悪党のお父様、私と結婚してください【60話】ネタバレと感想！

エウレディアンの嫉妬

エレニカは4日ぶりに会ったエウレディアンの言う通りにするかを悩みますしたが、せっかくエウレディアンに嫉妬させるチャンスをこのまま大人しく逃すのももったいないと、エウレディアンの元に残ることを渋ります。

久しぶりに家族と居たい、と切り出したエレニカを見て、エウレディアンは驚いて口元を引きつらせました。

エレニカとエウレディアンのやり取りをみていたセルゲイは、エレニカの腕を掴んで自分の方へと引き寄せます。

セルゲイの行動をみたエウレディアンが明らかに不機嫌になったのをみたエレニカは思わず微笑みました。

エウレディアンは観念したようにため息をつくと、エレニカに自分の元に来るようにとお願いをします。

どういうことか説明してくれ

早く、と急かしたエウレディアンを見たエレニカは驚き、フェルナンデスやレバノンに先に行ってくれるようにと促しますが、敵国ベルゴット皇帝の指示を大人しく聞くエレニカを見たルボブニ一同はエレニカの行動を咎めます。

しかし、エレニカは全員に部屋から出るように促し、自分とエウレディアンが二人でこの部屋に残ることを譲りません。

レバノンはひとまずエレニカの言う通りにするものの、後から今までの出来事や経緯と詳しく説明してほしいとエレニカに告げました。

エレニカはその申し出にもちろん、と返すと笑顔で全員を部屋から追い出しました。

お望みどおりの行動を

エレニカは部屋の扉を急いで閉めようと焦り、それからエウレディアンの方を振り返りました。

そっちに行きましょうか、とエレニカが笑うとエウレディアンも微笑み返し私が行く、と玉座から腰を浮かせます。

怖い顔で近づいてくるエウレディアンに怯んだエレニカは、そのまま逃れることなくエウレディアンの腕に閉じ込められました。

エウレディアンは、エレニカと親しくしていた男がエレニカの幼馴染かどうかと問いかけます。

エレニカはそのエウレディアンの問いに笑顔で、そうだ、と答えます。

しかし、エウレディアンからしてみると幼馴染だろうが親戚だろうが距離が近すぎた感が否めません。

エウレディアンの様子をみたエレニカは、嫉妬してるんですか？とエウレディアンに問いかけました。

ズルイのはどちらだろう

エウレディアンは、エレニカの問いに素直に頷きます。

エレニカは素直に答えたエウレディアンに喜び、頬に手を伸ばしました。

険しかったエウレディアンの顔が途端にほころびます。

エウレディアンはセルゲイとは以前のように仲良くするべきじゃない、遠回しに独占欲を見せます。

エレニカは少し意地悪な気持ちになり、久しぶりにあった友達を抱きしめるくらいは変なことではないと告げますが、エウレディアンはエレニカの言葉を最後まで聞かず、エレニカのおでこに口づけを落としました。

顔を真っ赤にして俯くエレニカの顎に手を伸ばしたエウレディアンは、そのまま顎を持ち上げると今度は口に向かって唇を寄せます。

恥ずかしがったエレニカはそれを拒否して、ズルイ、と文句を言いました。

エウレディアンはズルイのはどちらか、と言い返すとエレニカの頬をやさしく掴んで自分のほうを向かせました。

エレニカは観念すると、自分からエウレディアンへ唇を重ねます。

驚いたエウレディアンも徐々に目を閉じると、エレニカの腰に手を回して二人は黙って口づけをしました。

もうすぐ訪れる別れよりも残された時間を大切にしたい、とエレニカは願います。