- 1 『リターン~ある外科医の逆襲~』最新話~最終回結末まで全話ネタバレ一覧!
- 2 『リターン~ある外科医の逆襲~』無料で読む方法はあるか調べてみた
- 3 『リターン~ある外科医の逆襲~』各話あらすじ
- 3.1 4話
- 3.2 5話
- 3.3 6話
- 3.4 7話
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- 3.6 9話
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- 3.55 58話
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- 3.57 60話
- 3.58 61話
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- 3.60 63話
- 3.61 64話
- 3.62 65話
- 3.63 66話
- 3.64 67話
- 3.65 68話
『リターン~ある外科医の逆襲~』最新話~最終回結末まで全話ネタバレ一覧!
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リターン~ある外科医の逆襲~ | |||
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『リターン~ある外科医の逆襲~』無料で読む方法はあるか調べてみた
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『リターン~ある外科医の逆襲~』各話あらすじ
4話
中学生でも常に1位を取っていった五十嵐徹は、前世とおなじ光明高校へと進学しました。
中学から一緒の園田正樹とも同じクラスで、良いスタートを切れそうな高校生活。
前世のころから長話に困らされてきた担任の藤原もそろい、五十嵐は懐かしさすら感じていました。
しかし、教室に遅れて入ってきた二階堂春馬をみて五十嵐は顔を青くします。
五十嵐は二階堂に前世でいじめられていたのでした。
前世と違って好成績で人気者となっていた五十嵐はクラスメイトにいろんな誘いを受けます。
二階堂ですら五十嵐を遊びに誘いましたが、五十嵐がその誘いを断ったことで、二階堂はついに本性を現したようでした。
まずは五十嵐と仲の良い正樹に狙いを定めたのです。
5話
次の日、珍しく遅刻してきた正樹に五十嵐が声をかけると「もう関わらないでくれ」と言われてしまいます。
正樹は顔に酷いケガをしており、それを見た五十嵐は二階堂の仕業だと気付きます。
そのまま二階堂の席に向かった五十嵐が問い詰めると、二階堂はニヤニヤと笑うばかり。
五十嵐は二階堂を殴りつけると「弱い者いじめして楽しいか」と怒りをあらわにします。
二階堂の仲間の関口が加勢しますが、五十嵐にはかないませんでした。
最後には、五十嵐に促されるまま二階堂は正樹に向かって謝罪の言葉を口にしました。
6話
「次はこの程度じゃすまさないからな」
五十嵐が凄むと、二階堂は再度謝って関口と共に去っていきました。
それをみていたクラスメイトは喜びます。
二階堂と関口は、今までも尊大な態度でクラスメイトに嫌がらせをしていたのでした。
次の日、五十嵐は担任に呼び出されて昨日のケンカを叱られます。
しかし二階堂にはなんのお咎めもないことから五十嵐は怒りだします。
二階堂の父親は権力者であるために、担任は言われるがままなのです。
そんなやり取りを止めたのは二階堂本人でした。
五十嵐は不審がりますが、二階堂は答えません。
それどころか、テストで1位を取った五十嵐を祝福したのです。
しかし、二階堂は誰も見ていないところで悔しさに顔を歪めていました。
7話
高校生になっても好成績を収め続ける息子のことを喜ぶ五十嵐の両親。
特に父親は毎回祝い酒をするようになります。
そんな父親のことを五十嵐は心配していました。
前世では、父親は胃がんで亡くなっています。
現世ではそれを防ごうと五十嵐は中学のころからアルバイトをして健康診断のお金を貯めていました。
そのお金で父親に健康診断を受けるように促すと、最初は渋っていた父親もお金は五十嵐に返しつつ、健康診断を受けることを決めました。
健康診断の日、五十嵐は朝から落ち着かない気持ちでいました。
学校から急いで家に帰ってみると、父親の身体にはなんの問題もなかったことが知らされます。
8話
父親から再度健康診断の結果を聞きますが、結果は「問題なし」。
しかし、二年後に胃がんで亡くなるはずの父親に問題がないとは思えません。
五十嵐は次の日、診断をした医師の元へと向かいます。
最初は面倒そうに対応していた医師でしたが、五十嵐が的確な医療用語で質問を繰り返し続けると、しつこさに負けて胃カメラの写真を見せます。
するとそこには、ただの炎症ではない胃がんの兆候が見てとれました。
医師は謝りましたが、五十嵐は「もっと勉強してください」と怒りの表情を見せました。
9話
父親の初期胃がん疑惑が判明した五十嵐一家は、胃がんの権威古賀教授がいる東成大病院まで足を運んでいました。
母親は「父親ががんかもしれない」という事態に怯えていますが、父親はまだどこか実感の湧いていないようでした。
