大魔法師の娘【59話】ネタバレと感想!




この記事では『大魔法師の娘』の59ネタバレ感想をお伝えしていきます。

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ネタバレはしてほしくない!という方はご覧にならないでくださいね。

『大魔法師の娘』59話のネタバレ




過保護にもほどがある!

机の上にどさどさっと積み上げられた本の山を前にメイベルはえっへんと胸を張ります。

なんとこの前ラキエルから与えられたこの本の山をもう全部読み終えてしまったというのです!

自信満々と言った様子で胸を張るメイベル。そんなメイベルの手をそっとラキエルが取りました。

 

小さなメイベルの手を取ったラキエルは本当に心配そうな顔であまり重い物を持つなと言います。

しかも本を持つと怪我をすると言うので、一瞬メイベルは首を傾げました。

ですが、本も確かに頭の上に落ちてきたら痛いですし、紙で指を切ってしまうこともありますから危険と言えば危険です。

 

ラキエルが言うことをまるっと全部信じ込むメイベルはこくりと頷きました。

そんなメイベルを満足そうに見たラキエルはさらに羽より重い物は持つなと言います。

自分の主人のあまりの過保護な姿に必死に侍従はメイベルにそんなことまで信じるなとジェスチャーをしますが、

すぐにラキエルに気付かれてしまいます。

わん
羽より軽い物ってなにかありましたっけ・・・ティッシュでさえ羽より重いような気がしませんか?

魔法の勉強

ラキエルが親ばか全開の過保護を発揮しているところにベレロフォンが笑いながら現れました。

そんなベレロフォンにラキエルは小さな氷の塊を投げつけるとこつんと音がします。

どうやら小さなたんこぶが出来てしまった様子のベレロフォン。

なにするんですかと怒れば、治せばいいだろうとラキエルは悪びれる様子もありません。

少しばかりの腹いせにすぐに治せば怒る癖にと悪態を吐くとラキエルは魔力を放つほど怒りを露わにします。

 

これはまずいと謝罪を口にしたベレロフォンはメイベルの前に立ちます。

前に会った時よりも10㎝くらい伸びたベレロフォンに、時間の流れを感じるメイベルでしたがそれはベレロフォンも同じでした。

この部屋にいるだけでメイベルとラキエルの魔力を感じるのです。

 

ですが、メイベルはまだちゃんとした魔法を使うにはラキエルの手助けが要ります。

冬ごろからずっとラキエルに魔法の勉強を教わっているにも関わらず、です。

その原因は明らかでした。シクラメンにいた頃に”魔法の免疫”をメイベルが付けてこなかったからです。

 

そもそも魔法の免疫はただ体を強くしてくれるだけではありません。

魔力を体の中に貯め込むためにその貯蔵庫となる心臓を強くしてくれるのです。

つまり免疫がないメイベルの心臓は弱く、あまり多くの魔力をため込めないため、魔法を使えないのでした。

 

そこでラキエルがメイベルに与えた魔法の勉強の課題はシクラメンにいた頃とは違いました。

ラキエルがメイベルに与えたのは膨大な量の本。

最初に魔法の数式から教えられたシクラメンとは違う方法での勉強でした。

 

シクラメンにいた頃は数式が出来ても魔力を込めようとすることが出来ませんでした。

そのため、まだ自信がないメイベルがもじもじとしているとすっとラキエルが立ち上がります。

にゃあ
勉強ってただ書くだけじゃないですよね。理解することが本質ですから、ラキエルはそれをメイベルに教えようとしているのではないでしょうか?

メイベルにも魔法を

どうしてラキエルは数式を教えてくれないのかな?と首を傾げるメイベルを連れて、ラキエルは窓の前に立ちます。

そしてロシケールの月を出すように命じます。

 

杖はある程度魔法が使える大人が使う者。

本来であれば幼い子供や初心者の魔法使い、つまりメイベルのような人間は杖を使いません。

それなのにどうして?と思いながらもメイベルはロシケールの月を出しました。

 

杖を窓の方に向けるんだ。

そう言うとラキエルはメイベルの肩に触れて、自分の魔力をメイベルに流すと言います。

魔力を混ぜるのが危険だと言ったのはラキエルです。

慌てるメイベルですが、大丈夫だと言ってラキエルはメイベルが使ってみたいという魔法、エナジーボンブを使おうと言いました。

 

エナジーボンブは魔力を固めることで小さな爆発を起こす小型爆弾のような魔法です。

初心者でも安全に使える魔法で、威力は花火と同じくらいなので、メイベルにも安心だと判断したのでしょう。

 

使う魔法を決めるとラキエルは魔法を使うために魔力の流れを意識城しろと言います。

本来の魔法使いは心臓にある魔力を使いますが、それだけでは足りないので大気中にある自然の魔力を使うのですが、

そのために数式が必要でした。

 

ですが、メイベルやテラ、ラキエルは違います。

なぜなら本来持つ魔力がすでに強く、自然からの魔力を得るための数式など必要ないのです。

 

ただ自分の中にある魔力を使うだけでいい、その意識が大事なんだと言われてメイベルは自分の魔力に意識を集中します。

胸の中をくすぐるような感覚と暖かい日向のような穏やかな香り。

 

それに意識を集中すると自分を呼ぶ穏やかな声が聞こえてきました。

わん
メイベルは強すぎて普通の勉強方法じゃ魔法を使えなかったみたいですね!初めての魔法、楽しみです!




『大魔法師の娘』50話の感想・考察

メイベルがようやく魔法を使えそうと楽しみになる50話となりました!

それにしてもラキエル、過保護過ぎませんか?

羽より軽い物しか持っちゃダメって、ペンもなんなら本も、杖だって羽より重いですよね。親ばかにもほどがあります・・・

ですが、そんなラキエルが言ったのはメイベルの中にある普通の魔法使いよりも膨大な魔力。

これまでシクラメンでメイベルが教わってきたのは足りない魔力を自然から得るための方法でした。

元々膨大な魔力を持つメイベルにとっては不要な方法だったのは明らかですよね!

ようやく自分の魔力をちゃんと使うことを覚え始めたメイベル。

51話では初めての魔法が使えそうですよね!楽しみです!

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