龍と苺【73話】ネタバレと感想！

この記事では『龍と苺』の73話のネタバレと感想をお伝えしていきます。

経験値

竜王戦トーナメント1回戦。

若手有望株のマリオネットに苺は押され気味です。

盤の左上に活路を見出だそうとしますが、具体的なイメージが思い付きません。

もはや苺には一発逆転しかないと、マリオネットは判断します。

苺の発想に感心する守屋でしたが、読みがついてこないと分析をします。

発想とはセンス、才能です。

しかし読みは地頭力と経験によります。

棋士が無限の選択肢から何十手先まで読めるのは、何千回と実戦を繰り返してきたからです。

苺にはその経験が不足していたのでした。

苺の敗北？

ソフト評価値も70対30と圧倒的に不利な苺。

しかも席を外して既に10分が経過して、持ち時間は残り7分しかありません。

苺が負けそうだと将棋会館の外で待ち構える報道陣。

もう少し愛想を良くしてとか、スカしたい時期だからと好き勝手にいう最中、苺が目の間に立っていたのです。

慌ててフラッシュをたくカメラマンでしたが、苺は何の反応も示しません。

その様子を遠巻きに見る月子は、いずれ苺が壁に当たると予想していました。

守屋も苺の強さは認めているところです。

今は苦戦していますが、マリオネットには5年、下手すれば1年後の高1に追いつく可能性を示唆します。

起死回生の鬼手

特別対局室では遂に秒読みとなりました。

50秒からのカウントアップ。

時間切れならば苺の負けが確定します。

6，7，8，9…

バン！

勢いよく対局室に飛び込んできた苺。

桂馬を指して何とかギリ間に合いました！

どうやらこれは常識にはない鬼手のようです。

桂はただの捨て駒かと思いながら次を予想する月子。

しかし、どこも塞がっています。

苺は長考の末に指した見事な一手が、最終形をも見据えていたことに驚きます。

王手飛車取り。

しかし局面はようやく五分に戻っただけです。

マリオネットを名乗りながら負けたら一生表を歩けない。

そして守屋も見ているとマリオネットは指し続けます。

戦況は混沌としてきました。

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『龍と苺』73話の感想･考察

中高生は育ち盛りに伸び盛りの時期ですが、やはり将棋の世界でも同じようです。

特に苺の成長速度の速さには、守屋も戦慄するばかりでしょう。

ここ数局は苺の発想による逆転パターンでしたが、今回も同じ流れになりそうです。

それにしてもと思うのは、マスコミの無知さ加減がやたらと強調されているのは気のせいでしょうか。

負けて次にハンデ線とかあるはずないだろうに。

もっとも苺の愛想の無さについては同意しますがね。

終盤ではドタバタながらも盛り返した苺。

この終盤で飛車を取ったことは大きいでしょう。