古賀教授の病室に通されると、五十嵐は持参した胃カメラの写真とカルテを差し出します。
それを見た古賀教授は、確かに初期の胃がんであると診察しました。
ここまでの初期がんであれば手術をすれば、ほぼ完治させることが可能です。
それを聞いた両親はホッと胸を撫でおろしましたが「胃全体を切り取る」という手術内容に再び驚きます。
難しい場所のがんに対しての判断でしたが、五十嵐は「内視鏡での粘膜手術」を提案し、それを聞いた古賀教授は驚きます。
10話
「自分なりに調べた」と五十嵐は古賀教授に対して、今後の手術方針を提案します。
それを聞いた古賀教授も真剣に検討しますが、あまりに専門的な内容になったために高校生の五十嵐が理解できるはずはなかったと反省します。
しかし、五十嵐は問題なく古賀教授の言った内容を理解した上で、提案していたのでした。
五十嵐の提案した手術方針で無事に手術は終わりました。
父親の経過も順調です。
様子を見に来た古賀教授は、五十嵐が東成大医学部の受験を考えていることを知るとぜひ自分の弟子にしたいと申し出ました。
しかし五十嵐はどこか浮かない表情をしています。
前世では外科医となって多忙な日々を送っていた五十嵐は、形成外科医を志望していたのです。
11話
父親の病室に泊まり込んでいた五十嵐は、夜中に病院の廊下で言い争う声を聞きます。
声の主は二階堂とその兄でした。
数日後、父親が無事に退院したことで、五十嵐は自分の人生が前世から確実に変化していることに自信を持ちます。
”今度の人生こそ成功してみせる”
その後にあったテストでも五十嵐は相変わらずの1位です。
それを見た二階堂はわざわざ五十嵐に「おめでとう」と声をかけました。
二階堂は五十嵐をネカフェへと誘いますが、それは「ガリ勉にはできっこない」とバカにしての行動でした。
しかし、五十嵐はその誘いに乗ると「ぶっ潰してやるぜ」と意気込みます。
12話
五十嵐、正樹、二階堂、関口は連れ立ってネカフェへと足を運んでいました。
「せっかくの勝負だ、なんか賭けようぜ」
その言葉に正樹は顔を青くしますが、五十嵐は乗り気でした。
試合に勝ったのは五十嵐・正樹チームでした。
前世での浪人時代に、五十嵐はこのゲームをかなりやり込んでいたのです。
その後に何度挑もうとも、五十嵐チームの勝ちは変わりません。
五十嵐は賭けの賞品として「カツアゲの禁止」を言い渡しました。
次に二階堂は五十嵐に「飲み勝負」を仕掛けますが、これも元年齢45歳の五十嵐からすれば、余裕どころか嬉しさすら感じる勝負でした。
13話
五十嵐の思惑は外れ、飲み勝負に勝ったのは二階堂でした。
意外にも、酔いつぶれた五十嵐を二階堂は自分の家まで運んで介抱していました。
酔い醒ましのためと、ラーメンを用意してくれた二階堂をみて五十嵐は驚きます。
二階堂は広い高級マンションの一室で一人暮らしをしていました。
二階堂の母親や実家のことを聞いた五十嵐は、二階堂の性格がこうなった原因を知ります。
こうして二人は、表向きは仲良くなっていったのでした。
受験の冬。
勉強に励む五十嵐の手には、二階堂からもらった漢方茶がありました。
関口がそのことを羨ましがると、二階堂は意味ありげに笑います。
14話
センター試験が目前に迫っているのに、五十嵐の体調はとてつもなく悪くなっていました。
眠ってみたところで謎の腹痛は収まることなく、悪夢さえみてしまう始末。
仕方なく病院へと向かった五十嵐ですが、医者に大きな病院での診察を勧められても「受験のため」と言って、薬の処方だけで乗り越えようと考えます。
原因不明の腹痛に一瞬「二階堂にもらった漢方茶」のことを考える五十嵐でしたが、まさかそんなはずはないと考えを改めて、試験本番へと挑んでいきます。
15話
最悪のコンディションで試験本番を迎えた五十嵐。
試験官ですらその顔色の悪さを心配しますが、「本当に悪くなったら言います」と五十嵐は譲りませんでした。
停まらない冷や汗とともに試験に挑む五十嵐は、試験の合間に自分で脈などを測って診察します。
”でもまだ耐えられないほどじゃない”
五十嵐は気力だけで試験の全日程を終えました。
そして最後には救急車で運ばれることになった五十嵐。
目を覚ますと、両親が泣いていました。
手術は成功したものの、息子の無茶に対して怒っていたのです。
今までで一番大変なセンター試験だった、と五十嵐はため息をつきました。
16話
五十嵐をお見舞いに来た正樹、二階堂、関口は、五十嵐の受験が失敗したものと思って気を使います。
周囲は体調さえ万全なら五十嵐は合格間違いなしだった、と誰もが悔やみます。
退院後は、束の間の自由時間を楽しむ五十嵐。
息子の姿に、父親は「今まで必死でやってきた息子には行きたい大学に行ってほしい」と万が一浪人してしまっても夢を諦めることはない、と背中を押しました。
合格発表の日、五十嵐の元に担任が駆け付けます。
五十嵐は歴代1位の成績でセンター試験を突破していたのでした。
17話
志望していた東成大医学部の最終面接に挑む五十嵐。
試験官にはあの古賀教授の姿がありました。
自分が医者になりたい本当の理由は隠して、五十嵐は満点の答えを導きだします。
無事に医学部に合格した五十嵐は、最初の一年はバイトでのお金稼ぎに忙しくしていました。
ある日、五十嵐の携帯に美穂からの電話が入ります。
