グレイはエイミーの能力に驚きつつも感謝しました。
エイミーは眠ってしまったノクスを眺めると、グレイに切り出します。
「ノクスを助けたら何でもするという約束…守ってくれますか?」
『姉が男主人公を拾ってきた』24話の感想・考察
激しい戦いが終わり朝が来ました。
エイミーが家に向かうと、それぞれ深手は負いつつもディアナ、ノクス、グレイの無事が確認出来て一安心です。
特にノクスはエイミーの為もあって、獅子奮迅の勢いで戦いを制したようです。
しかし、その代償も大きく身体は魔法移動に耐えられないほどにボロボロでした。
エイミーはそんなノクスの気持ちを受けて、これ以上ノクスを自分のところに引き留めておけないと感じたように思います。
ノクスの気持ちを受け取りつつも、グレイに今後のノクスを任せるのでしょうか。
まだわかりませんが、なんとなく次回の展開が察せられるところもあります。
しかし、物語の大きな流れはまだはじまったばかり。
ここからが本番といった雰囲気もありますね!
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