この記事では『大魔法師の娘』の48話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
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正確な道案内
翼の生えた人が杖を持っている大きな噴水がある。
そう伝えただけでリリー越しにベレロフォンはどこにメイベルがいるのかわかってしまったようです。
右に入ってください。そして30歩ほど歩くと黒い角の羊の銅像があるでしょう。
かなり正確な道案内のおかげで、メイベルは無事にお城に戻ります。
よかった。そう胸を撫でおろして、城に戻ったメイベルを迎え入れたのはフードを被ったあの男。
「ここにいっらしゃいましたか、随分探したんですよ」
怪しい態度
大げさな態度を取る男にメイベルは怒りを隠すことなく、拳を握ります。
「探してなんていなかったでしょ」
そんなメイベルの口ぶりに男は唇を噛み締めますが、言い返すことは出来ません。
あちらが建国記念式典が開かれる会場ですと指を指す男の態度はあまりにも目に余ります。
メイベルを置き去りにして勝手にどこかへ消えたり、いまの態度も。あまりにもおかしい。
「あなたの言葉は信じられません」
すでにもう騙されている。強いメイベルの瞳になにも返せない男は息を呑み、言い訳をします。
ですが、メイベルはもちろん納得しません。
「はぁ」
わざとらしく溜息を吐いた男はメイベルの態度に不満があるようです。ぶわっと男の手を青い魔力が包みます。
魔力が戻ってきたことを確認したメイベルは杖を起動させます。
この杖がなんだかわかっていない男はメイベルをあざ笑いますが、そんなこと関係ありません。
メイベルはゴーレムを呼び出したときの感覚を思い出して、杖に魔力を込めます。
困ったときのお父さん
「お父さん!」
襲い掛かってくる男を前にメイベルは強く父の姿をイメージします。
すると男の背後でバァンっと大きな音とともに赤い煙が上がり、反撃する間もなく男は壁に叩きつけられます。
「15分経った」
煙が晴れた向こうに現れた父の腕の中で怪我はないよと笑うメイベル。
よかったとラキエルもまた微笑みますが、もちろん男のことを許したわけではありません。
ラキエルの魔法が男を襲います。
「な、何をするのですか!」
そう叫ぶ男ですが、理由をよくわかっているのはお前だと男に向けた腕で無数の氷を飛ばします。
「ま、待ってください!」
助けを懇願する男は命令に従っただけだと命乞いをしますが、そんなことラキエルには関係ありません。
「やりすぎだと思うか?」
ピシャーンっというすごい音で降り注ぐ雷を男に浴びせたラキエルは娘にその姿を見せないように小さな瞳を覆った手を外しながら呟きます。
「私、少し怖かった」
知らないところに連れていかれたのだから当然です。
心配をかけてごめんねと呟くメイベルをそんなことはない。お前が私の娘でよかったと微笑んだラキエルは娘をしっかりと抱くと魔法で姿を消しました。
『大魔法師の娘』48話の感想・考察
さすが、お父様!といった48話でしたね。
一時はメイベルを置き去りにしたあの怪しい男に追い詰められましたが、娘に呼び出されたラキエルが男を倒すところは圧巻でした!
きちんとお父さんを呼び出したのもすごいですし、男の言うことを信じないと強い意志を持っているメイベルは年齢に似合わず賢いですよね。
そして、的確な道案内をしたベレロフォン。作中ではしっかりと書かれてはいませんでしたが、何気にすごいですよね。
なにはともあれ、メイベルが無事でよかったです!
さて、建国記念式典は無事に終わりを迎えるのでしょうか?49話も楽しみですね!
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