この記事では『できるメイド様』の20話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
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マリの過去
マリは過去の夢を見ています。
クローヤン王国では兄上達からマリは酷いことを言われていました。
「みすぼらしい奴だ。父上はどうしてこんな子を産ませたんだか…王族の血が流れているから捨てる訳にもいかないんだろう。
貧乏人として呼ばれてた名前は必要ない。
「今日からお前はモリナだ。お前はこれから通元の宮です暮らすんだ。あそこなら人目につかないし、汚れた血筋のお前にぴピッタリだろう。」
マリは兄上達に、”王家の恥”、”汚れた血筋”等と呼ばれ虐げられていました。
パチッ!
マリは目を覚ましました。
“もうあの人達はいないのよ。忘れないと!”
マリは自分に言い聞かせました。
建国祭も残りわずか
建国祭の行事は特に問題なく順調に進んでいます。
残りの行事は、二日後の大きな式典と、休みを挟んで最後の日に仮面舞踏会が開かれて終わりとなります。
問題は建国祭の後です。
建国祭が終了したら、いよいよ皇太子妃の選定があります。
マリは誰が皇太子妃に選ばれるのか興味を持っていませんが、それまでの間は皇太子のいる獅子宮殿は騒がしくなるだろうからと、その前に皇太子から距離を取るために移動をお願いしようと考えています。
マジックの披露
廊下で第10皇子オスカーと出会うマリ。
オスカーは、建国祭の会場に行ってきたと言います。
しかし、そこでもまた誰からも相手にされなかった様子です。
正妻の子供でない皇太子ラエルとは違って正妻の子供であるオスカーは、本来であれば内戦で殺されてもおかしくなかった存在です。
そして、今の皇太子の一存でいつ無下に扱われるか分からない存在のため、忠誠を尽くす者がいないのです。
皇太子ラエルの怒りに触れないために…
“何の罪もない子どもなのに…”
マリは昔の自分自身と重ねてしまい、悲しくなります。
そんなオスカーの事を元気付けようとして、色々と話しかけますが、思うように元気を出してくれません。
そうだ!
前に夢で見たマジシャンの事を思い出すマリ。
簡単なマジックをオスカーに披露します。
ただ見せるだけではつまらないので、マリは賭けをしましょうと提案します。
「これから見せるマジックを見破ったら、オスカーの勝ち。分からなければ私の勝ちというルールです。そして負けたら、勝った方の願いを一つ聞くというルールにします。」
すると、オスカーはすっかり夢中になり、目を輝かせながら魅了され、あっという間に大興奮してしまいます。
“良かった。元気になったみたいね。”
マリは心のなかで安堵しました。
「殿下、それでは私の勝ちでいいですか?」
オスカーはマリの話を遮りながら、
「僕は負けてない!ずるいぞ!マジックが得意なお前と、初めて見る僕が対決するなんて不公平だ!僕がマジックを勉強してくるから対決はその後だ!」
と言い残し、オスカーは大興奮のまま走り去っていきました。
その場に残されたマリ。
“昔の自分自身に似ていたから、少し話をしたかっただけ…”
マリの願いごとは、オスカーともっと話をする事でした。
“何はともあれ、元気になったみたいだし、これで良かったのかな?神様、どうか皇子様に幸せをお与え下さい。”
そんな風にオスカーの後ろ姿を眺めながら思うマリ。
すると、突然足音もなくキエルが現れました。
「キエルさん!」
驚いて思わず名前を呼ぶマリ。
キエルはマリに対し、ニコッと笑顔で笑いかけるのでした。
『できるメイド様20話の感想・考察
モリナのクローヤン王国での兄上達からの扱いは、こんなにも酷いものだったんですね…
人目につかないように暮らしていたとは今まで言われていましたけど、”王家の恥”とか”汚れた血筋”とか散々な言われようで悲しくなります。
今はマリの状況は以前とかなり変わっていますけど、なかなか落ち着いて過ごせる環境がなかったって事ですね。
マリには、早く安心して暮らせるようになって欲しくなりました。
オスカー皇子、正妻の子供なのに何とも周りの人達の扱いが悲しいです。皇太子の怒りに触れないように人々が恐れているということは、それだけ今の皇太子であるラエルの影響力が強いって事の現れかもしれませんね。
そして最後に登場してきたキエル!
ニコッと笑っただけで、まだ何も話をしていないのです。
この後、マリとどんな話をするのか気になって仕方がありません。
もちろん、キエルもオスカー皇子を取り巻く環境を知っているはずなので、マリのマジックで元気になったオスカーの姿を喜んでもらえると良いのですが…どうなのでしょうか?
次回も楽しみにしています!
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