この記事では『弱虫ペダル』の643話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
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『弱虫ペダル』643話のネタバレ
残念な鏑木
ジャージをかけた本峰山の戦い。
右側走行というルール違反を犯してまで勝利に固執する川田に対して、それを許せない杉元。
2人の戦いを目撃しようと追跡した鏑木でしたが、追いかけてきたのに姿が見えません。
ガッカリした鏑木。
あの生意気な川田が杉元にサクーッと抜かれる様子を想像していたからです。
杉元の勝利を信じて疑わない鏑木でしたが事実は逆。
不正をする川田に先行を許しています。
神様をシカトする
息が上がる両者。
脚にキてる杉元ですが、残りの距離は500mしかありません。
しかしマジ苦しいのは川田も同じです。
肺が痛い、全身が痛い。
それでも両者絶対に負けるつもりはありません。
キミを抜くと遂に肉薄する杉元は、最後の通告をします。
山頂に着いていない今ならば許す。
もうルール破りをしないことを誓うように促します。
しかし川田は何様のつもりだと、杉元の提案を一蹴。
正義かよ!?
道交法の神様にでもなったつもりかと、4度目の不正走行をして再び距離を広げます。
とうとう最後の右コーナーも内側を通過した川田。
杉元は痙攣する脚を抑えながらも、遂に堪忍袋の緒が切れたようです。
もう弁解の余地はない!
山頂までの150mは、この直線と左コーナー1箇所のみ。
覚悟しろと本気の本気で猛追します。
完全に確信犯の川田。
杉元は怒りの頂点に達しましたが、脚にキてるのが気になります。
目印はグレーチング
先にゴールで待つAグループの面々。
本峰山コースのフィニッシュラインは、駐車場入口の横断部に設置されたグレーチングです。
ここをゴールラインに見立てて、先に越えた方が勝者という不文律。
雄たけびを上げながら、杉元と川田は残り100mを激走します。
とうとう最後の左コーナーにさしかかりました。
車体がふらつく川田。
このコーナーが終われば、駐車場のグレーチングまでは残り70m。
最後は直線だけです。
全力で踏むつもりの杉元。
息が激しい川田は、しつこい杉元にイラついています。
何がルールだ。
右コーナーの内側を通って何がダメだと逆ギレ気味。
答えはカンタン。
自転車の右側走行は法律違反だからだよ。
ちなみに罰金5万円以下です。
対向車が来ればブレーキをかければ良いだけ。
目の前に転がる勝利という果実を拾わない。
そっちの方が完全にバカだろうと開き直ります。
勝利の女神が微笑んだのは?
ゴール前の今井と鳴子は異常事態に木が付きます。
川田と杉元が勝負をしていたからです。
とうとう川田と並走する杉元。
もう誰にも負けたくないと体半分前に出る川田。
それでも杉元は必ず抜くと決意します。
今まで信じてやってきたことがウソにならないため。
川田を追い抜いた杉元。
これで一気に加速すると誰もが思った瞬間です。
ここで脚に限界がきてしまったのです。
この隙を逃さない川田が再度逆転。
激走の末にグレーチングを先に通り抜けたのは果たして?
右手を高々と掲げる川田とは対照的にうなだれる杉元。
勝負とは時に非情なものです・・・。
『弱虫ペダル』643話の感想・考察
お気楽な鏑木を余所に、勝負は大波乱の結果となりました。
そもそも勝負というものは、お互いがルールという同じ条件で競うから成り立つものです。
再三にわたる杉元の警告にもかかわらす、最後までルール破りをした川田。
読み手としては杉元が勝利してスカッとしたいところでしたが、誰得という展開です。
杉元は川田のルール違反を告発するかもしれませんが、証言者がいない以上、杉元が負けた腹いせにイチャモンをつけてきたと反論するかもしれません。
今泉たちも杉元の意見が正しいと思いつつ、おそらく立証できる人間は誰も出来ません。
何より、インハイ2連覇のチームが道交法違反で練習をしていたと公になれば、それこそ対外レースの自粛という最悪のケースも想定されます。
レース後に川田と杉元がどんな行動を起こすのか目が離せません。
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