この記事では『夫婦のスキマ』の21話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
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待つ優しさ
ドレスを選びに来たのに、修哉の頭はそれどころではなかった。
”言えるわけない”
”姫宮さんと昨日ここに来て、彼女も同じドレスを着てたなんて”
”そんなこと、言えるわけない・・・”
青ざめながら考え事をしている修哉の後ろには、悲しそうな顔をしている透佳の姿がありました。
ドレス選びを終え、家路に着いた2人。
「ふーっ、やっと家に着いた!」
透佳は食事の用意をするためにキッチンへ向かいます。
「今夜は鍋でいいよね、ドレス選びで疲れちゃった」
「ん・・・俺鍋セットしとくよ」
どこか元気がない修哉の様子に透佳は気づいていました。
”修哉・・・ずっと辛そうな顔してる・・・”
”理由を聞いてもきっと「なんでもない」って言うんだろうな・・・”
”私はこのまま、修哉が話してくれるのを待つしかないの・・・?”
修哉の口から話してくれるまで待つと決めた透佳でしたが、様子がおかしい修哉を目にし、気持ちがモヤモヤしてしまいます。
”そんなの嫌だよ!!
修哉を笑顔にしたいという思いで、透佳は修哉をデートに誘いました。
初デートの思い出
クリスマスの日。
街にはクリスマスツリーが飾られており、行きかう人を魅了します。
修哉と透佳もそのツリーを見に来ていました。
「わぁ・・・すごいね修哉!!でっかいクリスマスツリー!!」
楽しそうに話す透佳に、修哉は不思議そうに言いました。
「どうしたの、こんな所に誘って。クリスマスは毎年家で祝ってたのに」
毎年、寒い外に出るのを嫌がり、家で過ごしていた二人。
「いいじゃん、たまにはさ。修哉見に来たいって言ってたし」
透佳の言葉に「まぁそうだね・・・」と感動した表情でツリーを眺めます。
「・・・今日のデート、私に任せてね」
ツリーを眺めていると、透佳はキラキラと満面の笑顔で話します。
「修哉が喜びそうなプラン、考えてきたから!!」
”修哉の元気は、私が取り戻す!!”
そう今回のデートは、もう一度修哉に笑顔になってほしいと願いを込めたものだったのです。
「ひいいいぃっ!!」
透佳の雄たけびからスタートしたデートコースの一つ目はスケート場。
「絶対、手離さないでよ!!」
リンクの上で修哉に手を持ってもらいプルプル震えます。
「ハイハイ」と透佳の様子を楽しそうにみる修哉。
「フィギュアの動画見てイメトレしてきたのに~っ」
なんでこうなるの!?と透佳は愚痴を漏らします。
そんな透佳に思わず吹き出す修哉。
「透佳ってば普段クールに何でもこなすのに、スポーツとなると余裕なくなるよねーっ!!」
笑顔で話す修哉を見て、”あ、笑った”と。透佳は笑ってくれたことに喜びを感じます。
「思い出すなぁ、初デート」と、修哉の頭に楽しい記憶が蘇ります。
「フラッと寄ったゲーセンのエアホッケー、初めはあんなに嫌がってたのに・・・」
「透佳、負けたらムキになって何回もやってたよね」
透佳を愛おしく感じる気持ちからか、言葉が止まらずに出ます。
「あの時楽しそうな透佳見て、この子とならずっと楽しくいられるんだろうなーって思った」
微笑みながら自分のことを話してくれる修哉に、透佳の心は温かくなりました。
”修哉・・・そんなふうに思ってくれてたんだ・・・”
幸せな気持ちを持ったまま、二つ目のデートコースの水族館へ。
「うおぉ~!!スゲー!!でけーっ!!」とサメを見て興奮する修哉。
「修哉ってば興奮しすぎ、子供みたい・・・」と呆れた笑顔で修哉を見る透佳でしたが、目の前をサンタの恰好をしたペンギンの群れが通ります。
これには透佳も興奮し、「かわいい・・・!!」と携帯で何枚も写真撮影。
「あはは、ほんとだー」とペンギンを見て楽しむ修哉も透佳は写真に収めます。
”楽しいな”
”修哉も同じ気持ちだといいな・・・”
修哉に元気になってもらいたい、その思いが修哉に届いてますように。
透佳から修哉へ
夜のディナータイム。
二人は初デートで訪れていたお店に来ていました。
「初デートの店、わざわざ予約してくれたんだ」と修哉は嬉しそうです。
