この記事では『潰れる家門を生かしてみます』の26話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
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『潰れる家門を生かしてみます』26話のネタバレ
結果発表
一次面接の結果を待つ間、テラは第一皇太子を睨みつけます。
治安部は重要な機密文書に接近しやすく、帝国内の反乱と謀反の兆しをいち早く予測できる部署です。
さらにはカイルの下で働きながら彼を監視できる恰好の場所。
テラにとって最高の場所だというのに、わざわざ皇子たちに送った軍士の話まで持ち出してきた第一皇太子に恨みは募るばかりです。
そうして部屋の隅でおとなしく待っているとついに合格者のリストが張り出されます。
慌ててリストに駆け寄るテラ。幸いリストに名前はあったのですが、他の候補者から突き刺さる視線が痛すぎました。
カイルvs皇帝
テラが突き刺さる視線に耐えている頃、カイルの前に伝令兵がやってきていました。
相変わらず皇帝の呼び出しに応じない様子のカイルに焦った伝令兵は肩を震わせます。
なぜなら、今回応じなければ自分がピエロの恰好で侍女たちの宿所前で訓練をしなければいけないからです。
前回ひどい目にあったウォルターよりはマシだろうと言われても、このままじゃ結婚もできないと涙ながらに言う伝令兵についにカイルは重い腰を上げました。
羨望の眼差しを浴びながら皇帝の元にやってきたカイルは皇帝の目の前に腰を下ろします。
6ヶ月ぶり。それほど長い間、命令に応じなかったとは何事だと皇帝は問い詰めますが、カイルは一つずつ理由があると答えます。
先月の使臣団国賓訪問の時は国境地域の略奪の対応で宮にいなかったから
その前の月の皇室狩猟会のときには軍部上級幹部の再編成が行われたから
「さらにその前の月の帝国建国記念日の宴にはなぜ参加しなかったのだ?」
淡々と答えるカイルに不満そうな皇帝はカイルの非公式な予定があったからという答えにさらに機嫌を悪くします。
一体どんな内容だと問い詰めてもカイルは皇帝が困るからと内容を伝えるのをためらいます。
「何を困るというのだ!」
語気を荒く皇帝が詰め寄るとふっとカイルは静かに笑うと口を開きました。
「首都から1キロ程離れた東北側にハモンドという小さな街があります。そこに「クラウン」というクラブが」
そこまで聞いた皇帝はやめろ!と言葉を遮ると接見室にいる他の人間をすべて下がらせます。
恐ろしい息子を持ったものだと頭を抱える皇帝ははぁっと深い溜息を吐きました。
カイルの企み
今回の呼び出しには理由があります。
それは最近カイルが捜査している高位貴族たちの事。最近その捜査の手が皇帝まで伸びてきているのです。
不満そうな皇帝にカイルは極めて冷静に皇帝を責めるつもりはなく、その趣味を悪用して小銭を稼ぐネズミを取り締まるつもりだと返します。
「なぜわかった?いや、いつから知っているのか?」
秘密裏に行っているチェス賭博。気付かれているとは皇帝も思っていませんでした。
ですが、なんとそれにカイルが気付いたのは5年前、確証を得たのは2年前だというのです。
皇帝が望めばこの事実を明かしても構わないというカイルに皇帝はそのつもりがあるならとっくに明かしているはずだと苦く笑います。
「お呼び出しの理由はなんでしょうか?」
もちろんその話が理由だとは思っていないカイル。
そんなカイルの前に皇帝の侍従が一通の封筒を出しました。
その中にはスチュアート家の末娘の詳細が記載された資料が入っていました。
どうやらこの12歳の少女とカイルに結婚しろと言っているようです。
カイルに力をつけさせようとしているのか、それともスチュアート家から力を削ぐことが目的なのか
皇帝の真意はただこの結婚を機に貴族たちの間にいずれその大きな壁を瓦解するための小さな傷を入れたいだけだと言われたカイルは静かに立ち上がります。
そのためだけに道徳的ではない年齢差での結婚は出来ません。
そんなカイルの背中に皇帝は言葉を吐き捨てます。
「皇后に対抗する勢力は集まらんぞ」
印章を押してまで軍士の要請を送ったのは勢力を集めることが目的。にも関わらず、この申し出を断るとはと笑う皇帝のほうを振り向きます。
「ヘリオ前皇帝陛下と同じ道を辿るのも悪くない方法でしょう」
なんてことない様子でそう話したカイルは高笑いをする皇帝からのワインの勧めを断り、接見室を出て行きました。
ヘリオ皇帝と言えば、ある瞬間から貴族たちが自らその下につきたいと望み、あっという間に皇帝の座に就いた現皇帝の祖父。
元は力のない皇子だったにも関わらず、その偉業を成し遂げた祖父のようになる。
そういったカイルはテラの鼻っ柱を折るために演舞場へと足を向けます。
そのために第3次試験に自分の部下を潜り込ませていたのですから
『潰れる家門を生かしてみます』26話の感想・考察
テラが第一次面接を通過した嬉しい26話となりました!
ですが、気になるのは皇帝とカイルの話ですよね。
皇帝の弱みを握っている様子のカイルは一体何を企んでいるのでしょうか?
単純に勢力をつけて、皇后と争い、皇帝の座に就くのであれば皇帝が差し出してきた縁談を受けるのが最短距離のような気がしますよね。
ですが、それをしなくても前皇帝のように貴族を味方につけるというカイル。
なんだかテラを使って色々しそうですが、お願いだからテラを使い潰さないでほしいですよね。
まぁ、なにはともあれ、これからも試験は続きます!
テラは無事合格することは出来るのでしょうか?27話も楽しみですね!
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