この記事では『帰還者の魔法は特別です』の106話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
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『帰還者の魔法は特別です』106話のネタバレ
強くなったフリーチェル
「早く下ろしなさいよ!私にこんなことして無事でいられると思ってるの⁉」
壁に貼り付けにされたレダはぎゃあぎゃあと騒ぎます。
自分のバックには教授がいるから、教授に言いつけてやると騒ぐレダに冷たい目を向けたデジールはフリーチェルの隣から離れます。
そして、ゆっくりとレダのほうに足を向けながら今の状況がわかっていないらしいレダに丁寧に今の状況を説明します。
「今のおまえはストレート魔法で体の一部が壁と物理的に結合した状態だ」
つまりいまのレダの体は完全に壁と同化してしまっているのです。
下手に暴れればそこからちぎれてしまいます。
しかもこの魔法は拡大魔法で、うまく応用すれば壁の隙間を埋められるものです。
そう、レダをその隙間だと認識されれば壁の間にいるレダは埋まってしまうことでしょう。
「きっと耐えがたい苦痛が待っているはずだ」
どんっと顔の横に叩きつけられたデジールの拳から迸る魔法の気配にレダは息を呑み、大声で許しを請います。
「行こう。フリーチェル、立てる?」
そんなレダから離れたデジールはフリーチェルを連れてその場を離れてしまいました。
その背中を見送るエルゼ。
壁に埋まったまま、涙を流すレダを見てから本当にフリーチェルが強くなったことを確信し、ぽつりとつぶやきました。
「、がんばってね。応援してる」
対抗戦の前に
会場に集められたパーティーリーダーたちに対抗戦のテーマが発表されます。
今回の対抗戦のテーマは「ダンジョン攻略」
ダンジョンは三階建てで、階ごとに難易度が異なるものです。
影の世界を基準に一階は六級、二階は五級、三階は四級となっています。
先に進むのが困難な場合にはリタイアが可能で、リタイアした場合にはその時点での成績が評価されます。
ついに二時間後に対抗戦がスタートします。
要項の説明が終わり、メンバーたちに詳細を伝えに行こうとするリーダーたちの中、デジールに声を掛けた人物がいます。
エルセンブラン教授に呼ばれたデジールは廊下でかなり期待していると言われます。
「今回の対抗戦は平民と貴族の関係を変えるいい機会になることだろう」
いま平民の中で貴族に対抗できるのはデジールだけです。そんな革命を求める教授にデジールは困惑しますが、教授は言葉を続けます。
「フリレチアを襲撃したアウターに革命軍の残党が混ざっていたらしいが、どう思う?」
その問いにデジールは彼らは間違っていると答えながらも最初の目的は正しかったと答えます。
ただ行動を起こす中で目的が変わり、いまではただのテロリストに成り下がってしまっただけだと
「彼らの力になろうとは思わないのか?」
「絶対に思いません。ですが」
なにを企んでいるのか、さらに話を進めようとするエルセンブラン教授を後ろから現れたベンキック教授が止めに入りました。
邪魔が入ったと言わんばかりに姿を消したエルセンブラン教授と期待しているからねと言うベンキック教授。
対抗戦スタート!
ついに対抗戦が始まります。
ダンジョンへの突入を待つデジールに向けられる教授たちの視線。その中にはあの男の姿もあります。
ですが、そんなことは気にしていられません。今は対抗戦に集中するべきです。
「それじゃ、行こう」
チームメンバーの状態を確認したデジールはダンジョンへと足を踏み入れました。
ダンジョンは偉大な魔法使い「アウィンベツのダンジョン」です。
このダンジョンの果てまで進み、「アウィンベツの遺産」を入手するのが今回のダンジョンのクリア条件のようです。
早速突入したそれぞれのパーティーは我先にとダンジョンの中へと進んでいきます。
デジールもまたロマンティカに探索魔法で周囲を確認させると進路を決め、そちらに足を向けます。
どんどんとダンジョンへの奥に進んでいくデジールたち。
そんな生徒たちを見て、不審なゴブリンの群れはにやりと笑いました。
『帰還者の魔法は特別です』106話の感想・考察
ついに対抗戦がスタートした106話となりました!
それにしてもレダを懲らしめたデジールはかっこよかったですね!
いままで弱者と言われてきた平民たちが貴族に反旗を翻したのを象徴するようなストーリー展開となりました。
ですが、気になるのは教授の話ですよね。一体エルセンブラン教授はデジールになにを伝えたかったのでしょうか?
もしかしたら彼は今回の対抗戦で貴族と平民の立場をひっくり返すような革命を企んでいるのかもしれません。
さらに、最後にちらりと姿が見えたたくさんのゴブリンたち。
対抗戦からも目が離せませんね!107話も楽しみです!
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