この記事では『テムパル~アイテムの力~』の82話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
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『テムパル~アイテムの力~』82話のネタバレ
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防戦一方
その頃、北門にある外城壁付近ではトヴァンが必死の防戦を強いられていました。
レガスは内城、フォンは西門
どのランカーたちもそれぞれ足止めを喰らっているのです。
そんな中、トヴァンの前にいるのはヤタンの5番目のしもべ、バラック
強力なパッシブスキル持ちで一秒間に500もダメージを食らわせてきます。。
なんとか剣は盾で防げるが、炎を纏った範囲攻撃には防御の術がなにもないのです。
救援を求めても他のメンバーもヤタン教の信徒たちに皆行く手を阻まれていました。
とにかく今はこの場を凌ぐために距離を取ろうと後ろへ飛びのきます。
ですが、それで見逃してくれるバラックではありません。
それに距離を取ったところでバラックの攻撃を防げるわけがなかったのです。
攻撃をなんとかしのいだトヴァン。
その姿にバラックはにやりと満足そうに口角を上げました。
せっかくの遠征にも関わらず、自分の前にいるのがたった一人と言うことなのが不満でした。
だが、トヴァンは嬉しい誤算です。
脳裏に直接話しかけられるはずの魔族の声。
それが聖騎士であるトヴァンには届かないのです。
惑わせる声が聞こえない相手、だが、もちろんバラックの相手ではない。
持ちえるすべてのバフスキルを使ってもクリティカル攻撃が入ってしまいました。
とにかく仲間の誰かが助けに来るまで耐えなければとトヴァンは”沼地の盾”を召喚しました。
”沼地の盾”はまさに沼地。
受け止めたバラックの剣をどんどんと吸い込んでいきます。
しかし、バラックは余裕の笑みをまだ浮かべています。
そんなバラックに瀕死のトヴァンはにやりと笑って見せました。
当然です。
目の前にいるバラックの背後から襲い掛かるトゥーンたちの姿が見えたのですから
一気に襲い掛かったトゥーンはバラックに攻撃を与えます。
クリティカル攻撃が入りました。
それでもバラックは余裕の笑みで、聖騎士の次は獣かと楽しそうに肩を揺らします。
せっかくの楽しい戦いを楽しむためにトゥーンの攻撃を全部受けるつもりだったのだが
聞こえてくるニベリウスの笛の音に舌打ちをすると溜息を吐いた。
残念だが、もう終わりの時間だ。
バラックはこのままで終わりだと思うなと剣を構えると体中から炎を上げた。
緑色の魔族の炎です。
”業火の祝祭”
大きな炎を放ったかと思うとその炎は村を覆いつくし、
なんとヤタン教の信徒たちへの祝福へと姿を変え、
彼らの能力値を50%もアップさせました。
突然の祝福に信徒たちは拳を突き上げ、よりひどい侵略へと駆り立てました。
村がどんどん壊れていきます。
最終手段
次々にポーションの空き瓶を投げ捨てながらジシェカとベントナーも必死の防戦に苦しんでいました。
当然です。
周囲を取り囲む信徒たちがバラックの炎により突然強くなったせいで、回復も追いつきません。
しかも、ニベリウスの笛の効果は続いています。
もうジシェカもベントナーもHPが限界です。
そこでベントナーはジシェカを自分の後ろに引き寄せました。
この状況を一変させるにはジシェカの一撃が必要です。
そのためには内城の中央まで彼女を連れて行かなければいけません。
しかし、突然強力になった無数の信徒たち。
そのためにベントナーは最後の手段に出た。
”守護者の意向”
ほんの数%の可能性に掛けるためにベントナーが取った手段は
パーティーメンバーの防御力を大幅に上昇させるスキルです。
これによってベントナーはバーサーカーのように信徒を次々に切り裂いていきます。
早く行け!
