この記事では『テムパル~アイテムの力~』の63話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
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襲い掛かってくるトゥーン
ワハハっ、テメェ本当に114レベルの鍛冶職人なのか?
信じられねぇな!
仮面の男を追いかけながら見つけた思いがけない好敵手の存在にトゥーンは高笑いをしながらグリードに襲い掛かります。
マラクサス討伐で得たグリードの筋力は1000程度、それを遥かに超えるトゥーンの力にグリードは後悔をしながらなんとか攻撃を受け止めました。
これまでマラクサスやアイアンゴーレム、ジャイアントギルドの相手をなんなく倒してきました。
そこで自惚れてしまったのです。
上位ランカーでさえも簡単に倒せると
お前、隠し職業の転職者だな?
ただの鍛冶職人じゃない。そう確信したトゥーンは自身もまた隠し職業であることを暴露した上で、
自身の能力を過信していたグリードにさらに襲い掛かります。
もう本気で行かないとダメだ!
急いですべての装備を取り出し、全力で相手をしようとしたグリードの一瞬の隙。
そこに目を輝かせたトゥーンですが、ある人物の登場により、その体は遥か向こうへと吹っ飛びました。
次は頭を狙います。
現れたのは拳聖と恐れられるレガス。
いつも温厚なレガスが怒りを露わにしている姿にグリードはまだ新人たちがギルドに馴染めていないことに気付きました。
ですが、そんな話をしている場合ではありません。
レガスの攻撃を食らったにも関わらず、トゥーンはもう立ち上がってしまったのですから。
相手は拳聖とおそらく隠し職業を持つ男。
いくらトゥーンとは言え、この2人を相手にするのは分が悪いと理解したのか、武器を仕舞うとひらりと壁を飛び越えて姿を消してしまいました。
見つかった宝物
トゥーンが去ったあと、レガスは本来の訪問目的である”神聖の盾”が見つかったことをグリードに伝えます。
探していた宝はレベッカの娘、最高位聖騎士である3人の内、1人が所持しているというのです。
レベッカの娘
その言葉がグリードには引っ掛かりました。それは盾を盗んだ奴がイザベルという女のことをそう呼んでいたいのです。
勢力が小さなレベッカ教がヤタン教と対峙できる理由にはこの”レベッカの娘”が大きくかかわります。
なぜなら”レベッカの娘”はヤタン教の部下、上位2~3位の者と同等の戦闘能力を持つからです。
報告を受けたグリードは頭を抱えますが、ジシェカからの伝言で好きにしろと聞くと嬉しそうにレベッカ教皇庁へ向けて飛び立ちました。
その日の夕方、すでにグリードの姿は教皇庁の北にある村の上空にありました。
ガーゴイルを倒しながら空を飛んできたグリードは眼下に小さな鍛冶屋を見つけると嬉しそうに溶鉱炉へと歩み寄ります。
そして、止めるおそらく下級鍛冶職人であるこの溶鉱炉の持ち主である男が止めるのも構わず、溶鉱炉へ火を入れました。
職業のおかげで中級以上の鍛冶職人はグリードに好意的です。
ですが、下級はそうではありません。しかし、そんなことはグリードに関係はありませんでした。
自在に炎の強弱を操り、巧みにハンマーを打ち、火花とまるで呼吸するようなその姿に下級鍛冶職人の男は見惚れてしまったからです。
そうして一挙一動を食い入るように見つめ、時には驚きながらも必死に食いついてくる下級鍛冶職人、レクター。
彼の前ですべての武器を治し終えたグリードはまた空へと飛び立ちます。
まだまだ教皇庁まで距離があります。
本来であればこういった長距離移動の場合には司祭を雇い、ヒールを掛けながら進むのです。
しかし、その資金を惜しんだグリードは飲み薬を飲みながらぐんぐんと空を切り裂くように飛んでいきます。
教皇庁
