この記事では『夫婦のスキマ』の20話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
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デート
「お嫁さんの予行練習しちゃいました♡」
ウエディングドレスを着て修哉の前に立つ姫宮。
「え・・・・?」と動揺し顔が青ざめる修哉に、拍車をかけるように二人の女性店員から声がかかります。
「お似合いですよ、奥様!!」「スタイルもよくてぴったりです!!」
夫婦と思っている二人に笑顔で対応します。
「ご主人様も見惚れちゃって」「こんなに素敵な奥様がいらして幸せですね」
店員からの声掛けに、青ざめたまま何も言葉を発せずにいる修哉。
「主人の方が何倍も優しくて素敵なんですよー」
そんな修哉を横目に、店員と仲良く話す姫宮。
さらに店員から「他にもご試着されますか?」と言われ、「じゃあこっちの方を・・・」と、次のドレスを着るために試着室に入ります。
話が進み「えっちょっ・・・」と戸惑う修哉は、試着室のカーテン越しに姫宮に話しかけます。
「ねぇ姫宮さん・・・ビンゴの景品買いに来たはずだよね。何してるの・・・?」
楽しそうに鼻歌を歌っている姫宮。修哉からの問いに「・・・やだなぁそんなの」
「口実に決まってるじゃないですか」
その言葉のあとカーテンが開き、カーテンで自身の身体を隠しながら頬を赤らめ笑顔で言います。
「これはデートですよ」
「デ・エ・ト!!」
「デ・・・デートって・・・」
まさかの答えに修哉の顔は真っ青になり言葉も震えます。
その様子を見て、悪びれる様子もなく話を続ける姫宮。
「柏木さん奥手だから、こうして私が誘うしかないじゃないですか」
「私の苦労も考えてくださいよ」
修哉は「出張の件・・・許してくれるん・・・だよね・・・?」と本来の目的を伝えます。
その質問に姫宮は少し真顔になりましたが、プイっと意地悪そうな顔をし吐き捨てます。
「せっかくのデートなのに、そんな小難しいこと言わないでくださいよ!!」
カーテンの中に入った姫宮に対し、”初めから許す気なんてないんじゃないか!!”と絶望するのです。
出張の件をなかったことにできると思っていた修哉はさらに思い悩むのでした。
”これじゃ透佳に、何も言えないままじゃないか・・・”
悩む修哉
その日の夜。
「あれ?修哉も今帰ったの?」
透佳も同じタイミングで帰ってきたのか、そう聞かれました。
「うん・・・忘年会の買い出し、姫宮さんと」
透佳も「私は経理のミスフォローしなくちゃいけなくて」と疲れた様子です。
透佳は来ていたコートを脱ぎ、「ねぇ明日の約束覚えてる?」と話します。
「うん。ドレス見に行くんでしょ?式場のとこ?」
「ううん。違うとこ」
二人はドレスの下見の約束をしていました。
「着るならここのお店のって決めてるんだ!」と、満面の笑みで話す透佳。
そしてその次の日、透佳が予約していたお店に行ってみると、なんとそこは前日に姫宮と着たお店だったのです。
「いらっしゃいませ」
二人の女性店員が出迎えてくれます。
ですが、修哉の顔を見るや否や「えっ」「あっ」と呟きます。
「予約していた雪村ですけど」と、店員に話しかける透佳。
店員は少し動揺するも「お、お待ちしておりました。こちらへどうぞ」と二人を店内へ案内します。
「あのお客様って昨日も・・・」
「今日とは違う方と・・・?どういうこと・・・?」
楽しそうに店内を見ている透佳の横で、青ざめる修哉に店員のヒソヒソ話が耳に入ってきます。
席に通され準備ができるのを待つ二人。
「ねぇ透佳・・・違う店にしない・・・?ここ・・・なんか上品すぎるっていうか・・・」
居心地が悪く、別の店を提案する修哉の声は、少し震えてしまいます。
ですが透佳は「ここのドレス着るのが夢だったんだよ」
「それに修哉だって言ってたじゃん、”透佳には最高のドレス来て欲しい”って」
そう笑顔で話す透佳を見て「そ、そうだけど・・・」とそれ以上何も言えなくなりました。
「ではご試着のご案内を致します」
店員の声に呼ばれ「ハイ」と透佳は席を立ちます。
一人残された修哉。
”どうすればいい・・・?透佳に昨日のこと、なんて言えば・・・”
昨日の事実を話すべきか、頭の中で悩んでいると準備を終えた透佳が出てきました。
「お待たせ修哉!!」
その声に振り替えると、そこにはドレスを着た透佳が立っていました。
「どう・・・?」と聞く透佳。
透佳の姿に見惚れてしまったのか言葉がうまく出ません。
「・・・すげー・・・キレー・・・」と呟く修哉。
「俺たち本当に結婚するんだね・・・すげー幸せ・・・」
感極まって涙目になる修哉の姿とその本音を聞き、嬉しそうに顔を赤らめる透佳。
「やだなーこんなところで泣かないでよ!」
「ああ・・・ごめん」
楽しそうに会話をする二人。ですがその横で複雑そうな顔をする店員の姿もありました。
「ウエディングドレスはこれで決まりかな、カラードレスも探さなくちゃ」
そう言い、試着室に戻ろうとする透佳の背中を見て、修哉は何かを思い出します。
”あれ・・・?あのドレスなんだか・・・見覚えが・・・・”
そう、それは昨日姫宮が試着していたドレスと同じものだったのです。
ゾッとしながらそのことを思い出し「透佳!!」とすぐさま透佳を呼びます。
「やっぱり違うドレスも見てみようよ!他にもっと気に入るものがあるかもしれないし!!」
違うドレスを提案してきた修哉に「何言ってるの修哉・・・?」と困惑する透佳。
「修哉もキレーだって気に入ってくれたじゃない」
不思議そうに話す透佳に「いやそうだけど・・・・」と歯切れの悪い答えを返す修哉。
ですがせっかくの修哉の提案だったので「わかったよ。せっかくだし他のも見てみよ」
「最高のドレス探すんだもんね」と納得してくれました。
「ありがと」
他のドレスも見ると言ってくれた透佳にお礼を言う修哉でしたが、心の内はそれどころじゃありません。
”言えるわけ、ない”
”姫宮さんと昨日ここに来て、彼女も同じドレス着てたなんて”
”そんなこと、言えるわけない・・・”
頭を抱え悩む修哉を透佳は心配そうに見つめるのでした。
『夫婦のスキマ』20話の感想・考察
姫宮の行動力がすごい回でしたね。
やはり店員には夫婦と伝えていましたか・・・。
ドレスまで試着して、嫌がられるどころか好かれると思っているところは、よっぽど自分に自信がある証拠ですね。
そして何のいたずらなのか、透佳の行きたい店が同じ場所って・・・。
店員も困惑しますよ。姫宮が店員に根回ししてないといいんですが。
修哉が何かを隠してることは透佳は分かっているみたいですが、信じて待つと決めた以上、直接聞くってことはないと思います。
ですが姫宮なら知っていると察し、また呼び出す可能性はありますね。
いろんな事実を知り、結婚が延期に・・・と姫宮の思惑通りに進みそうな予感がします・・。
次回も見逃せない展開になりそうです!
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