「ここのチキン、修哉好きだったでしょ」
美味しい料理に修哉の顔も緩みます。
「明日から食費、節約しなきゃかな」という修哉に「そこは任せて」といつものクール顔の透佳。
それから透佳は初デートのことを思い出します。
「・・・初デートの日」
「本当は私行きたくなかったんだよね」
突然の透佳の言葉に修哉は「えっ・・・!?」と驚きます。
「だって周りからは「そっけない」とか、「場がしらける」とか言われてばかりで」
「修哉につまらないって思われないか不安だった・・・」
デートに行きたくなかったという透佳。理由は修哉の為でした。
「だけど待ち合わせで、修哉の笑顔見て、ぜーんぶ吹き飛んじゃった」
「そうだったんだ・・・」と初めてその時の想いを聞いた修哉。
透佳はカバンをゴソゴソし出します。
「それでね、これ。私からのクリスマスプレゼント」
渡したのは二人の思い出が詰まったフォトブックでした。
「えっ、透佳が作ったの!?珍しい!!メッセージカード付!?」
普段の透佳なら考えられないサプライズに驚く修哉。
「恥ずかしいんだけど・・・これが1番気持ち伝わるかと思って」
透佳は今の胸の内を修哉に伝えます。
「・・・私も同じ」
「今までもこれからも、、修哉とならずっと楽しくいられると思う」
「・・・きっとそれは、あの時の修哉の笑顔があったからだよ」
満面の笑みで気持ちを伝えてくれる透佳に、修哉はウルっと涙を浮かべます。
「透佳・・・ありがとう、俺・・・嬉しい・・・」
感動のあまり言葉もおぼつきません。
修哉がメッセージカードを開けようとすると「待って!!カードは開けないで!!」と制止の声が入りました。
よほど恥ずかしいのか「私がトイレに行ってる間に開けて!!」と言い、そのままトイレに向かいました。
中を開けて読む修哉。書いてあったことは・・
”修哉へ
修哉の笑顔が大好きです。これからもずっと一緒にいてね。透佳より。”
透佳の素直な思いに、修哉の感動は止まりません。
”普段、絶対口には出さないのに・・・”
”俺のためにここまで・・・”
トイレから戻った透佳は、修哉が静かだったので声を掛けます。
「修哉?大丈夫?」
戻ってきた透佳に修哉は今日一番の最高の笑顔を向けます。
「ありがとう、透佳」
「すっげー元気出た!!心配かけてごめんね」
そう明るく話す修哉の顔に、透佳も自然と笑顔が浮かびます。
”お互いの存在が、お互いの力になる”
”そういう関係を続けて行けたらいいな”
デートを終え家路に着いた二人。
透佳はメイクを落とすために別室へ行きます。
修哉は携帯に目を落とします。するとたくさん姫宮から連絡が来ていました。
”柏木さん今どこ?”
”クリスマスにほっとくなんてひどい”
”会いたい”
何度も会いたいと書かれている文章にゾッとした表情を浮かべる修哉。
その時、修哉の携帯のバイブ音が鳴ります。
着信表示に写っている名前は、「姫宮 美鈴」。
その画面を見ながら立ち尽くす修哉でしたが、もう焦りなどありません。
ピッと拒否のボタンを押す修哉は、今まで怯えていた表情とは裏腹に、晴れやかな顔になっていました。
”もう大丈夫”
”俺には透佳がいてくれる”
一方、発信が切られた電話を見つめる姫宮の姿がありました。
「柏木さん・・・どうして・・・?」と、悲し気に呟くのです。
元気づけたいという気持ちが修哉の心を晴れ晴れとした気分にしたのでしょう!
相手を感動させるほどの愛ってすごいですね。
『夫婦のスキマ』21話の感想・考察
感動の21話でしたね!!
こんなにお互いを想い合っているカップルのスキマに入ろうとするとは、なかなか姫宮は勇気ありますね。
最後の「どうして・・・」も気になるところではあります・・・。
ですが、とりあえず今回のデートで、結婚までの道のりも大詰めに入ったのではないでしょうか!
結婚まではトントン拍子で進みそうな予感がします。
なんたってタイトルが「夫婦のスキマ」ですからね。
夫婦になってからが、より波乱万丈なのではないかと!そうであってほしくはないですが・・・。
次回は姫宮が修哉を会社の会議室に呼び出し・・・。そんなところから始まるのもいいですね。
乞うご期待です!!
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