ゴミ捨て場の皇女様【31話】最新話のネタバレと感想！

この記事では『ゴミ捨て場の皇女様』の31話のネタバレと感想をお伝えしていきます。

皇帝の弟エルバン

セリナに会わせたい人がいると言われ、困惑するエリアス皇帝。

彼女は、皇帝も良く知る人だ、と言って、縄で縛られ口を覆われた赤い髪の男を連れてきました。

皇帝は彼女が男をどうやって連れて来たのかと驚きます。

エルバン・グランデルという名の男は、セリナの命によって縄を解かれると、なぜこんなことをするのかと彼女に迫りました。

セリナの事を義姉と呼ぶエルバン。

一方皇帝は、エルバンがセリナを口説いたと聞いて彼を睨みます。

困惑したエルバンは、賭けに負けてやけ酒をし、酔っていたからだとしどろもどろに言い訳しました。

そして彼は皇帝に、兄上も変わらないな、と言うのでした。

エルバンは、噂で皇帝が新しい子を設けたと聞いたことを明かします。

対し皇帝は、７年も前に産んだ子であり、その間の記憶が消されたようなのだ、と話しました。

それを聞いたエルバンは、母親がアエル族だとでも言うのか、と冗談っぽく言います。

それを聞いた皇帝とセリナは驚き、何を知っているのかと彼に尋ねました。

エルバンはまさか本当にアエル族が関係しているとは思わなかったようで、

あの絶滅危惧の種族とどういう経緯で子を設けたのかが気になる様子です。

記憶が全くない皇帝は、ただ気まずそうに俯きました。

続けてエルバンは、皇帝も隅に置けないもんだ、と軽口を叩き始めたので、

皇帝は、お前の冗談を聞いている暇はない、と彼を一蹴します。

エルバンは、自分も詳しくは知らないが、と言って、ようやくアエル族の独特な文化について語り始めました。

閉鎖的なアエル族

まずは、既に皇帝も知ってることではありますが、アエル族は他の種族と交われば死ぬこと、

そして近親相姦が許容されていることを話すエルバン。

それ以上のことは確かな情報でもないし、気分のいい話でもない、と前置きをしたエルバンは、いよいよ恐ろしい事実について口にしました。

アエル族は全体で一つの血を分けた家族ともいえる存在であり、お互いを支え合う仲間でありながら、互いを監視する役目も果たしてます。

彼らは自分たち一族を囚人だと考えており、誰かが逃げようものなら、他の者たちがその罪を背負うことになると思っていました。

それゆえ、彼らの閉鎖的な思想も相まって、アエル族の人々は常に２人で行動し、一族を抜けることは決して許されないのだとか。

もし誰かに裏切りの兆候が見えれば、同族どうしで殺し合うこともあったのです。

つまり、アエル族の独特な文化とは、近親相姦と同族殺害だったのでした。

エルバンは皇帝にアエル族と接近した方法を訪ねますが、もちろん皇帝は何も覚えてはいません。

彼はセリナに、日記に何か書かれていなかったか尋ねますが、彼女は日記が盗まれた時のために、

あまり重要なことは書かないようにしていたことを明かします。

ただし、日記を読む限り、何らかの取引があったことは確かでした。

皇帝は埒が明かず頭を抱えます。

アエル族は人から忘れられた瞬間死んでしまう種族であり、逆に言うと忘れられさえしなければ永遠に生きることも可能なのだとか。

それゆえお互いの事を記憶し、死ぬことのないように同族を愛し嫌悪する、両価的な存在だったのでした。

多種族との子を殺す！？

さらにエルバンは、もしエストレラの母親がアエル族なのであれば、注意しなければいけないことがある、と皇帝に忠告します。

彼曰く、アエル族は多種族に対し排他的ではなく、むしろ協力的なこともありますが、

多種族との間に生まれた子は異端な存在として、必ず殺さなければいけないと考えているのだそうです。

異端な存在を汚れた裏切り者として、処刑する文化を持つアエル族。

皇帝は衝撃を受け、ごくりと唾を飲み込みました。

さらに、アエル族は何らかの方法で同族がどこにいるのかを感知する方法を持っているようでした。

具体的な方法は分かりませんが、少なくとも彼らは音に非常に敏感で、それで居場所を見つけ出しているのではないか、と彼は言います。

彼らの仲には人の感情まで音として聞こえることがあるそうで、

エルバンはエストレラが静かな場所を好んでいるのではないかと皇帝に尋ねました。

彼の言う通り、エストレラはうるさい場所が非常に苦手であり、一番静かな奥の部屋を皇帝が与えていました。

さらにエストレラが以前、怒ると痛くてうるさいと言っていたことを皇帝は思い出します。

エストレラがアエル族の特性を受け継いだと知ったエルバンは、彼女が永遠に生きるはずだという残酷な真実を皇帝に伝えるのでした。

エルバンが見たアエル族の最年長者は2270歳であり、最も長生きしている者で5000歳以上になるのだとか。

それを聞いて、皇帝は気が遠くなったようでした。

加えてエルバンは、アエル族が逃亡し多種族と子を設けようとするのは、自殺するための手段であることも明かしたのでした。

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『ゴミ捨て場の皇女様』31話の感想･考察

セリナによってなぜか捕らえられ、連れて来られたエリアス皇帝の弟・エルバン。

アエル族に会ったことのあるエルバンは彼らの文化について詳しく、皇帝とセリナにその一部始終を話します。

アエル族の近親相姦と同族殺害という閉鎖的で恐ろしい文化には驚きです。

しかも、多種族との子は汚れた存在とみなすだなんて、非常に身勝手な風習ですね。

親としてエストレラを穏やかに過ごさせたいと願う皇帝ですが、ここまで複雑な背景があればそれも無理そうです。