この記事では『暴君の保護者は悪役魔女です』の20話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
『暴君の保護者は悪役魔女です』20話のネタバレ
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反抗するも部屋にやって来るティータ
イライラが隠せず、エドモンドになだめられるクレーテ。
すると扉が開き、ティータがつかつかと部屋に入ってきたかと思うと、椅子にドスンと座り込みました。
濡れた髪から雫が滴っているのを見て、クレーテは魔法で彼の髪を乾かします。
そんな彼女にティータは、それぐらいでは俺の機嫌は直らない、と拗ねたように言うのでした。
エドモンドは穏やかな表情で彼の元に近づくと、全て彼のために言った事だからどうか機嫌を直してほしい、と彼をなだめます。
続いて彼にお茶を勧めるエドモンドですが、彼は自分は口が曲がっているから飲めない、と言って断ります。
彼の言葉に驚いたエドモンドは、そんなひどい言葉をクレーテが言ったのか、と彼に尋ねました。
ティータは目の前にいるクレーテを指差し、この城の女主人に言われたのだ、とはっきり言うのでした。
わん
思春期なのはティータだけなのに、何だかクレーテも同じレベルで闘っているような気がします…。大人なのでもう少し抑えて対応してほしいですが、３人きりで暮らしていたらそれもなかなか難しいのかもしれませんね。
エドモンドはクレーテの発言に怒りを露わにし、だからティータが礼儀作法の授業に興味を持たないのだ、と文句を言います。
しかし、それを聞いてティータが授業をちゃんと受けていないことを知ったクレーテは、最近ちゃんと勉強していないのか、と彼を問い詰めました。
痛いところを突かれた様子のティータでしたが、世の中勉強だけではないし、学力で人の幸せが決まるわけではない、と彼女に言い返します。
勉強をしないなら一体何になるつもりなのだ、とクレーテは尋ねます。
するとティータは、自分にはある夢があると打ち明けました。
クレーテは一瞬、彼の夢が傭兵王になって帝国を強奪したり、現帝からその地位を奪うといったことではないか、と思い、震撼します。
しかし、ティータが打ち明けたのは、エドモンドのように氷の城の執事になる、という夢でした。
彼の予想外の答えにクレーテもエドモンドも開いた口がふさがらないのでした。
ティータが執事になりたい！？
戸惑いを隠せない様子のエドモンドは、皇室の血を継ぐティータが執事になるなんて無理があるのではないか、と恐る恐る言います。
しかしティータは、自分の夢を勝手に決めないで欲しい、と反駁します。
自分にとっては皇室の血など意味がないものだ、とティータは言いますが、そんな発言は聞き捨てならない、とクレーテは強い口調で彼に言います。
クレーテは彼が執事になるなど許さない、と言い切りますが、それを聞いたティータは怒って立ち上がり、なぜかと理由を尋ねました。
そんな彼にクレーテは、言われないと分からないなんて、なぜそんなに聞き分けが悪いのか、と言います。
自分の気持ちも知らないで、と叫んだティータは、そのまま走って部屋を後にしたのでした。
にゃあ
ティータが真剣に抱いた夢なのに、理由も聞かれずいきなり頭ごなしに反対されて、13歳のティータにはかなりキツかったでしょう。クレーテたちももう少し優しく諭してあげればよかったのに…
怒っているのは自分なのに、なぜ彼が怒るのか、とクレーテは納得がいかない様子。
しかしエドモンドは、声を荒げてしまう程真剣に執事を夢見ているのだろう、と少し感心したようでした。
呆れたクレーテは、エドモンドも思春期はあのような感じだったのか、と尋ねます。
それに対しエドモンドは、何十年も前の事なので覚えている訳がない、と困った様子で答えました。
クレーテは前世での自分の思春期を思い返しました。
ニヤニヤと笑いながら毎日学校に通い、よくわからないことを考えたり、日記にポエムを書いたりしていた13歳の頃の彼女。
暗闇のダークに死のデスを感じただの、西のウエストからの風のウィンドだの、運命のデスティニーだの、全く理解できないようなことを日記に書いていたのでした。
それを思い出した彼女は、何故か感激で涙を流します。
わん
暗闇のダーク、死のデス…ただ英語に直しているだけですね…明らかに黒歴史ですが、なぜかクレーテは感動しています。確かに思春期の記憶は恥ずかしいと同時に懐かしいものでもありますよね。
彼女の様子がおかしいことに気が付いたエドモンドは、なんだか少し引いている様子でした。
ティータの運命を知るクレーテ
気を取り直した彼女は、これからどうやってティータに接したらいいのかとエドモンドに相談します。
ひとまずは彼を一人きりにしてあげたほうがいい、と言うエドモンド。
それを聞いたクレーテは深いため息を吐き、自分が無関心過ぎたから思春期のティータへの接し方がわからないのだろうか、と頭を抱えるのでした。
しかし、よく考えてみれば、人ひとりを育て上げるということが簡単なわけがありませんでした。
子育てを甘く見てはいけないと痛感する彼女ですが、何が何でも執事になる事だけは防がなければと決意します。
なぜ執事なのか、とぶつぶつ言うクレーテを見たエドモンドは、執事である自分の前で執事の悪口を言わないで欲しい、と切なげに囁きました。
にゃあ
仰る通り、エドモンドの背中を見て彼のようになりたいと考えたのかもしれないのに、執事をけなしすぎですね。執事という仕事が悪いのではなく、彼が皇位を継承する予定であることが問題なのですから。
現在13歳のティータ。
原作通りに物語が進んでいるなら、皇太子は5年以内に亡くなるはずです。
そうなると皇帝がティータを自分の子として認め、彼が皇位継承順位第一位になる予定なのでした。
クレーテは当初の目的を忘れかけていましたが、彼女はティータを歴史に名を残すような偉大な名君に育て上げようとしていたのです。
あまり時間が残っていないと気づいた彼女は、ティータに君主としての知識を教えていなかったことを思い出しました。
いくら思春期だからとはいえ、もう時間があまりないので、心を鬼にして彼に接する必要がある、と彼女は固く決意します。
一方、城の周りには美しく不気味な青いバラが咲き乱れており、ある人物がバラを見下ろしていました。
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『暴君の保護者は悪役魔女です』20話の感想･考察
思春期で反抗してばかりのティータ。
彼はクレーテに言われた言葉を皮肉ったり、生意気な口調でクレーテやエドモンドに言い返します。
さらに、なぜか彼は執事になりたいという夢を抱いていました。
彼の周りにいる人物と言えば、クレーテとエドモンドの２人だけ。
よってどちらかに憧れるしかない状況で、執事となればクレーテに仕えることになるので、
結局クレーテへの愛情の裏返しでそのような願望を抱いたのでしょう。
しかし、一方のクレーテがそんなことを許せるはずもなく、皇太子がもうすぐ亡くなることを考えれば、
皇位継承者になる運命の彼の将来を案ずるのも無理はありませんね。
