この記事では『暴君には悪女がお似合い』の57話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
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『暴君には悪女がお似合い』57話のネタバレ
人の愛を知ったエスティアン
エティア公国での戦争に片を付けるべく、パルス大公の城に単身乗り込んだエスティアン。
彼を迎えたパルス大公は、馴れ馴れしい口調で彼に話しかけます。
エティア公国の大公であるパルス大公は、ユゼンディフの血を研究する中心人物でした。
実年齢は80歳を超えている彼ですが、見た目は若者の姿を保っていました。
そんな彼の容姿を皮肉るエスティアンですが、パルス大公も彼が人間の姿で生きていることをからかいます。
続いて大公は、彼の本当の姿が好きなのに、と言いますが、エスティアンはそんな大公を冷たく睨みつけます。
また彼は、エスティアンがセシルと結婚したことを話題に挙げました。
人間のふりをして結婚をするなんて、そうやって生きていくつもりなのか、と大公は問いかけます。
さらに、皇后はエスティアンが肖像画を一枚も渡さなかった理由を知らないだろうから、自分が一枚送ろうと思う、と言い出しました。
それを聞いてむっとした表情を浮かべるエスティアン。
彼の表情を見た大公はそれを意外に思いました。
これまで大公はエスティアンに、子供を作るようにと何人もの女を送ってきましたが、彼は一度も相手にしませんでした。
絶世の美女とも噂されたユリアナ・アスワンでさえ彼の心を射止めることは出来なかったのだとか。
しかし、人に触れられることを極度に嫌っていた「怪物」エスティアンが、
エスティアンがついに誰かを愛することを知ったことに、大公は気が付いたのでした。
黒い影の正体
大公は、エスティアンがセシルにだけは自分の本当の姿を知られたくない、と思っているのだと考えます。
そうして、自分を殺すよう彼を催促し始めました。
エスティアンの背後からは黒い影たちが、大公を早く殺すように、といつものように囁きかけてきます。
すると大公は手に持っていたグラスを割り、その瞬間エスティアンは魔法陣に包まれたのでした。
身動きを封じるような魔法は自分には通用しない、とエスティアンは冷静に大公に言います。
しかし大公は何やら自信ありげでした。
すると、エスティアンの目の前に、エスティアンと同じ皇帝の服を着、一つ目を持った恐ろしい黒い影が立ちはだかります。
エスティアンはこれも大公が作り出した実験台だと思い、それに向かったひと思いに剣を振りかざしました。
しかし、何かが割れる音がしたかと思うと、その陰には当たらず、代わりに鏡の破片がパラパラと崩れ落ちたのです。
一気に背筋が凍るエスティアン。
なぜなら、彼が剣を振りかざした影が鏡に映っていたものだったならば、
すなわちその影はエスティアン自身が鏡に映った姿だったからです。
剣が手から滑り落ちた彼は、慌てて自分の両手を見つめますが、そこにあったのは袖から出た黒い影だけでした。
自分が黒い影になってしまったと知ったエスティアン。
恐怖の叫び声が城じゅうに響き渡るのでした。
遅れてやって来たエールド
一方、宮殿にいたセシルは、何かの叫び声がしたような気がして振り向きます。
しかしどうやら、彼女にしか聞こえなかった模様でした。
皇后宮を片付けている途中だったセシルは、タニアに緑陰のエールドの処分を聞かれます。
久々に宝石を見たセシルは、しばらくエールドに会っていないので、奥の方に収納してほしい、と言いかけます。
しかし、彼女が言葉を終える前に、宝石の中からエールドが現れたのでした。
くしゃみをしながら出て来たエールドは、真っ先にエスティアンの行方を尋ねるのでした。
『暴君には悪女がお似合い』57話の感想・考察
ユゼンディフの血を飲んだら人ならざる存在になってしまう、という伝説通り、何かに常に憑りつかれた様子だったエスティアン。
しかし、パルス大公の話から推察するに、エスティアンは彼が生み出した実験体の一人だったようでした。
主人である大公に復讐しにやってきた彼ですが、自分が黒い影のような姿になってしまったと思い、驚愕します。
しかし、エスティアンが来る前、パルス大公はエスティアンに似た実験体を用意していたはずです。
もしかすると、エスティアンが見たのは自分自身ではなく、やはり別の実験体だったのでしょうか。
いずれにせよ、大公がユゼンディフの血でどのような実験をしていたのかが非常に気になりますね。
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