打ち上げにすら顔を見せない五十嵐に怒る美穂。
五十嵐にとっては打ち上げなどの飲み会よりも、10年後の地価高騰を見越した不動産探しのほうが大切だったのです。
18話
美穂からのしつこい誘いに根負けした五十嵐は、やっと打ち上げ三次会へと足を運びます。
五十嵐をみて嬉しそうな顔をする美穂をみて、五十嵐は自分に構うくらいなら彼氏でも作ればいいのに、と愚痴をこぼしますが、それによって美穂は不機嫌になりました。
そこに現れたのは美穂の「お兄ちゃん」である二階堂春馬でした。
美穂と二階堂が兄妹だということを知らなかった五十嵐は驚かされるました。
二人に付き合ううちに飲まされまくった五十嵐が目を覚ましたのは二階堂の家です。
飼い始めたばかりの二階堂の犬が死んだと聞いて五十嵐は一瞬不思議に思いますが、深くは聞きませんでした。
19話
古賀教授に呼び出された五十嵐は、二日酔いを堪えて東成大学まで向かいます。
古賀教授は五十嵐に自分の知り合いの起こしたベンチャー企業へのアルバイトを勧めます。
「マインバイオ」
その企業名を聞いた五十嵐は目を輝かせます。
マインバイオといえば、今後国内最大級のバイオ関連企業になっていく企業なのです。
さっそく指定されたビルに向かうと、五十嵐を見た社員や社長はあからさまにガッカリした態度をとります。
しかしマインバイオの今抱えているプロジェクトを聞いた五十嵐は「それに価値はない」と伝えました。
アルバイト1日目にして五十嵐はプロジェクト責任者に意見をぶつけることになったのです。
20話
五十嵐の指摘を聞いたプロジェクト責任者は、理由を問いただします。
その分野での博士号を手に入れている責任者からすれば、今進めているプロジェクトは意味のあるものです。
五十嵐はそのプロジェクトに意味がないとは言いませんが、価値がないと答えます。
新しいキットを作ったところで、現状の検査のほうが便利なのでキットが売れることなどないのです。
この五十嵐の忠告を元に、マインバイオは別のプロジェクトを進めていくこととなりました。
社長は五十嵐の発言に感謝してアルバイト採用を決めました。
21話
大学2年生の時期、他の学生は遊ぶなか五十嵐はマインバイオに缶詰めになっていました。
五十嵐の勤勉さに感謝する社長でしたが、大学3年ともなればこれ以上のプロジェクト遂行は難しくなってしまいます。
その時までに現在のプロジェクトを完成させることを五十嵐は誓います。
夏休みにある大事な骨学の講義にも五十嵐は出席しませんでした。
美穂はその五十嵐の判断に苛立ちますが、剛士や他の学生は五十嵐の判断をバカにします。
五十嵐も骨学の重要さを理解はしていましたが、前世での記憶を持つ五十嵐はすでに骨学の知識があったのです。
社長から卒業後にはマインバイオの就職を勧められた五十嵐でしたが…。
22話
五十嵐は「自分にはやりたいことがあるから」とマインバイオへの就職を断ります。
コツコツとアルバイトしていた五十嵐の手元には1,500万円もの大金が残りました。
これを投資に使えば、どんどんと手元のお金が増えること間違いなしです。
五十嵐は両親にご飯をご馳走するとその日は楽しく過ごすことが出来ました。
これを機に一人暮らしを決めた息子の背中を、両親は見送りました。
本格的な医学の勉強の第一歩として、解剖学の講義が始まります。
死体を前に固まってしまった剛士と美穂を前に、五十嵐はメスを手に取ると先に始めることにしました。
23話
テキパキと解剖を始めた五十嵐に焦った剛士は自分も解剖を始めます。
しかし、剛士の解剖はめちゃくちゃな上に五十嵐の指示すら聞きません。
剛士を注意した教授は、代わりに解剖を始めた五十嵐の手さばきをとても褒めます。
それが面白くない剛士は五十嵐に対しての対抗心を燃やします。
実習が終わり、試験が行われました。
今回の試験に自信のあった剛士の成績は2位。
父親の権力を振りかざし全体の成績を開示した剛士は眉間に皺を寄せました。
24話
試験の1位は五十嵐でした。
剛士は成績でも負け、好いている美穂の好意さえもわが物にしている五十嵐に嫉妬心を燃やします。
剛士は自分の父の権力をかさに着て、試験内容を知っている先輩に問題の内容を教えてくれるように脅します。
それだけでは収まらず、五十嵐の実習成績を下げることも指示したのです。
更には重要な過去問が五十嵐の手に渡らないようにした剛士。
五十嵐はそんなことになっているとは知らず、自宅で真面目に勉強をしていました。
25話
過去問委員会に問い合わせてみても過去問がなかったことに不思議に思いつつも、五十嵐はテスト勉強を進めていきました。
試験終了後、剛士の成績は67位でした。
剛士は自分の成績に驚き、事務局に乗り込みます。
しかし、何度確認しようとも剛士の成績が悪いのは入力ミスのせいではありません。
事務局を後にした剛士は五十嵐に掴みかかりますが、五十嵐は剛士の不正をすでに全て知っていました。
それを聞いた美穂の方が怒り、問題にしようと掛け合うと焦った剛士は美穂の髪を掴みました。
痛がる美穂を見て怒りが頂点に達した五十嵐は剛士の頬を殴りつけました。
26話
五十嵐は怒りが収まらず剛士を何度か殴りつけます。
学内での乱闘を後悔する五十嵐でしたが、美穂が今後の処理を請け負います。
剛士の悪行は全てバレて、もともと印象の良くない剛士は完全に干されてしまいました。
