この記事では『姉が男主人公を拾ってきた』の29話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
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『姉が男主人公を拾ってきた』29話のネタバレ
皇太子タンシズ
エイミーはその男が皇太子タンシズだと言うことを知って動揺します。
小説の中では“ブロンドの美男”という表記があったことから、その容姿で気付けなかった自分を恨みますが、正直無理な話でもあります。
「そのようなお方が、なぜこんなところに?」
タンシズは「討伐の噂を聞かなかったか?」とエイミーに問いました。
聞いていたものの、普通は都市のほうに行くものですし、皇太子が護衛もつけずにいるなんておかしな話です。
「不法に作られた里へ行くのに騎士を連れていったら驚くでしょう」
エイミーはその言葉に、タンシズがこの里を潰すつもりなのかと察します。
タンシズはその想いがあったことを否定はしませんでしたが、エイミーの存在によって気が変わったと伝えました。
「私は美しいものに弱いのですよ」
タンシズはエイミーの手に口づけを落とすと、その表情をうかがいました。
エイミーは席を立つと、タンシズから目を逸らします。
タンシズはそんな様子にも可笑しそうに笑みを浮かべると、「まさかここで治してもらえるとは思わなかった」とすっかり治った手を掲げました。
エイミーはその言葉に“まずいことになった”と内心で焦ります。
これでは、なんのためにこんな里まで逃げているのかわかりません。
リノクの幸せを願って身を隠したはずが、よりによってリノクの敵となるタンシズに力を貸してしまったのです。
「このあと他の患者さんが来るので…お帰りください」
エイミーの表情に強い意思を感じたタンシズは素直に従いました。
「…ではまた必ず会いに来ます」
なんだかドキドキですね…!
タンシズがここまで来たのは、エイミーに会うためであったようにも思います。
ソルフィンへ
エイミーはタンシズを見送るとどっと疲れてしまいました。
“とにかく隠れなきゃ”
エイミーは人の多い場所に行こうと決心し、リンネを誘うとソルフィンの祭典へ向かおうと急ぎます。
「今日、今から」
リンネはその言葉に驚きますが、急いで準備を始めました。
リノク関連の祭典がある訳ですし、ここからまた何か起きそうですね。
馬車に揺られること3日。
「祭典となると雰囲気が変わるわね。いつものソルフィンと全然違うわ」
リンネはあたりを見回して喜びます。
エイミーはというと、長い間馬車に揺られてもうへとへとでした。
「もうベッドが恋しい」
そんな弱音を吐くエイミーの手を掴んだリンネは、町のなかを観光して回ろうと張り切ります。
英雄リノクと魔法使いセレナ
「あれ見て!英雄大公の銅像みたいよ!」
エイミーはリノクの像を見て感動します。
「あの人が魔法使いセレナでしょ?」
リノクの後ろに見える女性の像を指してリンネが言います。
エイミーは、あのふたりが原作通りに恋に落ちたのだろうと喜びつつも切ない気持ちになりました。
「セレナを見られるかもよ」
うきうきと言うリンネにエイミーは驚きます。
今度の祭典は、魔獣を倒したリノクとセレナのパレードなのです。
エイミーはこの祭典がリノクとセレナの結婚祝いの祭典と思い込んでいたので、自分がここにいることになるのはマズイと悟ります。
ふたりが恋に落ちてさえいれば、エイミーが現れても平気だと思っていたということでしょうか?
あそこまでエイミーに想いを寄せていたリノクの気持ちがそう簡単に変わるでしょうか…?
「明日のパレードが楽しみね」
リンネはそう言いますが、エイミーはパレードを見ずに帰ることを決意しました。
しかし、翌日疲れからエイミーは寝坊をしてしまいます。
先にパレード会場に向かったリンネを探してエイミーは走ります。
「誰かお探しですか」
そんなエイミーの腕をひいたのは、他でもないタンシズでした。
『姉が男主人公を拾ってきた』29話の感想・考察
タンシズという存在に恐れを抱いたエイミーは、隠れるためにとソルフィンに向かいますが…?
その行動が裏目にでてしまったように感じます。
リノク、セレナ、タンシズ、そしてエイミー。
役者は揃ったようです。
次回はなにかしらのアクションが起きるのではないでしょうか?
現に、リンネとはぐれて一人になったエイミーをタンシズが見つけます。
この状況をもし、リノクが見たとしたら…?
原作の流れとされている「タンシズ、リノク、セレナ」の三角関係にもしかしたら変化が訪れるのかもしれませんね。
それとも、タンシズはエイミーを利用しようとしているだけでしょうか?
物語がどの方向に舵を切っていくのか楽しみです!
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