いくらバーサーカー状態になったベントナーでもこれだけの数の信徒の相手は出来ません。
ほんの少し稼いだ時間を使って、内城まで走れ。
そう叫びましたが、暴れまわるベントナーを止めるための信徒たちの合体技に最後を覚悟しました。
ギルドの守護騎士を決める時、ジシェカは最初ガルシアを推薦しました。
当然だ、ベントナーは血の気が多すぎたのです。
ですが、ディーラーからタンカーに転校することをベントナーが選択したとき、ジシェカは覚悟を決めたのです。
それはタンカーのステータス配分に慣れないベントナーがミスをすること
つまりタンカーの攻撃力の低さに筋力にステータスを全振りすることに気が付いていたのです。
死亡のペナルティによる経験値の喪失はどのユーザーも恐ろしいものです。
しかもランカーに与えられるペナルティを回復するには数ヶ月ならいいほう、
長ければ数年はかかります。
そんなペナルティを1人に背負わせるわけにはいかない。
ジシェカはそう笑うと弓を手に取りました。
周囲は炎で強化されたヤタン教の信徒だらけ
どうやら兵力の大分部分がここに集まってきたらしい
最終手段の”フェニックスアロー”を放ち、少しでも死亡ペナルティの分の経験値を稼ごうと矢をつがえました。
その時、ある男の声が聞こえました。
ジシェカたちも危機一髪です!
一体このあとどうなるのでしょうか?
救世主登場!
声が聞こえてきたほうを見上げるとそこにはふわりと宙に浮く一人の男が
その姿に思わずジェシカの目に涙が浮かびます。
いつも気の強いジシェカの涙に思わず上空に浮かんでいるグリードは頬を赤くしてそっぽを向きました。
危機一髪のところに颯爽と現れたグリード
なかなか感動的な展開ですが、ベントナーがその空気を壊します。
ログアウトするなら自分の分の鎧を作ってから行けと叫んだのです。
まぁ、グリードが作った鎧があれば、ジシェカを守れたのですから当然でしょう。
わあわあと騒ぐベントナーに溜息を吐いたグリードはある物を落としました。
しかしベントナーとジシェカは瀕死。
いくら強力なアイテムをもらっても役に立つかと声を荒げますが、
目の前に落ちてきたアイテムに息を呑みました。
”安堵したウェイブアーマー”
等級はレジェンダリー。
身に着けた途端強力なシールドが展開され、強化された信徒たちの攻撃をモノともしません。
グリードが新たに作った感情を持った鎧
それは製作途中で一度放置されたせいか、捨てないでと強い執着を持つようになり、なんと着用者にまで執着する鎧です。
しかし、それを持ってしても強力すぎるスキルを持っています。
こんな軍隊、相手ではありません。
もうここは2人に任せても大丈夫そうです。
そう判断したグリードが次に向かったのはトヴァンのところ。
HPは今にも尽きそうで、唯一期待できるのはパッシブスキルを持つトゥーンですが
彼一人では攻撃力が圧倒的に足りません。
トヴァンはタンカーです。
どうにかすれば一瞬の隙を作ることが出来ますが、
攻撃力が足りなくては何もできません。
なにか良い手はないか
そう悩んでいるトゥーンの目の前に降ってきたのは”ダーインスレイヴ”
空を見上げるとそこには持ち主であるグリード
”ダーインスレイヴ”を使用するには3つの条件があります。
トゥーンはレベルが足りないので、握れません。
ですが、ここにたった一人それを扱える人物がいます。
いけ好かないトゥーンです。
き、き、来ました!
これで形勢逆転です!
『テムパル~アイテムの力~』82話の感想・考察
手に汗握る展開が続いた82話となりましたね!
ヤタンのしもべは誰もが強力で、聖騎士のトゥーンも苦戦を強いられていました。
そしてバラックによって祝福を与えられた信徒たちに苦しむベントナーとジシェカ。
そんな彼らがもうダメだと諦めたとき、現れたのはやっぱりグリードでしたね!
いままでテムパルで強化をしてきたグリードでしたが、
彼の周囲もこのままだとテムパルになりそうです!
テムパルの大活躍が期待される83話です!
ヤタン教の信徒を彼らが圧倒するのが楽しみで、待ちきれませんね!
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