剛士の父、相沢教授からも直々に謝罪された五十嵐。
五十嵐の退出後に相沢教授は息子の剛士を厳しく叱りつけます。
試験終わり、久々の休みを五十嵐は美穂と過ごすことにしました。
車で迎えにきた美穂は嬉しそうに顔を輝かせると、危なっかしい手つきで運転を開始したのです。
27話
五十嵐と美穂は、美穂提案の定番デートコースを楽しんでいました。
最後には自然公園へと足を運んだ二人。
展望台へと昇り、その景色を眺めた美穂はお礼を言いました。
この展望台に来ることが美穂の夢だったのです。
複雑な家庭環境に育った美穂は、こういう普通のお出かけに憧れていたのでした。
帰り際コーヒースタンドに寄った二人。
五十嵐はそこで働いていた女性を見て顔を青くします。
その女性に心当たりのある五十嵐。
28話
実家に呼び出された二階堂は、「お父様」に会いに来ていました。
二階堂宗利。
彼は二階堂の行動をちくちくと責めると、最後には成績についても忠告します。
帰り際、すれ違った兄にも「面汚し」と吐き捨てるように言われる二階堂。
怒りを抑えつつ自宅へと戻り、駆け寄ってきた犬を撫でるとその手に力を込めました。
カフェで出会った女性のことが忘れられない五十嵐は、講義の最中に思い立ちカフェに向かいます。
しかしその女性はもうそのカフェで働いていませんでした。
そのまま2年の時が過ぎていきました。
29話
実習生としての研修が始まります。
五十嵐は美穂を同じチームでオリエンテーションを受けました。
担当した教授は美穂の兄である二階堂智章です。
五十嵐は想像していたよりも人当たりの良い智章に良い印象を受けました。
続いて内科病棟に向かうと、担当となった小野田は嫌な奴でさっそく美穂に下品な言葉を浴びせかけます。
その後古賀教授に呼び出されると、古賀教授と五十嵐が知り合いだと聞き小野田は驚くのでした。
30話
古賀教授について、小野田と実習生は回診に行きます。
小野田の今までの対応を聞いた古賀教授は怒りをあらわにし、その対応の何が問題なのか実習生に問いかけます。
他の実習生が黙り込む中、答えられたのは五十嵐だけでした。
その後もことあるごとに五十嵐に質問をする古賀教授。
五十嵐は自分の評価が上がりすぎることを恐れて答えにまごつきますが、結局は100点満点の解答を出し続けます。
最後の患者に対しては、古賀教授は質問ではなく相談を五十嵐に持ち掛けます。
容態が落ち着かない患者への対応を思案した五十嵐の答えを聞いて、古賀教授は五十嵐を自分の弟子にしたいと言い出しました。
しかし、五十嵐が志望しているのはあくまで形成外科なのです。
流れで美穂の頭を撫でてしまった五十嵐は、美穂の反応をみてやらかしてしまったと気に掛けることになります。
31話
担当患者が実習生にも割り当てられることとなり、五十嵐は自分の受け持つ患者の難易度の高さに驚きます。
これではいくら頑張っても普通の実習生ならばよい評価が得られないことが確定します。
しかし五十嵐は前世の記憶を駆使してその難しい患者を苦しめている本当の原因を探し出しました。
小野田は五十嵐が余計なことをして患者の容態が悪くなったのだと決めつけ、五十嵐が止めるのも聞かずに合わない薬を投与してしまいます。
案の定、患者の容態が悪化して危険な状態へと向かってしまい、慌てる小野田を救ったのは五十嵐でした。
32話
翌日、古賀教授に呼び出された五十嵐は昨日の事態について聞かれるのだと覚悟します。
案の定部屋にはすでに小野田がいて、顔を青くしていました。
五十嵐は昨日の対応はあくまで小野田の指示あってこそだと説明し、結果小野田に感謝されることになります。
小野田は今までの自分の態度を謝罪すると、心を入れ替えることを五十嵐に約束しました。
そのころ、春馬は智章教授の研究室に訪れていました。
冷たい対応をされながらも、学生としての問いを春馬が口にすると智章は答えました。
体内カルシウムが異常に高くなると、心臓麻痺が起こる…、と。
33話
久しぶりに正樹、関口と集まった五十嵐は思い出話に花を咲かせます。
関口と仲が良かった春馬が訪れることはなく、関口は愚痴をこぼしました。
五十嵐の専攻を聞いた正樹は嘆きますが、誰がなんと言おうとも五十嵐の専攻は形成外科でした。
五十嵐が手を貸していたマインバイオは急成長を遂げていましたが、アメリカの製薬会社へインスとの合同開発は行き詰まっていました。
そんな時、へインスからエイミー副社長がプロジェクトの中止を告げにやってきます。
困り果てた社長が五十嵐に助けを求め、このままではストックオプションがふいになってしまうことを恐れた五十嵐は協力を約束しました。
34話
五十嵐はマインバイオ社長とへインスのエイミーとの会食に呼ばれます。
五十嵐のことを信用しきれないエイミーは五十嵐を試すような質問を繰り返しますが、最後には五十嵐が役に立つことを認めざるを得ませんでした。
行き詰まっているプロジェクトについての企画書に目を通した五十嵐は、このプロジェクトを作り替えることで企画の成功を約束します。
強気の態度で挑む五十嵐のことを見込んだエイミーは、五十嵐の言った条件を飲むことを約束するとさっそく企画書の提出をお願いしました。
35話
へインスとマインバイオの企画が軌道に乗り、マインバイオの株価も上がっていきました。
