この記事では『テムパル~アイテムの力~』の59話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
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激動の時代
サティスファイには1万個以上、職業が用意されています。
ですが、そのどの職業でもTOP10はほぼ不動で、誰もその中に入ることは出来ませんでした。
その常識を大きく変えたのがたった4ヶ月で主要職業軍トップ10に進入したツェダカギルドだったのです。
その時のことをユーザーたちは大激変の時期と呼びましたが、いままたその大激変を超える大きな激動がサティスファイに訪れていました。
10人のルーキー
そう呼ばれる世代が登場したからです。
イベリンはその中でもトップクラスの実力を持っていましたが、いまではその座はラウエルに奪われています。
どうにか逆転してやろう。そこで手に入れたのがグリードが作り上げた痛恨のソーン・ソードです。
これがあれば、一位にまた返り咲ける!
イベリンは無我夢中でダンジョンの中、剣を振り回しましていました。
そうして次にグリードが作ったのは武器、ではなく鎧。
それを身に着けたベントナーはなんでだよ!と大きな声で騒ぎますが、レイド戦のためだとジシェカに宥められました。
ですが、それでもやっぱり最初に手に入れるなら防具より武器がいいと駄々をこねるベントナー。
そんなベントナーに深い溜息を吐いたジシェカはグリードに製作方法はもう教えたんだろ?と確認します。
それならもうあとは材料をそろえるだけ。
とっとと材料を集めて、グリードのところに持って行けと言いました。
効率のいいレベルアップと迷子
その頃、あるダンジョン迷宮の中でプレイヤーたちは目の前の光景を見ながら何度も目を擦っていました。
物理攻撃に強い免疫を持つアイアンゴーレムは本来であれば魔法士がレベルアップするために相手にするようなモンスターです。
にも関わらず、目の前にいるプレイヤーはそんなアイアンゴーレムを物理攻撃で圧倒しているプレイヤーがいるのですから当然です。
大剣を持ってきて、ここが魔法士が良く来るアイアンゴーレムの迷宮だと知らない初心者かと最初は思いましたが、
なんとその男は「憤怒の虐殺者」、そうグリードだったのです。
しかも、余計に信じられないのは手に持っていた大剣ではなく、なんとツルハシで攻撃しているのです。
相手は数十人がかりでもピクリとも動かなかったアイアンゴーレム。
ツルハシvsアイアンゴーレム。
冗談みたいな戦闘の様子ですが、当の本人グリードは今の状況に満足していました。
当初は物理耐性のせいで大剣の「殺」でも大したダメージを与えられず、さすがのグリードでも焦っていました。
ですが、そこでツルハシを手に取ったことでこのアイアンゴーレムを倒す方法に気付くことが出来たのです。
胸のど真ん中にある魔石を除けば、それ以外はほとんどが鉱物で出来たことさえわかれば、あとは簡単です。
鉱物の収穫にレベルアップまで、ここまできたらもうグリードにとってはアイアンゴーレムは鉱山にしか見えなくなっていました。
もちろんツルハシがアイアンゴーレムの弱点なわけではありません。
グリードの持つ理解度100%の手作りツルハシが特別だからです。
逃げ道
崩れ落ちた床の先、目の前にいくつものシステムメッセージが上がりました。
20万を超える大ダメージ。
さらにはそのあと、怒涛のメッセージラッシュで一回につき10万を優に超える攻撃がいくつもグリードを襲います。
持っているアイテムの効果がいくつも作動して、なんとか助かりましたが、こんなことがあるとは聞いていません。
回復薬を飲みながら辺りを見回すとなんと奥から先ほどのゴーレムよりも5倍は大きなゴーレムが現れたではありませんか。
とにかく倒さなければ帰れない。
グリードは大剣を取り出すとファグマの剣舞を作動させ、「殺」を繰り出します。
ガントレットの効果が発動し、攻撃は2度になり、攻撃は6万ダメージを超えました。
ですが、ゴーレムはまったく効いた様子がなく、グリードを力任せに拳で叩きつけます。
攻撃力が15倍になる「殺」でもほとんどダメージを与えられないとは、この先のことを考えていると頭が痛くなります。
全ての攻撃が致命打となったとしても15回、しかもその間に「殺」のチャージ時間もあります。
一体何時間かかるのでしょうか?
もうダメだと思ったその時、上からヘルプを見て駆け付けたジシェカが現れました!
助けにやってきたジシェカですが、すぐに助けには入りません。
グリードの性格を考えれば、スティールされたという可能性もあるからです。
そこでジシェカは助けに入るのではなく、いざというときの逃げ場を指示しました。
小さな洞窟。そこならあの大きなアイアンゴーレムは追撃出来ないはずです。
その声は無事グリードまで届きましたが、もうすでに周りはがれきに埋まっており、横からすり抜けることは出来そうもありません。
なら、正面突破しかないだろう。
グリードはまた大剣を手に取り、「殺」を繰り出すとなんと攻撃力が2倍になっていました。
おそらく電気属性が一時的についたおかげだと思いますが、嬉しい誤算です。
しかもさらに嬉しいことがもう一つ。なんと切りつけたところが、まるで鋳造するときの鉄のように変形しています。
それならとグリードが取り出したのはハンマー。
いつも鉄の塊をそうするように強く叩きつけるとなんとアイアンゴーレムの腕はつるりと滑らかなものに変わりました。
よし、行ける!グリードはハンマーを握り直すとゴンゴンとアイアンゴーレムを叩いて回ります。
ガードも出来ないくらい関節が伸び切ったアイアンゴーレムの腕はもう真っ平です。
そんなアイアンゴーレムにグリードが繰り出したのはファグマの剣舞「超」
マントのおかげでマナが十分あるにも関わらず、一度も使う機会が無かった最強の技です
『テムパル~アイテムの力~』59話の感想・考察
また新たな展開が楽しみになる59話となりました!
サティスファイの時代を変えるような最強の世代であるイベリンに武器を授けたグリードがやってきたアイアンゴーレムの迷宮。
きっとあんなに大きなアイアンゴーレムなら出てくる金属もきっと特別なものですよね。
一体どんな武器になるのか、楽しみでなりませんね!
ですが、なんだか出てくる武器がツルハシやハンマーなどで力が抜けてしまうのはグリードだからなのでしょうか?
いや、逆にグリードだからそんな武器でも戦えるのでしょうか?
さすがとしか言いようのないグリードの姿ですが、ファグマの剣舞「超」気になりますよね。
新しい武器に、新しい必殺技。60話からも目が離せません!
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