潰れる家門を生かしてみます【33話】ネタバレと感想!




この記事では『潰れる家門を生かしてみます』33話ネタバレ感想をお伝えしていきます。

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ネタバレはしてほしくない!という方はご覧にならないでくださいね。




追い詰める一手

父の前で書類を広げたテラがその内容を淡々と読み上げるところから33話が始まります。

ジェイソンはバーナードがジェンキンソン副団長を殴ったんだから当然だと騒ぎますが、父もテラも冷静です。

 

テラはジェイソンを置いて、父に催促されるままに話を続けます。

今回再契約が出来なかったのは首都だけで33人。

エリオス家の騎士のブーツは3年前に取り換えただけで、それから交換はなし。

首都に所属するエリオス家の私兵たちに支給された軍備品目にはブーツの支給が書かれています。

さらに私兵たちに支給された給料とバーナードの給料を手書きで書き起こしたもの。

 

最後にとテラが取り出したのはジェンキンソン副団長を始めとする副団長たちの財産リスト。

そのリストに書かれている借名口座の名前、そこにはアーロン・フェリペという男性の名前が書かれていました。

彼はヴィクトリアの弟の息子であり、15年前4歳で亡くなったはずの子です。

 

黙れ、ジェイソン・エリオス

 

どうにか言い訳をしようとするジェイソンを父は一喝して黙らせました。

貴族たちはどの家門でも騎士たちの給料を天引きしている実態があるとジェイソンはたどたどしく申し出ますが、関係ありません。

父は後で時間をやるからと部下たちに調査を命じました。

わん
さすがテラ、事前準備は完璧ですね。ジェイソンももうこれで逃げられないでしょう!

決着と誓い

部下たちの報告が上がってくると父は頭を抱えました。

かなり具体的な情報のおかげでもうその悪事は白日の下にさらされましたが、銀行に協力を仰げば、さらに詳しい情報が出てくるでしょう。

あと必要なのは各地域の武器庫と騎士たちの現状の確認、それと帳簿を照らし合わせなければいけません。

各部隊にわけて、30人ずつで調査に当たれと命じる父の言葉にテラは胸を弾ませました。

 

30人。それは商団で大きな取引が行われるときと同じだけの人数で、父が重要性を認めたのの証明に違いないからです。

そうして10日後に総会議が行われることになり、ジェイソン含め副団長たちなどこの件に関する処分が決まります。

 

それまではこんな事態、家にとって恥でしかない。

関係者を軟禁することに決め、緘口令もしかれることになりました。

 

ようやく事態が落ち着いたと胸を撫で下ろすテラは隣にいるバーナードにふふんっと笑って見せます。

ジェイソンから恨まれるでしょうが、家のためにもなり、バーナードも復帰できるのです。

よかったでしょ?と笑うテラはあることを思い出しました。

 

主君制約

 

それは騎士が自分の主を決める、生涯の誓いです。

面接に合格し、バーナードを復帰させるだけの手腕を見せたんだからいい加減いいでしょとテラは目を輝かせます。

そもそもあの面接だって、発端はバーナードなのですから、はいそうですかと見逃すわけにはいきません。

 

明日準備致します。

正装をお願いしますね。

 

照れているのか、自分の方を向かずにそういうバーナードにテラは嬉しそうに頷きます。

絶対に後悔なんてさせないんだから!素晴らしい主になって見せるわと胸を張って、さらには大将軍にしてやるんだからと笑うテラ。

そんな夢みたいなこと言わないで下さいとバーナードは頭を抱えました。

にゃあ
ようやくテラの周りが落ち着きましたね!ここまでよく頑張った!テラ!

主人子はこの私!

そのあと、テラはベスとバーナードを連れて、町へと繰り出していました。

貴族として対面がありませんと不安そうにしているベスですが、ダーボンに行ったら貴族なんて関係なくなります。

今日の用事は銀行とアンドレのところに行って、ジェイソンの件で用事を済ませてからドレスを選ぶ予定です。

 

早速銀行に立ち寄り、用事を済ませたテラを迎えたのは好奇の眼差しでした。

ベスは私も有名になりそうですと能天気なことを言っていますが、その視線は気持ちのいいようなものではありません。

 

もう知らないと能天気なベスを連れて、テラは次にドレスのお店へと足を踏み入れましたが、ここでもまた嫌な雰囲気が迎え入れました。

入るドレスがあるのかしら?

店の外よりもひどい、けなすような言葉まで向けられてようやくベスも歯を食いしばります。

コルセットを締めたって無駄とか、オーダーメイドじゃなきゃダメだとか、言いながらもすみませぇんとふざけたように謝ってくる声にテラは溜息を吐きました。

 

事実だから気にしないでください。

 

思ってもいなかった返事に目を見開く女性たちですが、テラはそのまま言葉を続けます。

女性としての価値の基準を外見だけに頼っている世界で、それが最優先だと教えられてきた人たちの非難なんて興味ないというテラ。

最先端のドレスに身を包んだ女性たちは何を言うの!とテラに噛みつきます。

 

あなた達は小説の1シーンだけで消えてしまうような端役だから忙しい主人公の私は気にしている暇ないの!

 

ベスを連れて、テラは軽快に階段を昇って行きました。

わん
物語の主人公はもちろんテラですが、なんだか主人公らしく輝いていてすっごく素敵ですね!

『潰れる家門を生かしてみます』33話の感想・考察

テラが物語の主人公として輝きだした33話でしたね!

もちろんこれまでもずっとテラが主人公でしたが、面接などを通して、テラが成長したような気がしませんか?

ジェイソンに復讐したのもそうですし、バーナードの再雇用を決めたのも情報を集め、根回しをしたからですよね。

きっと最初のテラではここまで出来なかったと思います!

物語を通し成長したテラ。貴族の女性たちの嫌味を振り払ったあげく、言い返すこともできるようになりました!

これからの輝くテラが楽しみですね!34話からも目が離せません!

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