五十嵐の成功の秘訣は現世での記憶でした。
そのお金を元に五十嵐は両親に良いマンションへの引っ越しを促します。
最初は渋っていた両親ですが、内覧会で笑顔を見せる様子から五十嵐は心があたたかくなりました。
五十嵐の研修は外科へと進んでいきました。
手術を伴う研修が始まりますが、五十嵐は原因不明の体調不良に襲われていました。
36話
体調不良の続いていた五十嵐は手術室に入ることなく外科研修を受けていました。
薬局で薬を漁っているところで智章教授に遭遇し、カフェへと誘われます。
智章は美穂と仲良くしている五十嵐に感謝していて、一度じっくり話してみたいと考えていたのです。
五十嵐にこれからも美穂のことを頼むと告げた智章が先に席を立ち、一人になった五十嵐を見つけた外科教授の南が激昂します。
サボりと思われてしまった五十嵐はバツとして救急当直の現場に入れられます。
久しぶりの手術室に向かう五十嵐の心臓は大きなおとを立てて、妙な緊張感を生んでいました。
37話
そこまで難しくない胆嚢炎の手術には五十嵐と南の二人で挑みます。
切開が最小限で済む腹腔鏡手術を選択した南に従って、五十嵐はアシスタントをしていきました。
しかし、予想と違って炎症の進んでいた胆嚢炎に気付いた五十嵐は切開手術に切り替えないと難易度が高すぎると察します。
南の無理な判断により出血が進み腹腔鏡での視野確保が難しくなります。
焦る南をなんとか諭した五十嵐の指示によって、手術はなんとか無事に済みました。
南は五十嵐に感謝すると、サボりの件について勘違いしていたことを謝罪しました。
38話
救急当直を終えて深い眠りについていた五十嵐は、妙な夢と電話の着信によって起こされてしまいます。
電話は美穂からで、内容は智章が自殺をしたという内容でした。
カルシウムを使った心臓麻痺によって自殺したという智章ですが、五十嵐は先日のカフェの様子を考えても自殺なんてするように思えないと顔を暗くしました。
智章の葬儀に顔を見せた春馬に、二階堂会長は渋い顔をします。
しかし、これで病院を継ぐのは春馬となりました。
それから半年の時が経つと美穂は次第に以前の元気を取り戻していました。
美穂は五十嵐への想いをひそかに口に出しますが、その言葉は風の音にかき消されます。
39話
五十嵐の研修ラストは念願の形成外科でした。
今までの場所とは違い余裕のある雰囲気の病棟を訪れた五十嵐は形成外科へのあこがれを深めます。
しかし、形成外科の教授は誰あろう剛士の父、相沢教授だったのです。
五十嵐は飲み会の場でもなんとか相沢に取り入ろうと頑張りますが、優秀な五十嵐が形成外科に来るなんて、と相沢は少しも話に載ろうとしませんでした。
本家へと呼ばれた春馬に対して、二階堂会長は冷たい言葉を浴びせかけます。
卒業後の春馬の進路は大日病院の外科で決まりです。
春馬はそれを聞くと、不敵な笑みを浮かべて了承しました。
40話
形成外科への道が閉ざされた五十嵐は落ち込んでいました。
そこにへインスのエイミーから電話が入り、五十嵐は一度エイミーと会う約束をしました。
エイミーはプロジェクトがうまく行き、日本支社長となっていました。
そこで五十嵐をへインスへと勧誘に来たのが今回の目的です。
五十嵐はその申し出をありがたく思いつつも、自分の進路としてはなんだかしっくりきませんでした。
悩む五十嵐の元にさらに電話が鳴り響きます。
今度は大日病院からの電話で、五十嵐は無理に東成大で形成外科にならなくても大日病院で形成外科になればよいのだと気付きます。
41話
大日病院で説明を受けたところ、優秀な五十嵐は通常の倍の年俸を約束されます。
採用担当は「ある方」からの指示で五十嵐の採用条件を引き上げただけにすぎずその真意を不思議に思っていました。
浮かれる五十嵐のもとに春馬から飲みの誘いの電話が入ります。
二人きりでの飲みに驚く五十嵐ですが、美穂がいるとゆっくり飲めないからと春馬は説明しました。
酔いも回ってきたころ、春馬は五十嵐と自分が友達であるということを確認し、意味深に呟きます。
眠り込んだ五十嵐の首に手を伸ばした春馬は、さらに意味深な言葉を残したのです。
42話
五十嵐たちは無事に東成大を卒業しました。
高校で同級生だった正樹も加わり、地獄の研修生活が幕を開けます。
一か月ごとに配属先が変わり、一年後には自分の診療科が決まることになります。
まず最初に始まった内科での研修で直属の先輩平尾の態度が悪く、この先が思いやられます。
初日にも関わらず、なんの説明もなくリストを渡された五十嵐は困り果てながらも業務を開始します。
43話
必要な道具をそろえた五十嵐は一人で処置に向かいます。
それを見ていた看護師が慌てて平尾に報告をすると、平尾は自分の対応が悪かったことを棚に上げて怒り狂いながら五十嵐の後を追います。
五十嵐は処置を完璧にこなしていたので、平尾も看護師もその手際の良さに驚きました。
休憩室に足を運ぶと、同期の研修医たちが厳しい現場の洗礼を受けて落ち込んでいます。
美穂と仲の良い女性が五十嵐と美穂の仲を揶揄いますが、美穂としてはこの関係のままで満足していました。
44話
古賀教授と再会した五十嵐。
古賀にすり寄ろうとする平尾は、五十嵐が古賀と仲の良いことを知ると驚きます。
胃がんの手術を終えた患者森の容態が思わしくなく、古賀は頭を悩ませていました。
