この記事では『ロクサナ~悪女がヒロインの兄を守る方法~』の27話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
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『ロクサナ~悪女がヒロインの兄を守る方法~』27話のネタバレ
デオンとの契り
ロクサナの作戦の全てを暴いてしまったデオン。
彼はロクサナの周りに飛んでいる毒蝶の一匹を握りつぶしながら、
なぜ彼女がカシスを助けるのか分からないが、彼女にカシスの死体を見せてやるのは面白そうだ、と言います。
しかし毒蝶は彼の手の中から脱出し、ロクサナも彼を睨みつけるだけで何も言いませんでした。
そんな彼女をじっと見つめた後、デオンは彼女の元を去ろうとしますが、ロクサナが必死に引き留めます。
驚いて振り向いたデオン。
そんな彼にロクサナは、弱々しい様子で彼にすがりつきます。
彼女の伸ばす手に吸い寄せられるように近づいて来たデオンは、ロクサナに頬を触れられてそっと目を閉じました。
すると彼女は彼を引き寄せて顔を近づけ、さっきとは打って変わった高圧的な態度で、彼をバカだと言います。
デオンの考えなど全てお見通しだと言うロクサナ。
そして、デオンが何をしようが彼女の気持ちを変えることは出来ないことを伝えるのでした。
ロクサナはデオンを見るだけで吐き気を感じるほど、彼のことを心から嫌っていました。
しかし、本心に反し彼女はある決意をします。
デオンが自分を意のままにしたいのであれば、二人で地獄に堕ちるより他ない、と彼女は言います。
そして彼の背中にそっと腕を回し、ロクサナはデオンを抱きしめました。
ともに奈落に落ちる運命になると分かっていながら、ロクサナは彼と束縛の契りを交わすのでした。
原作でのシルビアとロクサナ!
原作小説である『奈落の花』の中では、シルビア・ペデリアンがカシスの死を知らされたシーンが以下のように描写されていました。
ある日突然ジェレミーから兄の死を知らされたシルビア。
カシスはアグリチェに来てから半年もしないうちに殺されたことを、ジェレミーはシルビアに打ち明けます。
兄の死が随分前の出来事だったと知り、さらに動揺するシルビア。
ジェレミーはそんな彼女を手を握り、約束通り事実を話したので、赤のガストロなどの他の奴らには決して合わないようにと彼女に言いました。
しかしそんな彼に、彼女は狂気を帯びた表情で、黙れと叫ぶのでした。
カシスがシルビアの兄だと知っていたら助けたはずだ、と彼女をなだめようとするジェレミー。
さらに彼女は、眼球集めを趣味としているロクサナという姉がいて、彼女がカシスの目を持っているかもしれない、と伝えます。
ジェレミー曰く当時ロクサナはカシスをたいそう気に入っており、彼女の部屋で金色の瞳を見た気がするとのことでした。
取って来てやろうかと言うジェレミーに対しシルビアは、兄を殺したアグリチェの人間を全員この手で殺してやる、と叫ぶのでした。
あれから3年後…
3年の月日がたった冬のある日。
アグリチェ家の長男であるポンタイン・アグリチェは、手柄をデオンに横取りされたことで機嫌を損ねていました。
いくらラントがデオンを可愛がっているとはいえ、ひいきしすぎではないか、と彼は考えます。
奴隷をオモチャにして憂さ晴らしするよりも血を浴びたいと考えた彼は、
背中に掛けた大きな剣を取り出し、雪の中寒々しい森の中へと足を運びます。
すると背後から声がし、自分がすべて片付けたからそっちには何もない、と言いながらロクサナがやって来たのでした。
『ロクサナ~悪女がヒロインの兄を守る方法~』27話の感想・考察
ロクサナを泣かせたいというひねくれた執着心を持つデオン。
そんな彼と「束縛の契り」を交わす彼女ですが、その契りとは一体何のことなんでしょうか…
デオンが兄弟間であってはならない情動を彼女に抱いているようにしか思えません。
また、原作内でのロクサナは眼球を集める趣味があるなど、アグリチェらしい残忍な人物であったことが伺えました。
転生後のロクサナはそのような人物ではなかったものの、同じようにカシスをオモチャにする運命を持っていたのがとても不思議です。
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