潰れる家門を生かしてみます【36話】最新話のネタバレと感想!

この記事では『潰れる家門を生かしてみます』36話ネタバレ感想をお伝えしていきます。

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ネタバレはしてほしくない!という方はご覧にならないでくださいね。

冷たい視線と手回し

呆気なくジェイソンをやり込めたテラはベスを連れて、自室へと戻っていきます。

その背中を面白くなさそうに、そして悔しそうに体を震わせて見つめるジェイソン。

 

そんな2人の様子を階段の下、少し離れたところから見ていたローガンは深い溜息を吐きました。

所詮は同じ血筋。

やり込めようと思えばそれ以上の手段でやり込められるのです。

 

そんなころ、アンドレの元にジェイソンが忌々し気に投げ捨てた金庫の鍵と全く同じものが届いていました。

添えられた手紙を見て、アンドレはその内容にしたり顔で笑みを浮かべます。

 

試験に優秀な成績で合格したこと、そして送られた資料を紛争地帯への派遣のお祝いだと思い、受け取りましたと手紙は始まります。

そして、中には金庫の暗証番号とその中身が書かれていました。

さらにはそれを見れば、その書類の意味が分かること。

それから屋敷にアンドレが送り込んだ人物に母の保護を頼みたいことともしもジェイソンがその牙を向けたときには

 

 

金庫の中身を治安部に提出してほしい。

それもアンドレが直接。

 

内容は非常に厚かましいものでしたが、きちんとその最後には正式な弟子になったこと、それから対価は3年後に白紙の小切手で生産する。

そう書かれていたので、アンドレも成長した弟子の姿に溜息を吐くとその手紙を大切にしまいます。

そして、その手紙の通りにするようにと部下たちに命じました。

わん
テラが頼ったのはやっぱりアンドレでしたね!伯爵もそう簡単に手が出せない人ですから、これで安心です!

忠誠の証

ピンクの可愛らしい皮に包まれたケースと柄が愛らしい、まったくその姿形は可愛くない手斧を前にテラは苦笑いを漏らしました。

ですが、それを差し出すバーナードの顔は真剣そのものです。

 

昨日、ジェイソンがテラに襲い掛かったことを聞いたバーナードが急いで用意した手斧。

通常女性は小さな刃物を持つことが多いですが、テラはこれまで手斧で訓練をしてきました。

それに手斧のほうが殺傷能力が高いことからこれを用意したのです。

まぁ、女性が使うと鍛冶屋に伝えたら柄やケースをピンクにされたのは想定外でしたが・・・

 

これで次はジェイソンの頭をぶん殴ってやれるわね!

 

使い慣れている武器でもありますし、なにより初めて自分を心配して用意してくれた武器にテラが喜ぶとバーナードは溜息を吐きました。

戸惑うテラを前に腕を組んで、そっぽを向いたバーナードは自分はあなたの騎士だと言います。

 

本来であれば、直属の騎士であるバーナードが、主であるテラの危機を払い、厄介者を撲滅しなければいけません。

つまり、テラが直接敵、今回の場合はジェイソンに手を下す必要はないのです。

もしも本当に手を下すことが必要ならばバーナードが行うことになります。

 

にも関わらず、自分でジェイソンを払うというテラに自身の存在を否定されたような気がしたバーナードは不機嫌になったのです。

そんなバーナードにテラはそんなに深く考えないでと笑うと一緒にダーボンに行く前の準備をするために町へと出発しました。

にゃあ
最初は嫌がっていたバーナードですが、立派にテラの騎士となりましたね!テラも早く主らしくなってほしいです!

久しぶりの再会

ダーボンに行く前の準備として町に繰り出したテラがカイルの部下たちを見つけ、

しかも会いたくない人と出会っている頃、当の本人、カイルの姿はその近くにある高級レストランにありました。

 

用意された食事を間に、カイルの迎えに座るのは南部リス領地の伯爵夫人。

カイルにとって唯一の肉親である従姉のダイアンです。

 

いつもなら誰もカイルが玉ねぎを避けても忠告することはありませんが、リス夫人はあっけなくダメよと注意して笑います。

まるで本当の家族のように、そして弟のようにカイルの頭をぐりぐりと撫でるリス夫人。

少しカイルは不機嫌な様子ですが、本心から嫌がっている様子はありません。

 

不敬罪で訴えてもいいのよ?とリス夫人が喧嘩を売ると

次やったら訴えるぞとカイルもその喧嘩を買います。

ですが、そんなのリス夫人にはお見通し。

両親も子どももいないリス夫人に3族なんていませんから、皆殺しもなにもないのよと高らかに笑い飛ばしました。

それからもそばに仕えている騎士をからかったり、夫をからかったりと楽しそうなリス夫人に溜息を吐いたカイルはある爆弾を投下します。

 

子供は作らないのか?

 

その言葉に思わず顔を赤くするリス夫人。

これでようやく一本取ってやったぞとほくそ笑んだカイルはこれ以上いじめるのも可哀そうだろうと話を逸らします。

 

そうして久しぶりの家族の時間を楽しんでいるとリス夫人があることに気付きました。

窓の下に見える人の騒ぎ。

リス夫人の声に一緒になって窓の外を見たカイルははぁっと深い溜息を吐きます。

 

あれは俺の書記官じゃないか

わん
カイルも人間らしいところがあったんですね。なんだか、ちょっとほっこりしてしまいました。

『潰れる家門を生かしてみます』36話の感想・考察

ダーボン出発前の基盤を作るような36話となりました。

やっぱりテラが母を守るために頼ったのはアンドレでしたね!

黒社会のトップですから簡単にジェイソンも手を出せないでしょうし、そんなアンドレが直接あの書類を持ってきたら、治安部も信じるでしょう。

それを考えた上でテラはアンドレに鍵を託したのではないでしょうか?

気になるのはリス夫人が見かけたテラと言い争うカイルの部下たちの姿ですよね。

ダーボンに行く前にもう一波乱ありそうです!37話からも目が離せませんね!

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