森の対応を任された五十嵐に、森の家族の女性が経過が思わしくないことを責めたてます。
五十嵐は家族の気持ちを汲みつつ、森の様子にある病気の可能性を見つけますが、平尾が取り合いません。
五十嵐の頑張りを知る看護師たちはひそかにエールを送っていました。
45話
症例を調べたことで、森の不調の原因にあたりをつけた五十嵐。
しかし、珍しい病気であることを理由に平尾はその可能性を否定しました。
こっそりと森の血液検査をすることにした五十嵐に、患者家族も同意します。
五十嵐の熱心な対応を知っている家族には、五十嵐を止める理由がなかったのです。
検査アラームが鳴ったことで五十嵐の勝手な検査を知った平尾は怒りをあらわにしましたが、検査の結果から森の病名が判明することになりました。
五十嵐の熱心な対応により無事回復した森。
患者家族は感謝のお便りを病院に送り、そのお便りが病院のベスト投稿に選ばれることとなりました。
46話
内科での功績から、五十嵐が内科志望であると噂が立っています。
しかし五十嵐の志望は形成外科で変わりありません。
美穂に誘われて食事に出ようといた五十嵐は、病院の中で知っている顔を見つけます。
前世での元妻、明日香。
本来ならこんなところで出会うはずのなかった人物に五十嵐は動揺しました。
研修科が外科へとうつり、そこで働く明日香とも顔を合わせることになった五十嵐。
評判のよい五十嵐からの熱い視線に気付いた明日香は、まんざらでもない気持ちでいました。
47話
前世の夢を見て起きた五十嵐は冷や汗を流します。
元妻であろうとも、現世では他人の明日香のことをどうしても目で追ってしまう五十嵐。
長く待たされた患者が明日香に怒鳴り散らします。
その対応を買ってでた五十嵐に明日香は新人研修医に対応できるものではないと止めますが、五十嵐には簡単な処置ばかりでした。
五十嵐にたくさんの感謝の声が集まったことで、五十嵐はまたしても成功しすぎてしまったと今更焦ることになりました。
48話
研修医のほうが腕がいいと嫌味を言われた外科医の宮崎は苛立ちを五十嵐にぶつけました。
チーフに告げ口をする宮崎でしたが、五十嵐の腕はチーフからみても間違いはなく、宮崎は逆に怒られるはめになります。
優秀な五十嵐ははやくも手術のアシスタントとして指名されます。
前世に外科医の仕事で良い思い出のない五十嵐はなんとか拒絶しようとしますが、結局断ることが出来ませんでした。
外科研修医として順調なのは春馬も同じでした。
しかし、そうなってくると邪魔なのが五十嵐の存在です。
二階堂会長は邪魔な五十嵐をどう処分するかと手ぐすねを引いていますが、厳しいことで有名な暁教授の手術に入ることになった五十嵐の気持ちが折れるのは時間の問題だとしました。
49話
暁教授の手術にアシスタントとして入った宮崎は散々叱られていました。
第二アシスタントとして入った五十嵐の手際を見た暁は、素直にその落ち着きを褒めます。
憤りからまたミスを犯した宮崎はついに手術室から追い出され、その代わりを五十嵐が務める事態になってしまいました。
厳しい暁の手術に、研修医である五十嵐のアシストがついて行きます。
共に手術室に入っているスタッフはその異様な景色に驚きました。
引継ぎ交代で入ってきた教授も、五十嵐が研修医だと言うことを聞くと驚きのあまり唖然としました。
50話
あの暁教授のアシスタントを研修医が務めることとなった事態に外科内は驚きで包まれていました。
それを聞いた春馬が五十嵐のことを褒めると、外科医になりたいわけではない五十嵐は項垂れます。
暁についてからと言うもの、五十嵐は地獄の毎日を過ごしていましたが暁は毎日ご機嫌でした。
そんな五十嵐の活躍をみた宮崎は落ち込んでしまい、手術のアシスタントから自分を外して春馬を指名しました。
春馬のことを心配した五十嵐ですが、優秀な春馬も暁の手術になんなくついていきます。
手術のさなか胸部の痛みに呻いた暁ですが、時期に収まるからと手術を強行しました。
51話
手術中、暁教授が心筋梗塞によって倒れてしまい運ばれていきます。
手術室に残されたのは五十嵐、春馬、アシスタントが一人です。
他の執刀医を探そうとも空きのある先生がおらず、手術の続きを五十嵐が執り行うことになります。
いくら天才といえど不可能だと止める春馬ですが、五十嵐は手術を続けました。
目の前で死にかけている患者を前にためらっている場合ではありません。
前世の記憶を思い起こしつつ、五十嵐は手術を成功させました。
慌てて引継ぎに来た教授も、完璧な措置をみて安心します。
52話
五十嵐は手術を行ったのが自分であることを隠してくれと春馬に頼みます。
春馬はその申し出に良い感情は抱きませんでしたが、同意することを約束しました。
暁教授のほうの手術も成功したようで、術後の経過も順調のようです。
次の研修科は救急センターとなりました。
目が回るほど忙しい救急センターですが、合間の時間を使って食事に行こうと美穂に誘われます。
その時、明日香からも同様のお誘いメールが届きました。
さらにはへインスのエイミーとも再会をする五十嵐。
一方、外科でも高評価を収めた五十嵐のことを憎む男がいました。
二階堂会長は秘書を使って、五十嵐に難易度の高い患者を回すように暗躍します。
53話
訪れる患者に的確な処置を施していく五十嵐は、同期のなかでもかなり頼りになる存在となっていました。
