龍と苺【67話】ネタバレと感想！

この記事では『龍と苺』の67話のネタバレと感想をお伝えしていきます。

勝ち名乗り

竜王戦予選の準決勝は熱を帯びてきました。

6月1日。

まずは5組の対局です。

長岡に競り勝ったのはマリオネット五段。

斉藤のような派手さはありませんが、デビューして5年目。

毎年キッチリ上に進む、まさに理想的な棋士です。

6月5日の対局は予選4組。

終盤で優位に立つのは道玄坂六段。

28歳で勢いがあり、いずれはトップ棋士と目されています。

65歳となる木村九段の追撃を何とか振り切ると、思わずガッツポーズ。

決勝へと駒を進めるのでした。

何が何やら

そして6月10日。

ついに6組の決勝戦です。

特別対局室に乱入したのは1年前。

その苺が棋士として入室するや、待ち構えていた報道陣からフラッシュの嵐です。

相手は高地四段。

神崎に引けを取らない強敵です。

注目度の高い対局のため、急遽解説役に選ばれた北岡七段と伊藤。

あり得ない事態に何が何やら。

まるで信じられない出来事のようです。

急に現れたアマ棋士に理解が追いつかない北岡は、狸が化けたと伊藤の冗談までも間に受けてしまうほど。

それでも、対局は6対4で高地が有利だと予想をします。

振り駒が終わり先手は高地。

定刻となり大一番の対局です。

序盤は舌戦

腰がけ銀の高地。

それにしてもと、初対面にながら高地の睨みつける視線が気になる苺。

目つきが悪いからと謝る高地ですが、やはり苺のことが嫌いなようでした。

自分は奨励会で頑張り、戦友と呼ぶべき仲間は夢敗れて去り行く姿を幾度となく見てきたからです。

才能だけで肩を並べる苺が憎い。

対する苺は、なるほどと言いつつ高地の性格の悪さを指摘します。

そいつに頭を下げさせたいと、静かに駒を指すのでした。

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『龍と苺』67話の感想･考察

白熱する竜王戦の各組準決勝。

勝利した棋士たちは五段、六段の実力者ばかりです。

それだけに彗星の如く登場した苺は、将棋界にとって理解し難い存在なのでしょう。

途中で茶化しはしたものの、物の怪＝化け物かと、北岡が考えるのも仕方のないことかもしれません。

でも大丈夫。

1前に伊鶴と海江田の対局に乱入した苺が、今は同じ特別対局室で竜王戦に挑むなど誰も予想していなかったので。

対局相手の高地は、才能だけで勝ち上がってきたと苺を憎んでいます。

初対面の相手に言われる筋合いはないのですが、苺にとっては逆に刺激となりました。

マウント取る気満々のようです。