この記事では『悪党のお父様、私と結婚してください♡』の58話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
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『悪党のお父様、私と結婚してください♡』58話のネタバレ
ソルレアの過去
目の前の悲惨な光景に呆然となった幼きソルレアは、父と母を呼んでさ迷い歩いていました。
後ろから伸びてきた手がソルレアの口元を覆います。
驚くソルレアに対して、静かにするように促した老人はロシェルでした。
ロシェルはソルレアを助けることを約束すると、早くこの場から立ち去るようにと促します。
ソルレアは最後に自分が住んでいた屋敷のほうを見ると、暗黒の研究を続けていた自分の一族の没落を悟ったのでした。
ソルレアの決意
当時10歳だったソルレアはその後、エルラド侯爵家の娘として育てられることになりました。
そうして魔塔での生活にも慣れ始めたころ、その人物を目にする機会が訪れました。
階段の上のソルレアが見下ろす先には、魔塔の住人と言葉を交わすベルゴット皇帝と、次期皇帝エウレディアンの姿がありました。
ソルレアの胸中は憎しみでいっぱいになります。
自分の両親、師匠、多くの弟子を生きたまま焼き殺すように指示をした奴ら。
ソルレアとは正反対の力、神聖力を持つエウレディアンをいつか足元に跪かせてやるとソルレアはその美しい銀髪を見た時に決意したのです。
神聖力と暗黒の魔法が相容れないのは想像に難くないですよね。
次期皇帝という”国の未来”を目の当たりにしたソルレアが、自分との境遇の差に憤ってしまったのかもしれません。
エウレディアンを屈服させるという最終目的のためなら、いくらでもエウレディアンの望み通りに動くという覚悟がソルレアにはありました。
エウレディアンに従順にしてみせることで、ユーデタを超える力を手に入れることが出来ればよいのです。
“地上で最も強い神聖力を捧げて主の望みを叶えるかわりに、地上から神聖力の全てを抹消してほしい”
ソルレアは復讐のためにハデスと契約を交わしていました。
ハデスの要求
エウレディアンへの提案を思い返していたソルレアは、全部は無理であろうとも自分の思う方向へと進むことは間違いないだろうと確信していました。
しかし、ソルレアのそばに憑くハデスの様子が最近おかしいのです。
ハデスはしきりにイライラして、時間がないとソルレアを急かします。
ブツブツと文句を言うハデスは、このままでは禁忌を破ったことが発覚してしまうとソルレアに告げて、さっさとエレニカと殺してエウレディアンを手に入れろと言いました。
ソルレアは勝利が目前だというのにここで危険を冒すわけにはいかないと考えています。
ハデスはエレニカの可能性に気付いているのでしょうか。
ソルレアから見ると、なんの力ももたないエレニカの始末は容易ですから、焦る必要を感じないのでしょうね。
ソルレアの考えを聞き飽きたハデスは、空間を軋ませて白骨の指を作り上げるとソルレアの顎にその指をかけました。
いつまでもソルレアのやり方に合わせてやるわけにはいかないと、ハデスがソルレアを脅します。
最終手段としては
その時、ハデスの気配が消えて、机上にある薬液がポタリと容器に落ちました。
過激で汚い手を使うのは好みではないと呟くソルレア。
しかし、自分の提案が全て拒否された場合にはその限りではありません。
魔塔の上には、重たい黒雲が広がっていました。
今すぐの行動は考えていないソルレアも、いざとなったらためらうことなくエレニカを手にかけられるようです。
一体どうなっていってしまうのでしょうか…?
『悪党のお父様、私と結婚してください♡』58話の感想・考察
今回はソルレアの過去の続きと、ハデスとの契約についての回でした!
暗黒の家系とはいえ、ソルレアになされた仕打ちを考えると今のソルレアの行動を咎めることが出来ないようにも思います。
こういった復讐の芽を育てないようにするための”皆殺し”計画だったのだと思うのですが、ロシェルはなぜソルレアを救ったのでしょうね。
魔塔の権力を強めたいだとかそういった企みがあったのでしょうか。
それとも魔塔の研究のため…?
いずれにせよ、現状のソルレアの行動や考えについてもノータッチのようですし、いささか無責任のように感じてしまいます。
ソルレアがハデスと契約を結んだこともきっと知らないですよね。
”神聖力を抹消する”という世界のバランスが変わってしまうほどの契約を交わしているソルレア。
そのためにはエウレディアンを捧げなければいけません。
当のエウレディアンはそのことに気付いて準備を進めているのかそれとも…?
どんな展開になっていくのかとっても気になりますね!
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