この記事では『姉が男主人公を拾ってきた』の30話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
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『姉が男主人公を拾ってきた』30話のネタバレ
タンシズとの再会
「またお会いしましたね」
エイミーの腕を掴んだのはタンシズでした。
「皇太子殿下がなぜここに…」
焦ったエイミーがタンシズの腕を振り払い問いかけると、タンシズは「エイミーを追ってきた」と説明します。
「どうしてもあなたに聞きたいことがあったので、魔法であとを追いました」
エイミーは「聞きたいこと」に興味を持ちます。
タンシズはエイミーの治した手のことを説明しました。
「上級魔獣にやられた毒だったので、専門の魔法使いでも難しいのにどうやって治療したのか気になったのです」
タンシズはそう言って、焦った表情を浮かべるエイミーの肩を掴んで笑います。
エイミーにとってはどんな毒であっても構わず治せてしまうから、いかに特殊な毒だったか気付いていなかったんですね…!
タンシズからしたらエイミーは単純に利用価値もありますよね。
“なんてことなの”
エイミーは自分のしたことがいかに軽率だったかその時に初めて後悔しました。
「教えますので離れてください」
エイミーの指示に、タンシズは「皇太子である私にそんなことを言ったのはあなたがはじめて」と驚きます。
エイミーは笑顔の裏で、ある企みを考えていました。
タンシズの後ろを指さしたエイミーは「あそこに英雄に大公が」と口にします。
驚いたタンシズが振り向き、もう一度エイミーの方を向いたときにはエイミーはもうその場にいませんでした。
グレイとの再会
人込みの中を走り続けたエイミーは、建物の裏手で息を整えます。
「本当に危なかった」
俯いて持ち物の確認をしていたエイミーに「具合が悪そうですが大丈夫ですか?」と声がかけられます。
聞いたことのある声にエイミーが顔を上げると、その人物はグレイでした。
「…エイミーさん?」
驚いたグレイは、先を急ごうとするエイミーの行く手を遮ります。
「一緒に行きましょう!実は団長が…」
エイミーはグレイの手を振り払うために、グレイに向かって薬草の粉をふりまきます。
その隙にエイミーは逃げようとしますが、グレイはエイミーを荷物のように抱え上げると目的の場所へと急ぎました。
しかしその目からはボロボロと涙があふれています。
エイミーのまいた粉は弱い毒草だったのです。
「早く洗い流した方がいい」
エイミーはそう告げると、油断したグレイに一撃を食らわせ再度逃げ出すことに成功します。
「あれから3年が過ぎました。リノクと過ごした日々より長い歳月が過ぎました。だから忘れてほしいと伝えてください」
3年が過ぎましたが、リノクはその3年をエイミー探しに費やしていたということですよね。
簡単に忘れられるものではなさそうです。
リノクとの再会
無事逃げ切ったエイミーは、花火を眺めながら座り込んでいます。
立て続けに逃げまわってもうくたくたです。
パレードの最中ですが、自宅へと帰宅することを考えるエイミーは馬車を探しに歩き出しました。
その時、誰かと身体をぶつけてしまったエイミー。
「すみません。…?あの…ちょっと離して…」
エイミーのことを掴んだ手は、リノクのものでした。
リノクはエイミーに顔を近づけると「どこへ行く気だ?」と囁きます。
「思う存分、自由を満喫したか?」
ついに捕まってしまいました!
これはもう逃げ切ることは無理そうですね…!
『姉が男主人公を拾ってきた』30話の感想・考察
ソルフィンという町でタンシズ、グレイ、リノクに再会した回でした!
盛りだくさんの一日でしたね。
主要人物もほとんどが集まっているソルフィンに居合わせたエイミーは、自分の考えている「モブキャラ」としての立場をとっくに超越しているように感じます。
それから途中グレイの言っていた「実は団長が…」という言葉が気になります。
続く言葉が「探している」なら、わざわざその時言うセリフでもないと思うのです。
グレイがなにを言いかけたのか、最後にはリノク本人につかまってしまったエイミーですから、次回にはその内容も聞けそうですね。
3年間エイミーへの想いをこじらせ続けたであろうリノクが、何を語るのかも楽しみです!
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