司祭になるためには厳しい儀式に耐え続けなければいけません。そのため、司祭ユーザーは全体に比べ、ごくわずかしかいません。
そのため、ヒーラーを必要とするユーザーはNPC司祭を雇うのですが、それでもNPCの数も限りがあります。
そうしてどんどんと値上がりをしていったその莫大な賃金は司祭たち、つまり教団に献金と言う名目でどんどん集まっていきました。
この流れを作ったのは他でもない現教皇。
まるで金の亡者のように物欲しかなくなった上層部を抱えるレベッカ教を嫌うグリードが、教皇庁へと向け、空を駆け抜けている頃のこと。
教皇庁には2人の姿がありました。
それは司祭のカーサスとイザベルでした。
人目を避けるように声を潜めて話す2人ですが、金の亡者となった教皇を窘めるイザベルの言葉にカーサスは不敬ですぞと忠告します。
ですが、イザベルも譲りません。
誰よりも精錬で神聖であるべき教皇が物欲に溺れる姿は見ていられないと強く言い放つレベッカですが、開くドアに思わず口をつぐみます。
開いたドア。
そこから現れたのは悪口でも言っていたのか?と笑うガウンだけを纏ったドレヴィゴ現教皇です。
その前にとっさに跪く2人、ですが、教皇の目はイザベルに注がれます。
白銀の髪に、琥珀色の瞳、なにより美しいその姿に舌なめずりをするような教皇にイザベルは鋭い視線を向けます。
私に手を出す以外ならその用件を聞きたい。
そんな強い意志を感じるレベッカの姿に教皇はさすがにお前を手籠めには出来ないと首を振りました。
まだ下品な笑みを浮かべる教皇を前にヤタン教の侵略理由は”神聖の盾”を狙ったことだとレベッカは報告します。
膨大な神聖力を持つ”神聖の盾”は暗黒の魔力を宿すことで、内包する神聖力を暗黒の魔力へと転換することができるからです。
その報告を聞いた教皇は嫌がる様子を見せるイザベルの髪に触れながら盾を持つ国とすべての家門から回収すると言います。
そして、さらに神聖力と暗黒の魔力の相性がいいんだろうとまた下品に笑う教皇。
なんとか聖騎士を率いて盾を回収すると話を逸らしたイザベルですが、教皇はそれを許しません。
レベッカの娘の内、一人がもうすぐ教皇を裏切ると神託を受け、それはリンのことに間違いないと言います。
リンを捕縛し、我に捧げよ。イザベル。
罰はこの教皇の手で下そう。
その言葉にイザベルの顔は真っ青になります。
まるでこの状況を楽しむかのように田舎に隠れて3度も呼び出したのに出てこないリンは何か企んでいるに決まっていると教皇は笑いました。
ですが、イザベルも負けていません。
本当に神託を聞くことが出来るのですか?
リンが呼び出しに応じない理由。
それさえわかっていない教皇が神託を聞くことが出来ているとは思えないと言わんばかりに噛みつくイザベルの首を教皇が締め上げます。
2日
教会の堕落に憂いて謀反を企てているリンを
忠誠を無理矢理誓わされ、教皇に歯向かうことの出来ないイザベルに
捕らえてくるまでの時間として与えられた時間はあまりにも短すぎました。
このままではレベッカ教は失墜してしまいます。
最後の希望はもちろんこの男、教会に飾られた金の装飾に目を輝かせるグリードに託されました。
『テムパル~アイテムの力~』63話の感想・考察
最初の祝福、レベッカ教の黒い背景があらわになった63話となりました。
まずはトゥーンが大人しく引き下がってくれてよかったですね!ですが、気になるのは・・・レベッカ教ですよね。
教皇様のイメージって荘厳な衣装を身に纏った姿だと思いますが、まさか裸にガウン一枚で出てくるとは予想外過ぎます。
それにイザベルを見るあの目、もう教皇のそれではありませんよね!
物欲ではレベッカ教の教皇にも負けることのないグリード!キミだけが頼りなんだ!
64話からも目が離せません!
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