チーフよりも頼りにされている五十嵐を見て吉川チーフが揶揄います。
五十嵐を評価している吉川は上からの指示で五十嵐に回復する見込みのない患者を回さなければならない状況を気に病みますが、どうすることも出来ませんでした。
明日の休みには遊びに行こうと美穂に誘われる五十嵐。
しかしそのタイミングで明日香からもメールが届き、美穂とどちらを優先するか悩みます。
さらにその時に緊急で五十嵐に回される難易度の高い患者。
五十嵐はその患者を一目見て危険な状態であると感じ、顔を青くします。
54話
血液検査の結果が出ると、五十嵐の担当患者はもって数日の命だということがわかります。
しかし、身元不明の患者を入院させることは難しいのです。
その時かすかに目を開いた患者が、助けてください…と呟いたのです。
患者は加納という名前でした。
自分の過去と加納の今を重ねた五十嵐は、最後に一目息子に会いたいと願う加納のために手を尽くします。
加納の容態が急変したときには急いで輸血を開始します。
しかし、その処置が原因で五十嵐は医事課長の石元から呼び出されました。
満足にお金の払えない加納にはこれ以上の治療を受けさせることは出来ない、と言い張る石元。
石元の態度に腹が立った五十嵐は、自分の貯金をはたいてでも加納の治療を続けることを宣言します。
55話
五十嵐を呼び出した吉川チーフは、加納の治療をやめるようにと諭します。
加納の望みである息子に会いたいという願いも、実現は不可能でしょう。
吉川は五十嵐のことを心配して声をかけてくれていることを感謝しながらも、五十嵐は自分の担当となった患者を見捨てることはできないと宣言して治療を続けました。
次の日、加納は帰らぬ人となりました。
五十嵐は、どんな結果が待っていても自分たちは最善を尽くすだけだと美穂に呟きます。
その裏では二階堂会長の秘書が五十嵐のミスを掴むための調査チームを立ち上げていました。
五十嵐のカルテを見た教授陣は口を揃えて対応のすばらしさを褒めたたえます。
望む結果を得られない秘書は吉川に五十嵐のミスを見つけるように指示をしますが、吉川はその命令に嫌悪感をあらわにして拒絶しました。
56話
医師ミーティングの話題にも五十嵐の担当した加納の話題が上がります。
そもそもこの難易度の患者を研修医が担当してことがおかしいのです。
特に古賀教授は、自分たちが担当するべきだったと声を荒げて怒りをあらわにしました。
その頃の五十嵐は明日香と出かけるために支度をしていました。
美穂も五十嵐と出かけるために準備をしていたのです。
五十嵐は忙しさのあまり、美穂と明日香の予定がダブルブッキングしていたことをすっかり忘れていました。
美穂が引いてくれたことで五十嵐は明日香と出かけていました。
ついつい明日香好みの店を選んでしまう五十嵐に、明日香は喜びました。
57話
明日香のお気に入りの居酒屋に来た五十嵐は、前世でももっと明日香に気を使っていれば離婚にならなかったかもしれないと心を痛めます。
一方の美穂は五十嵐との予定がなくなったことで同期の飲み会に合流してヤケ酒です。
運の悪いことに五十嵐・明日香のいる居酒屋と同期会の居酒屋はおなじ場所でした。
五十嵐のデート現場を目撃した同期は色めきたち、相手が外科病棟の看護師であることにも気づきます。
美穂は涙が止まらなくなり、さらには五十嵐にもその顔をみられてしまいました。
その頃の春馬は二階堂会長に殴られていました。
五十嵐に勝てない出来損ないの春馬のことを叱責した二階堂会長は、なんとしても五十嵐に勝てと怒ります。
58話
暁教授は順調に回復し、動き回れるようになりました。
五十嵐の機転によって救われたと知っている暁は、なんとしても五十嵐を外科医にしなければと息巻きます。
五十嵐を呼び出した暁はあの時のお礼を再度伝えて、血管縫合を担当したのは誰なのかと疑問を口にしました。
答えられない五十嵐をみた暁は、深くは追及せずに笑うと、ぜひ外科医になってくれと五十嵐を誘います。
その場面を目撃した古賀は、五十嵐は内科医になるのだと火花を散らします。
五十嵐は先回って形成外科の教授に相談に行きますが、採用はほぼ無理だと断られてしまいました。
落ち込む五十嵐をみた春馬は、10億やるから医者になるのをやめろと言い出します。
59話
春馬の言葉に怒り狂った五十嵐。
しかし春馬も怯むことなく言い返したことで五十嵐はその場を後にしました。
そこに現れたのは美穂です。
智章を殺したのも春馬だと指摘した美穂は、五十嵐に手を出すなら容赦はしないと激昂します。
春馬は美穂の首にペンナイフを突きつけると美穂を脅しました。
美穂は自分の境遇や力不足や色んなことを嘆くと声を押し殺して泣き続けました。
それから時が流れ、五十嵐は明日香とのデートを重ね、美穂は別の病院へと派遣されていました。
患者を海外から移送する依頼を受けた五十嵐が空港に向かうと、そこに現れたのは美穂と明日香でした。
60話
明日香が現れたことで美穂の表情が曇ります。
浮かれる明日香と暗い顔をする美穂。
五十嵐は美穂の様子を気にかけます。
患者のハザル王子の様子に変わりはなく、五十嵐は安心して業務を続けていました。
診察を終えて席に戻ると、美穂が疲れてぐっすりと眠り込んでいます。
美穂の傷に気付いた五十嵐が手を伸ばすと、そのタイミングで美穂が飛び起き二人は顔を赤くしました。
