この記事では『テムパル~アイテムの力~』の51話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
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『テムパル~アイテムの力~』51話のネタバレ
領主の帰還
ついに無事に城までたどり着いたアイリーンとグリード。
一目散に駆けてきたフィニックスは罰を与えてくださいと土下座をしますが、アイリーンはこれからのことのほうが大切ですと優しく微笑みます。
マラクサスを失い、ヤタン教の侵攻はさらに強力なものとなるでしょう。
「私も生贄としてささげられてしまうところでしたが、グリードさんがマラクサスを倒して助けてくださったんです」
そう紹介されたグリードは少し照れくさそうに頭を掻きますが、フィニックスが気になるのはその隣のアイリーン。
ただの鍛冶職人で、そこまで知略があるようには見えないグリードを見るアイリーンの頬は少し赤らんでいて、まるで恋する乙女のようです。
ですが、活躍を聞いたせいか、前よりも輝いて見えるグリードの姿に、その実力を見抜けなかっただけかとフィニックスは納得することにしました。
「あなたはウィンストーンの大恩人です。このご恩は一生忘れません」
フィニックスの言葉とともにシステムがクエストの完了を告げます。
そして、アイリーンは首から下げていたドランの指輪をグリードに差し出しました。
「俺もドランとは縁がありますからね」
命の恩人が遺した遺品なので大切にしてくださいというアイリーンの言葉にもちろんと頷いたグリードは指輪を受け取ると目を見開きました。
なんと指輪はただ受け取ったのではなく、グリードに帰属してしまったのです。
オプションだけでも数百万の価値があるものですが、すべての状態異常に抵抗のあるグリードにとっては生命力以外なんの役にも立ちません。
悔し涙を流しながらも今回のレイドの結果を確認したグリードはレベルアップと手に入れた報酬に満足感を感じながら一旦ログアウトをしました。
正体が、バレた?
今回のレイドで400万円も儲かったグリードこと巧は妹を連れて高級レストランにやってきました。
まだ借金が5600万円も残っているし、いつだって稼げるわけじゃないのにと少し躊躇う様子の妹に遠慮するなと言う巧。
それでもまだ躊躇う様子の妹に巧は声を上げました。
「いいから食え!たまには俺にも兄貴面させろよ!」
そんな巧の声が耳に入ったのは奥の部屋で取材を受けていたユラ。
あれからずっと探していたというのに見つからなかった巧に思わず近くにいたインタビューアーから予定をあると言って離れるとある場所に電話を掛けました。
ランク5位のユラに初めて敗北感を抱かせた男、グリード。
ようやくその尻尾を捕らえました。
電話の向こうにいる人物に自分がいる場所にいる男性を詳しく調査してくださいと巧の特徴を伝えました。
ユラがそんな電話をしているとも知らず、運ばれてきた料理に舌鼓を打っている巧の携帯が鳴りました。
知らない番号に借金取りか?と一瞬怪しみますが、もう巧の分は返済済みです。
恐る恐る電話に出ると、なんと電話の主は
「あ、有紗?どうした急に電話なんて、」
巧の初恋の相手の有紗でした。
いまでもこっそりと想い続けている相手です。声だけですぐにわかりました。
特に用事はないけど、もしよかったら今夜飲みに行かない?と誘ってくる有紗にもちろん行くと答えた巧は急いで食事を口に運びます。
高嶺の花すぎる有紗なんかに何もできない、何も持っていない自分が釣り合うはずがないと諦め続けてきました。
ですが、今の巧みにはお金があります。
前よりも自信を持って、巧は有紗の元に向かいました。
ですが、このタイミングで有紗から電話とは、なんだか嫌な予感がしますよね。
初恋のあの人
「わあ!巧くん、カッコよくなったね!」
相変わらず可愛い有紗を前に爆発しそうな心臓を必死に抑え込み、一張羅を身に纏った巧は照れくさそうに笑います。
ずっと待ち望んだこの日。今日こそ告白するんだと雰囲気を探りますが、さすがにいま告白するのは急すぎるかなと悩みます。
ですが、髪型と服装に12万円も掛けたのです。
うーんと悩む巧を前に有紗はすごい頑張り屋さんだったもんねと笑います。
いい会社に就職して借金も返せたというのは嘘ですが、稼ぎがいいのは事実です。
そんな巧を少しだけ熱っぽい目で見つめる有紗。
「頑張り屋さんなところがイイなって思ってたし」
有紗の言葉に巧の心臓はもう限界です。
実は有紗も自分に想いを向けていたのか?たしかに確認したことはないからそれもありえるよな?
そんな言葉がぐるぐると回る中、今しかないと巧はぎゅっと手を握ると口を開きました。
「あ、有紗のことが好きなんだ。昔からずっと好きだったんだ」
ようやく想いを伝えてすっきりした巧。その返事が気になるところですが、有紗は考える時間をもらっていい?と首を傾げました。
突然の話なのだから当然です。もちろんと返した巧。
「ちょっとお化粧直してくるね」
一旦席を立った有紗に本当に付き合えるのかな?と巧はいろいろこの後のことを考えますが、今のうちに自分もトイレに行こうと席を立ちました。
店員に案内されたその先、トイレに向かっていると女子トイレの方から有紗の声が聞こえてきました。
「皆から聞いてた通りだわ」
化粧直しをしている有紗は誰かと電話をしているようです。
その内容に巧は涙を流し、その場から立ち去り、バスに飛び乗りました。
結局誰からも必要とされていなかった。これからも借金を返さなければいけない、そんな存在なんだと打ちひしがれながらもゲームにログインします。
そんな巧の元に一通のメッセージが届きました。
ギルド内で話し合いを重ねた結果、一つ提案をしたい。
うちのギルドへの加入を正式に要請したい。
「グリード、私たちにはお前が必要なんだ」
そんなジシュカの言葉に少し元気の出た巧はすくっと立ち上がるといつも通りカンからの依頼に応えるべく、薪を手に取りました。
ですが、ジシュカのおかげで巧は立ち直りましたし、雨降って地固まるってやつですね!
『テムパル~アイテムの力~』51話の感想・考察
やっぱり巧はゲーム内での重要人物だとわかる51話でしたね!
有紗の態度には読みながら拳を握ってしまうほど腹が立ちました!
わざわざ巧を呼び出して、借金に苦しんでいることを知りながら思わせぶりな態度でお金まで使わせた挙句、それを同級生との賭けのネタにするなんて最低です!
ぜひとも巧には有名になって有紗をぎゃふんと言わせて欲しいものですね。
ですが、ジシュカからの正式な加入要請でさらにグリードの活躍が期待できますよね!
これまではソロプレイで出来ることも限られていましたが、ギルドに入ればその選択肢は大きく広がります。
ギルド加入後のグリードの活躍に目を離せません!
52話も楽しみですね!
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