この記事では『できるメイド様』の39話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
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二人の会話
「こんにちは、アリエル令嬢」
「ごきげんよう、初日以来初めて会いますね?お元気でしたか?」
言葉だけ聞くと和やかそうですが、実際にはとても固く重い雰囲気が漂っています。
「ここの庭園美しいでしょ?南部ではなかなか見られないので、今のうちにしっかり見ておいた方が良いと思いますわ。」
アリエルの言葉に対し、レイチェルは不快に思うものの、ありがとうございますと受け流しました。
”ふっ良い子ぶっちゃって…あれ?あのメイド…”
アリエルは、レイチェルの後ろにいたマリの存在に気付きます。
「奴隷に変わりない戦争捕虜を連れてるなんて…あなたも一応皇太子妃の候補なんですから、品格が落ちるようなことはやめた方が良いんじゃないかしら。」
アリエルにきつく言われますが、口角を上げるレイチェル。
「マリのことを言ってるのですか?思慮の足りない私へのアドバイスありがたいですが、この子は優れた能力が認められ、皇太子殿下が直々に獅子宮殿へ配属した人材です。」
「そんな彼女を見下すのは殿下をバカにするのと同じじゃないかと、考えが浅い私は思いますけどね。」
対するレイチェルも負けてはいません。
そういう意味で言ったのではないと焦るアリエルに、レイチェルは笑顔で更に言います。
「アリエル令嬢、今からでも遅くありません。マリに謝った方がいいのではないですか?私はどちらでも構いませんけどね。もし殿下の耳にでも入ったら…」
「悪かったわね、言い過ぎたわ。」
「だっ大丈夫です!」
一連のやり取りをレイチェルの陰で見ていたマリは、レイチェルもかなり気が強いのだと感じました。
”私に謝らせるなんて、何様のつもり!覚えてなさい!”
アリエルはレイチェルに対して怒りを覚えました。
アリエル令嬢の悪巧み
「今日のパーティー楽しみですね。レイチェル令嬢のドレスが楽しみですわ。ちょっとしたプレゼントを用意しましたので連絡がいくはずです。気に入ってくださるといいんですけど…」
そう言い残し、アリエルは庭園から自室へと戻っていきました。
アリエルからのプレゼントを不審に思い、マリもレイチェルの部屋へ急いで戻りました。
”アリエル令嬢、絶対何か企んでいるに決まってる。昨日見た夢は今日のパーティーと関連があるはず…いったい何だろう…アリエル令嬢の悪巧みを防がなくちゃ!”
マリはアリエルの言った「どんな美しい姿を見せて下さるのか期待しています」の言葉が気にかかり考えます。
”まさか…!”
レイチェル令嬢の自室に戻ったマリとレイチェル。
「今日のパーティーで着るドレスは用意出来ていますよね?問題はないんですよね?」
「数日前に確認したら基本的なデザインは完成していて装飾を加えている所だったわ。ドレスがどうかしたの?」
「アリエル令嬢の言ってた事が気になって…まさかドレスに何かしたんじゃ…」
「いくらなんでも、そこまではしないでしょ…」
しかし確認をした方が良いとマリは進め、確認をしたところ、今日中に完成出来ないとの知らせを受けました。
首都最大のドレスショップに頼んだというのに、こんな初歩的ミスをする訳がありません。おそらく…これはアリエル令嬢の仕業だと思われます。
今あるドレスを着るしかないと話ますが、今持っているものは今まで住んでいた地域と流行が違い、相応しくないとレイチェル令嬢はいいます。
”ドレスを手作りするしか…でも私はファッションデザイナーでもないし…”
マリはどうしたものかと悩みます。
”私の目標は、あなた自身の価値を最高まで引き出すお手伝いをすることです。”
マリは先日見た夢のことを思い出します。
「レイチェル令嬢、もしかしたら解決出来るかもしれません!未完成のドレスを今すぐ届けてもらうことは可能でしょうか?」
「もちろんよ!」
レイチェルのドレス
食事会が開催されるにあたり、他の来賓客は今か今かと二人の皇太子妃の登場を待ちわびています。
「シュレーアン家のアリエル令嬢でございます!」
そして、まず登場したのはアリエルでした。
帝国一の美人だと言われる程の美人だ…まるで夜空の星のように輝いている…等との評判です。
”注目を集めるには遅れて登場した方がいいんだけど…こんなに華やかな私の後に、みすぼらしいドレスで登場したら、きっとみんながっかりするでしょうね!”
アリエル令嬢は余裕の表情で会場内を歩きます。
奴隷に謝らせた仕返しよ。今日だけじゃないわ。これからずっとわたしの引き立て役になってもらうんだから。パーティーの主役はこの私よ!”
レイチェルに対し全く負ける気のないアリエル。
「イーストバーン家のレイチェル令嬢でございます!」
アリエルに遅れること少し、レイチェルが会場へやってきました。
”デザイナーの仕事は着る人に一番似合うもの、その人本来の価値を咲かせてあげる服こそが最高の服。”
このレイチェル令嬢の着ているドレスは、マリの手作りの仕上げにより作られたものでした。
”ファッションとは着飾るだけでなく、自我うぃ完成させるものです!”
マリは夢の力を使い、とっても素敵な…レイチェルを引き立たせるようなドレスを作り上げました。
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『できるメイド様39話の感想・考察
アリエルはやっぱりマリのことを奴隷呼ばわりしたりと、良く思っていませんね…
一方、レイチェルはマリの能力を高く評価している様子で、アリエルの強気な嫌味に対してもそんなに臆することもなく、更には上手く切り返してアリエルに謝らせるとは…
ただの優しい令嬢ではなかったので少し驚きました。
今までにも令嬢という立場からして、こういった嫌味を言われたり、令嬢ならではの苦労もしてきたのでしょうね。
今回はアリエルの策略のより、レイチェルは危うく用意していたドレスを着ることが出来なくなるところでしたが、マリの夢の力によって素敵なドレスを用意する事が出来て、食事会にも無事に間に合って、本当に良かったです。
この様子では、今後もアリエルに何か嫌がらせをされそうなレイチェルですが、マリとの協力によって上手くピンチを切り抜けて欲しいです!