この記事では『大魔法師の娘』の47話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
⇦ 前話 | 次話 ⇨ |
『大魔法師の娘』47話のネタバレ
突然の来訪者
「どちら様、ですか?」
目の前にいる黒髪の男にメイベルは体が勝手に小さく震えます。
自分の魔力を感じたせいだと言う男を前に手に持ったロシケールの月で父を呼ぼうとしますが、体がこわばって魔力を動かせません。
そんなメイベルを前に、気にすることなく男は歩み寄ってきます。
「やはり魔力がガラテアに似ている」
そういう男はまるで大きな蛇のようで、なんだか恐ろしい。
震えるメイベルを獣のようで、自分が一番手なずけたかった北の獣によく似ていると言います。
そんな子どもがロシケールの月の主であることを興味深そうに見つめますが、突然現れたローブの男に呼ばれて、蛇のような男は確認は済んだと言って、そこから姿を消しました。
困ったときのベレロフォン
蛇のような男が消え、思わずメイベルは床にへたり込んでしまいます。
まだ男の恐怖が残っているのか、父を呼びたくてもうまく魔力が使えず、杖を使うことが出来ません。
どうしようと悩んでいるとどこからかベレロフォンの声が聞こえました。
どこから声がするのかと探すとへたり込んだメイベルの膝の上にリリーが舞い降ります。
どうやらベレロフォンはリリーを介して話をしているようです。
長時間使うことのできない魔法ですが、念のため師匠、メイベルの父がベレロフォンに言いつけていたようです。
もちろん大ごとになれば父が城ごと破壊していたでしょうし、邸宅のものも黙っていません。
「僕たちにとってお嬢さんは何よりも大切な存在ですから」
そういうベレロフォンに恐怖は消え、メイベルはすくっと立ち上がります。
「ベレロフォン、私お父さんに会いたい」
「はい、それではお連れします」
少し先を飛ぶリリーの後を着いてメイベルは父の元へ向かいます。
お父さんのところへ連れてって
リリーことベレロフォンの後を着いて廊下を進むメイベルに、ベレロフォンは位置を把握するために魔力を送ってほしいと頼みます。それを元に召喚の魔法を使えばメイベルの位置がわかります。
ですが、メイベルは魔力が使えません。
なんだかどこかが詰まっているようなそんな感じ。
そうベレロフォンに話しをすると杖の魔力が感じられているなら魔力が封印されているわけではなさそうです。
一体いつから使えなくなったのか覚えてますか?そんなベレロフォンの質問にメイベルは体を震わせます。
思い出すのはあの蛇のような男の鋭い赤い目。
「さっき怖い人にあってから、かな」
その言葉を聞いたベレロフォンからその怖い人の詳細を教えてほしいと頼まれたのでメイベルは思い出せる限り蛇の男の特徴を話します。
黒髪、血のように赤い目、どれも思い出すだけで恐怖に震えます。
いまはそこにいない蛇のような男、なぜだかはわかりませんが母の話をしていた気がする。
そんな不思議な感覚に遠くを見つめるメイベルと押し黙るベレロフォン。
なにか気付いたのか?とメイベルが声を掛けるとベレロフォンは体調や怪我などの確認をして話しを逸らします。
「怪我はないわ。痛いところもないし」
メイベルの言葉に胸を撫で下ろしたベレロフォンは唇を噛み締めます。
「その人物はその気になればお嬢さんにケガを負わせていたでしょう」
「他人がどれほど苦しもうが、なんとも思わない人間ですから」
蛇の男を知っているらしいベレロフォンは唇を噛み締め、忌々しいと言わんばかりに吐き捨てます。
どうしてやろうか、そんな黒い気持ちでいるとリリー越しに自分を気遣うメイベルの声が聞こえて、ベレロフォンは笑みを零します。
さぁ、もうこの話は終わりです。メイベルを師匠の元に届けなくては
気を取り直してベレロフォンは周りに見えるものを聞きます。
「銅像がたくさんあるわ」
翼の生えたライオンや少し離れたところにある翼の生えた人が杖を持っている大きな噴水。
人気のないこの場所はいったいどこなのでしょうか?
『大魔法師の娘』47話の感想・考察
なにやらまた展開の気になる47話になりましたね!
これまでずっと謎の存在だった母のことを思わせるようなメイベルの言葉。一体あの蛇のような男は本当に母のことを知っているのでしょうか?
そして、とても恨めしそうに蛇のような男のことを話すベレロフォンはなにを知っているというのでしょうか?
続きが非常に気になるところではありますが、なにより幼い頃から不遇な状況に置かれてきたメイベルには幸せになってほしいですね。
出来ることなら王に縛られるお父さんのこともメイベルが助けてほしいものです。
さて、メイベルは無事父の元に帰り着くことは出来るのか、そしてあの蛇のような男は一体何者なのか?
48話も楽しみですね!
⇦ 前話 | 次話 ⇨ |