無事に移送が終わると、空いた時間は美穂の勧めで空港ラウンジに行くことになります。
シャワー室で宣戦布告をする明日香に対して、美穂はクールにあしらいました。
帰りの便、突如アナウンスが鳴り響きます。
61話
機内、倒れている患者の元に駆け付けた美穂、明日香、五十嵐。
心臓発作の症状を示す数値を知った五十嵐はなんとか対処しようとしますが、このままでは最寄りの空港までも持ちそうにありませんでした。
男性の持ち物から脳卒中用の薬を発見した五十嵐は、今回の症状の原因に気付きます。
輸血を開始するものの、このままでは持たないことに気付いた五十嵐はこの場で執刀を開始することを宣言しました。
五十嵐の無茶を止めようとする美穂。
美穂との約束を胸に手術を開始した五十嵐はなんとか成功させたかに見えました。
しかし、五十嵐にはまだ気になる点が残されていたのです。
62話
五十嵐の機転により、新たな出血箇所に気付いた五十嵐は今度こそ無事に手術を終わらせました。
空港に到着していた救急隊に手術内容を伝えると、機内でとは思えないレベルの処置内容に驚きます。
五十嵐は押し寄せる取材陣をなんとか交わして高速バスへと向かいます。
別れを惜しむ明日香の申し出とは打って変わって美穂は素っ気ない態度のまま立ち去ってしまいました。
五十嵐が機内で助けた男性は次期総理候補の大泉でした。
自分を助けた執刀医として引き継いだ医師がテレビで五十嵐の名前をあげたのです。
またしても外科医としての評判を高めてしまった五十嵐はその場に崩れ落ちました。
63話
五十嵐の評判を聞きつけた患者たちが押し寄せます。
このままでは試験勉強も満足に出来ないと五十嵐は困り果てますが、なんとか覚悟を決めて形成外科への道を目指します。
そんな五十嵐のもとに、あの大泉がわざわざ足を運んでお礼を言いにきました。
五十嵐はそのお礼を受けて今後も診察をしてほしいという申し出にも応えますが、心中では形成外科にいけば受け持つこともないと考えていました。
幸運なことに地方の病院へと研修に行った五十嵐は試験勉強の時間も確保することができました。
形成外科への志望願書の提出を美穂に頼んだ五十嵐はほっと息をつきます。
そして運命の試験の日がやってきました。
64話
試験に挑んだ五十嵐は、試験の結果がいくらよくても自分の希望は通らないだろうと半ば諦めていました。
結果発表当日、正樹とともに結果を見た五十嵐。
五十嵐の結果は素晴らしいものでしたが、正樹も相当なものです。
しかし、五十嵐の配属先は外科となっていました。
美穂に確認をすると間違いなく形成外科へと提出したとの返事がきます。
心配のあまり涙を流しながら五十嵐のもとに現れた美穂を五十嵐は心から慰めました。
そのとき、暁教授が五十嵐のもとに現れます。
65話
五十嵐と美穂を居酒屋に誘った暁は、自分はオレンジジュースを片手に快活に笑います。
五十嵐と美穂が付き合っていると思い込んだ暁が指摘をすると二人は慌てて否定しました。
暁は外科へと進んだ五十嵐に喜ぶと、形成外科にならずにそのまま外科になるようにと勧めます。
開業医となろうとも、失敗する可能性は十分あります。
それならば、暁のように病院所属の外科医となれば手厚いフォローが受けられるのです。
こうして五十嵐は外科になることを決意したのです。
五十嵐が外科医になるように仕向けたのは春馬でした。
春馬が五十嵐に勝つためには、外科になってもらわないと困るのです。
66話
アメリカの教授と交換教授となった暁を見送る五十嵐。
五十嵐、春馬は大日病院の外科医に、美穂は大日病院の内科医になりました。
忙しい毎日に参りつつも充実感を得ている五十嵐にチーム交代の時期がやってきます。
常に行動することになった村上とともに業務にあたる五十嵐は、不思議に思いつつも指示に従いました。
そこに本居教授が回診にやってきます。
五十嵐のアラを探す本居は、二階堂理事長の指示のもと暗躍しているのでした。
67話
成田の担当医になった五十嵐は手を尽くしていましたが、思うようにはいきません。
患者家族から聞く複雑な家の事情と涙をこぼす成田の妻に、五十嵐は最善を尽くすとか言えませんでした。
仮眠をとっていた五十嵐のもとでけたたましいアラームが鳴り響きます。
成田の容態が急変したのです。
必死で対応にあたる五十嵐の手を止めて叱りつけてきたのは村上でした。
空気の読めないタイミングで機器の扱いについて語りだす村上に怒りが募る五十嵐。
ついには気道確保に失敗した村上に我慢がならず、五十嵐は自分でその処置を行うと強く出ました。
68話
駆け付けてきた内科医が五十嵐の手際を褒めました。
それを聞いた村上は五十嵐に自分の不手際を謝罪すると五十嵐も今回の態度を謝罪しました。
その後、成田は無事に退院に至ります。
無事に今回も乗り切った五十嵐の無敵の対応力に、本居教授は困り果てました。
なんとか五十嵐の評価を落とすために、五十嵐を救急センターの対応に向かわせます。
本居との当直にイヤな予感がする五十嵐。
運ばれてきた患者の身元がわからないために本居に連絡をとると、二階堂理事長とともにいた本居は五十嵐に無理難題を押し付けます。
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