この記事では『大魔法師の娘』の60話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
他の話数のネタバレは⬇のボタンから見れます☆ | ||
全話一覧まとめはこちら | ||
⇦前回 | 今回 | 次回⇨ |
59話へ | 60話 | 61話へ |
あなたの力
メイベル、教えて
ロクサーヌの月を取り出したメイベルは自分の名前を呼ぶ優しい声に気が付きました。
どんなことがしたいの?と聞いてくるその声はメイベルの目にあらゆる光景を見せます。
炎が沸き上がり、水が踊り、混じり合ったそれはより一層強く燃え上がるとふわりと姿を消します。
そして、もう一度何がしたい?と聞かれると一気に目の前が星空のように輝きました。
現れたのはまるでメイベルのための玉座のように用意された氷の玉座と空気を彩る無数の雪の結晶。
あまりにも美しくて見惚れてしまったメイベルですが、一番近くを舞う雪の結晶に触れるとぎゅっとその手を握りました。
その美しさはまるでラキエルが使う魔法のようで、ひどく温かく感じたからです。
自分の魔法に見惚れているとラキエルがそっとその肩を抱いて、自分の能力をよく理解しろと言います。
そして、軽くロクサーヌの月に手を翳して見せると少し離れたところでぼんっと大きく爆発の音が響き、壁が崩れ落ちました。
親ゆずりの力
頑丈に作られていた壁さえ意図も簡単に壊してしまった目の前の光景にメイベルは驚きます。
ですが、周りにいるラキエルたちはさすがだ!と目を輝かせているばかりで、喜んでいました。
父譲りの魔力ですねと言われてメイベルは少し恥ずかしそうに笑いますが、ラキエルはそんなメイベルの頭を撫でます。
俺よりずっと良い魔法使いになる。
俺とテアの子供なのだから。
まるで当たり前だと言わんばかりに笑うラキエルの姿は誇らしげです。
メイベルは初めて使えた魔法の感覚にようやくラキエルが言っていたことを理解し始めていました。
式を使わずに頭の中でイメージを作って魔法を放つ。
最初は式を使うことばかり考えていたせいで魔法が使えなかったんだとぎゅっとロクサーヌの月を握り締めます。
その行為がかえって魔法を使うことの邪魔になっていたことにいまようやく気付きました。
ようやく感覚を少し掴めたメイベルにラキエルはこれからとにかく練習をするんだと言います。
まずはその感覚を覚えることで、少しずつだが魔法を使えるようになるだろうと言われてメイベルはうんっと強く頷きました。
どんな魔法を使ってみたい?
そうラキエルに聞かれてメイベルが一番初めに思い浮かんだのは母のこと。
神主だと聞いた母のことと、それから父が城で使って見せた精霊魔法を使っていたと聞いたことがありました。
それなら同じ魔法を使ってみたいな。
そうメイベルは思いました。
厄介なお客
ねぇ、どんな魔法を使ってみたい?
またロクサーヌの月がメイベルに聞きました。
メイベルが本当に使いたい魔法は壁を壊すような乱暴な魔法ではありません。それに気が付いたのでしょう。
そこでメイベルが使いたい魔法をイメージしようとしたその時、
コンコンっとノックの音が聞こえました。
ひょっこり開いたドアの隙間から顔を出したのは気まずそうなカン。
どうやら厄介なお客が来たようです。
まずは自分が見に行きますと言ったアベルがカンとともに様子を見に行くと部屋にやってきたときのカンと同じような気まずそうな顔で戻ってきました。
そしてラキエルが自分自身で行った方がいい。そう伝えてきたのです。
アタータからのお客様です。
そう付け加えた上で
その言葉を聞いて、ラキエルはメイベルを置いて、部屋を出て行きました。
『大魔法師の娘』60話の感想・考察
メイベルようやく魔法を使うことが出来るようになって良かったですね!
嬉しくなった60話となりました!
しかもちょっと小さな火の玉が浮かぶような魔法ではなく、頑丈な壁をぶち破るような強力な魔法でした。
きっとすごい魔法が使えると思っていましたが、ここまでとは予想外でしたね。
さて、ようやく魔法が使えるようになったメイベル。自分がやりたい魔法を決めたメイベルの元に現れたアタータからの客とは一体何者なのでしょう?
カンやアベルが不安そうな顔をするような客は一体この家になにを運んできたのでしょう?
61話が気になって仕方がないですね!
他の話数のネタバレは⬇のボタンから見れます☆ | ||
全話一覧まとめはこちら | ||
⇦前回 | 今回 | 次回⇨ |
59話へ | 60話 | 61話へ |