この記事では『できるメイド様』の25話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
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出火点はどこ…?
楽器倉庫で起きた火事の原因ついて話始めるマリ。
「今回の火事が事故ではなく、放火である理由は出火点(火事の火元となった場所)を見れば分かります。壁も燃えていますし、一見ロウソクが原因とも考えられますが、他の場所から火が燃え移りランプの油が激しく燃えたのだと思われます。」
マリは皇太子ラエルに、どうして分かるのかと聞かれます。
すると突然、後ろから西帝国の皇帝ヨハネフ3世が現れました。
火事の原因が西帝国だというウワサを耳にして黙っている訳にもいかず、火事の現場へと来たといいます。
「火事発生時に西帝国のショーバー伯爵がこの辺りをウロついていたという事実がある。しかし、まぁマリの話を聞こう。」
ラエルはマリに話を続けさせました。
黙っていられないでしょうね。
「まず一つ目は火の燃え移り方です。バイオリンを見てください。壁側に向かってこげていますよね?もし火の出所が壁に掛けられたロウソクなら火が反対側に燃え移ったはずです。」
「他にもいくつか放火の証拠があります。焦げ方や火が燃え移った方向を見ていくと…これらを総合的に判断した結果…」
「出火点はここだと思われます。さらにこの場所から放火の証拠、ロウソクが溶けた跡もここにあります。」
マリの話を聞き、驚くラエル。
”放火に間違いなさそうだな。今まで誰も気付かなかった放火の証拠を、たった一度で見つけるなんて、マリ…君はいったい…”
まさしく今のマリは名探偵そのものですね!
そして犯人は…
「驚きましたね。こんな灰だらけの現場から手がかりを見つけ出すなんて。」
マリの話を聞き、ヨハネフ3世は拍手をします。
”面白いじゃないか。モリナ王女を探しにきたのに、もっと興味深い人物に出会えるとは…マリについてもっと知りたい。発作の応急処置も彼女が関係しているのかもしれないな。”
マリはヨハネフ3世に気に入られてしまった様です。
”皇太子だけじゃなく西帝国の皇帝にまで目をつけられちゃったよぉ…本当は誰とも関わりたくないのに…”
マリは顔を青くして困った表情でいます。
「犯人は怪しい人物を探れば分かるだろう。」
このラエルの発言に対し、怒りを覚えるヨハネフ3世。
「この火事とは何の関係もない西帝国を犯人にしようとしているように聞こえますが?」
「西帝国のショーバー伯爵が火災発生時にこの近くにいたのは確かだ。」
「西帝国がそんな不当な要求に応じるとでも思っているのですか?」
ヨハネフ3世の怒りはどんどん増していきます。
「ご存知ですよね?国境に待機させてる、うちの騎士達の気性が荒い事くらい。内線が終わったばかりの東帝国が、我々との戦争に勝てるとでもお思いですか?」
「それは脅迫か?」
「さぁ?君の言い方こそ脅迫じゃないのか?」
ラエルとヨハネフ3世が言い争い、ただらなぬ雰囲気にビクビクする周りの人達。
このままじゃ戦争になりかねないと思ったマリは、犯人に繋がる手がかりを伝える事を決意します。
また悲しい出来事がたくさん起こるかもしれない…と思って、マリは決意したのでしょうね。
犯人はおそらく…
「犯人はショーバー伯爵ではないと思われます。この足跡をご覧下さい。」
足元にある小さく不自然な足跡を指差すマリ。
「もし火災後に入ったのだとしたら、かなり目立ったでしょうから、この足跡は火災の前に残ったのだと思われます。」
「あと、もう一つあります。犯人が使ったであろうこのロウソク台。持ち手を接続する部分がかなり傷ついています。犯人はロウソク台を触ったことのない、地位の高いお方でしょう。」
そしてマリは続けます。
「大式典の当日で人通りが多いにも関わらず、容疑者として疑われなかったということは、普段から見慣れた人物であるに違いありません。」
「しかし放火の意図がつかめません。巧妙な手口を使う訳でもなく、燃えやすい発火物を使った形跡もないので…もしかしたら、たまたま火がついてしまった可能性も考えられます。」
マリの話を聞いて感心するヨハネフ3世。
“本当にすごい。西帝国に迎え入れたいくらいだ。”
すっかりマリの事を気に入った様子です。
そしてラエルは、今回の捜査に大いに役立つだろうと話します。
「マリの推理が正しければ、すぐに犯人は見つかるはずだ。思い当たる人物が1人いるからな。」
一方、後ろで話を聞いていたキエルは冷や汗をかき、暗い表情で呟きます。
「まさか…あのお方が?」
今の段階ではまだ犯人の名前は出てきていませんが…一体誰なのか気になりますね。
『できるメイド様25話の感想・考察
今回、マリは大活躍ですね。
灰だらけの火事の現場を少し見ただけで、こんなにも火事の原因を明らかにしてしまうとは!
火の燃え移り方や小さな異変に気付くとは、さすがシャーロックホームズの力を借りたマリですね。
この火事の原因は、放火だと明らかになりましたが、放火した犯人は今のところまだ明らかにされていません。
しかし足跡が小さく、ロウソク台に慣れていない地位の高い人物というと…キエルも冷や汗をかいている通り、第10皇子のオスカーなのでしょうか?
それとも別の誰かなのか…
きっと次回、明らかにされると思うので、ドキドキしながら読みたいと思います。
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