テムパル～アイテムの力～【65話】ネタバレと感想！

この記事では『テムパル～アイテムの力～』の65話のネタバレと感想をお伝えしていきます。

デミアン、登場！

聖騎士たちがずらりと両側を固める中、教皇の前に1人跪く女性がいます。

彼女こそ、レベッカの娘の一人、リンです。

これまでレベッカの娘は教皇へ反逆を起こした高位聖職者を退けたり、教皇への忠誠の見本となるような立ち振る舞いをしてきました。

つまり、教皇の絶対的な味方であったのです。

ですが、そんなレベッカの娘の一人であるリンが今回教皇に言い放ったのはそんな忠誠を誓う教皇への疑心。

最近の教皇の動向に不信感を抱いた故の発言でした。

もちろんリンの発言は教皇の怒りを買います。

そして、その怒りは新たなクエストを生み出しました。

イカエルの剣の回収

リンを殺し、神器であるイカエルの剣を回収することでレベッカ教の聖騎士として覚醒できる

そんなクエストに聖騎士の中に混じって立っていたある男は目を見開きました。

レベッカ教の聖騎士は他の宗教に比べて人気がありません。

なぜならそのメリットがヒールだけで、しかも転職も難しいからです。

ですが、この男がレベッカ教の聖騎士を選んだ理由、それは目の前に跪くリンたち、レベッカの娘のためです。

NPC聖騎士の中で最も強い彼女たちのために200レベルを超え、二次転職まで耐えました。

なんの変化がなくても、ただ必死に、彼女たちのために

俺が守ってやるよ！

兜を脱ぎ捨てたのはレベッカの娘を崇拝するブログの運営者であるデミアンでした。

守ってやる！そう颯爽と現れたデミアンは教皇に剣を向け、不安そうなリンの肩を抱き寄せます。

主人公、覚醒！

反逆者を捕らえよという教皇の命令に一斉に他の聖騎士たちがデミアンとリンに襲い掛かります。

焦るデミアン、ですが、またこの状況が新たなクエストを生み出しました。

神の鉄槌という転職クエスト。

その条件は教皇の死、報酬はなんと隠し職業である”女神の代行者”の獲得です。

そのクエストの登場と同時にデミアンに与えられる強力なスキルの数々は能力値を次々に上昇させます。

さすがゲームの世界観を変えてしまうほどと言われる隠し職業への転職クエスト。

あまりの内容にデミアンはこの状況でも目を輝かせました。

俺が主人公だ！

新たに得た力を手に教皇へ飛びかかったデミアン、ですが、その胸が教皇の放った光線に貫かれた頃

膝を抱えて蹲る女子が、その外にいました。

レベッカの娘、イベリン。

彼女は教皇の命令を断れずにリンを教皇庁に引き戻したことを後悔していました。

ですが、もしもイベリンが動かなかったとしても教皇がどうにかしていたのは目に見えています。

そうして引き戻されたリン、彼女に与えられる処分は資格のはく奪、最悪は命を失うことも予測できました。

イベリンを慰めながらもリンの処遇についてなにも言えないカーサスはどう伝えようか悩んでいました。

正直、レベッカの娘は3大神器さえあれば簡単に挿げ替えられるのです。

高い神聖力を持って生まれただけで強制的に入信させられ、戦いと忠誠を強要されてきた彼女たちでさえ、消耗品でしかなかったのです。

レベッカ様に祈れば、きっとリンを助けてくださる。

イベリンとカーサスが涙を流しながら淡い期待に縋りついて目を閉じていたその時、2人に声を掛ける人がいました。

救世主、登場！

声を掛けてきた男性にイベリンは目を見開きました。

その男の肩に靡くのはどう見てもあのマラクサスのマントだったからです。

そう声を掛けた男、グリードは自慢げにマントを撫でながらイベリンの顔を見て目を見開きました。

当然です。神聖の盾を奪って行ったのはイベリンなのですから

ですが、イベリンの耳にそんなことは入ってきません。

ただの鍛冶職人がマラクサスを倒したことを信じられないながらもあの強大な敵を倒してくれたことに礼を言わなけばればいけないからです。

ありがとう、そう胸に手を当てるイベリンですが、盾を奪われたグリードは当然その返還を求めます。

返ってきた言葉は返せない、それに危険だから他の盾も寄越せ。

その言葉にグリードは怒りを露わにします。対価ももらっていないのですから当然です。

怒り狂っていまにも飛びかかりそうになるところをカーサスに押さえつけられたグリードは溜息を吐くとここに来た目的を口にしました。

神の祝福を受けたい。

そうグリードが言った瞬間、大きな音とともにかなりの神聖力を感じました。

とっさに中に飛び込もうとするイベリン。その手にはどう見ても”ファグマ”が作ったとしか思えない槍が握られています。

強力な槍で結界を破ろうとするイベリン。

その前にレベッカの娘、最後の一人、ルナが立ちはだかりました。

ルナはまだ13歳、育成が終わったばかりで洗脳も色濃く残っており、教皇からの寵愛を一心に受けています。

そんな彼女が道を譲るわけがありません。

一体どうするのか、まだ状況が読み込めていないグリードが身のふるまいに戸惑っていると突然クエストが立ち上がりました。

レベッカ教を救えというそのクエスト、達成条件は教皇の死です。

そして、報酬はレベッカの祝福。

もちろんこのクエストに乗らないわけがありません。

グリードはイザベルの隣にゆっくりと踏み出しました。

『テムパル～アイテムの力～』65話の感想･考察

これからが楽しみになる65話でしたね！

まさかここでデミアンが出てくるとは思いませんでしたが、新たに出た隠し職業気になりますね！

グリードの隠し職業も強力ですし、これまで出てきた隠し職業のユーザーもまた強敵ばかりでした。

となれば、今回のデミアンの職業も期待が高まりますよね！

一体どんな職業なのでしょうか？そして、あの嫌な教皇はどうやって吹っ飛ばされるのでしょうか？

66話も楽しみですね！